どうなる?日韓中首脳会談

皇紀2676年(平成28年)8月25日

 欧州の中でも地震が多いことで知られる伊国中部ラツィオ州やマルケ州などで二十四日午前三時半過ぎ(日本時間午前十時半過ぎ)、マグニチュード6.2の大きな地震が発生し、多数の死傷者を出しました。衷心よりお見舞い申し上げます。

 http://www.sankei.com/politics/news/160824/plt160824……
 ▲産經新聞:【日中韓外相会談】3カ国の連携協調も日韓VS中国の構図 地域の不安定要因は中国の動向、9月のG20後が「心配」

 二十二日記事で、日韓中外相会談の日程を決めるにもごねてみせた中共のことを取り上げましたが、米韓合同軍事演習に水を差すよう計画された北朝鮮の潜水艦発射弾道弾(SLBM)の発射実験が成功してしまいました。

 四日記事では、北朝鮮が明確にわが国の排他的経済水域(EEZ)を狙い、秋田県の鼻先に(落下する地点で落ちたのではなく)撃ち込んだ中距離弾道弾発射を取り上げましたが、今回はわが国の防空識別圏(ADIZ)に初めて撃ち込み、中共共産党が南支那海と東支那海で「侵略の次の段階」へ踏み出したことにまるで対抗するように、ますます過激化しています。

 これは、三日記事で申した日米韓の防衛協力概念がほぼない韓国によってもたらされている災厄であり、日韓関係が友好的になるわけがないと知っている北朝鮮になめられているから起こるのです。

 中共内で外交の決定権などないに等しい外交部は、いつ習近平国家主席に粛清されてもおかしくない王毅部長がとりあえず会談に臨みましたが、この会談自体が時間稼ぎでしかありません。溝が埋まらなかろうが共通認識を得たように見えようが、何の意味もないのです。

 産經新聞社記事の通り短期的には、来月浙江省杭州市で開かれる主要二十カ国・地域(G20)首脳会議の成功こそ彼らにとって重要ですが、実のところ東京夏季五輪の二年後には、北京冬季五輪が待っています。中共共産党は、それまでに未曽有の経済・金融危機を解消しておきたいと考えているに違いありません。

 そのために日韓中首脳会談は(中共がごねているものの)東京で開かれるでしょうが、共産党人民解放軍の暴挙を一旦米政府に止めてもらった日韓は、中共との諸問題を解決する能力を持っていないのです。

 だからこそ中共共産党も、日米韓の協力を「砂上の楼閣」と見ています。これが沖縄県を危機に陥れ、拉致被害者を大量に生んだ原因だったのです。

 日韓が互いに、いや最初は韓国が一方的に「反日」を叫び散らすことで、わが国の弱体化(占領統治)を維持させ、一方韓国が特に力を持つこともなくただ嫌悪し合って、結局諸問題の解決を米国に頼ってきました。これをやめなければいけません。

 まず私たち国民が意識を変えることです。さもなくばいつまでも中朝の暴力に怯えながら、そのくせ「日本が悪い」と言われ、仕掛けられた危機や懸念を取り除けません。

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合意を守らない国や組織

皇紀2676年(平成28年)8月24日

 http://www.sankei.com/life/news/160823/lif160823……
 ▲産經新聞:【天皇陛下「お気持ち」】民進・蓮舫代表代行「国会で対応を考えてこなかったことは不作為」「猛省しなければいけない」

 さすがは民進党内「反日派」の支持を集めた蓮舫代表代行(参議院東京)です。この人に対する支持者の印象は、無根拠なまま「何かをやってくれそう」「発信力が強い」といったもののようですが、この種の発言もそのようないい加減な印象を増長させるのでしょう。

 不勉強からくる主張でも、この「政治家として行動します」というような言動が特に東京都民を歓喜させます。行動した結果、何も得られない、或いはとんでもないことになるとしても。

 厳格にして不可侵の皇位を、国会議員の程度が寄ってたかれば議論して勝手に決めてもよいと思っているのが反日議員の特徴です。

 国会議員最大の不作為は、占領統治の現行典範(占領典範)を放置し、正統な皇室典範を天皇陛下にお返ししていないことに他なりません。彼らに猛省を促したいものです。

 http://www.sankei.com/world/news/160823/wor160823……
 ▲産經新聞:【シー・シェパード】「妨害永久に行わない」合意に抜け穴…拠点移し、高速新造船を投入 ワトソン容疑者「南極海に戻る」と豪語

 さて、世の中には猛省どころか、裁判所の指示にすら従わない国家や組織が存在します。それが国際仲裁裁判所の判断を「紙切れ」と称した中共と、米連邦地方裁判所の調停により達した合意を早速無視すると吐き捨てた対日破壊活動組織(反日テロ組織)シー・シェパード(SS)です。

 彼らの冠にある「反捕鯨」は、単なるプロパガンダであり、まるでカルトのようでもあり、しかしながら中身はただの「テロ組織」ですが、産經新聞社記事が指摘する通り米国にあった事実上の本部を、裁判の合意に従わなくて済むよう格下げし、拠点を他に移すという卑怯にして姑息な手口で合意を無意味なものにしています。

 捕鯨文化を守ってきた和歌山県東牟婁郡太地町や近隣町村では、テロリストが観光客を装ってやってくることに困惑しており、再び何度でも騒がしくなることを全く望んでいません。特に「SSは帰れ」といった応援団で町が一色になることさえも望んでいないほどなのです。

 つまりこの案件は、明らかに国政であり、外交・安全保障案件です。これ以上のSSの侵入を許せば、中共共産党人民解放軍兵士を国土に侵入させているのと同じようなもので、大問題であり、またそのような政府の認識を必要としています。

 主なSS所属テロリストの入国を未然に防げるようにはなりましたが、今後は、まだ入国管理局にマークされていない二線級のテロリストを送り込んでくるでしょう。

反日はリオ閉会式もイヤ?

皇紀2676年(平成28年)8月23日

 世界貿易機関(WTO)が昨年十月、中共がわが国製の高性能鋼管に適用していた不当廉売(反ダンピング)課税措置をやめるよう勧告していましたが、ようやく北京政府がこれを受け入れ、対日不当措置が撤廃されました。

 この中共による「反日」で、日本企業の負担は、年間で約五億円以上になっていましたから、わが国に対する嫌がらせが度を越していたのは申すまでもありません。

 しかしながら国際機関の勧告すら独特の見解で無視してきた中共が、なぜこの時期に従ったかと申せば、これが経済貿易案件であり、北戴河会議でも経済政策を安定させる方針が決まったためです。

 http://www.sankei.com/rio2016/news/160822/rio160822……
 ▲産經新聞:【リオ五輪閉会式】サプライズは安倍晋三首相だった?! マリオ姿で登場 小池百合子知事は着物姿でびしょ濡れ…

 さて、私はまだ拝見していないのですが、リオ・デ・ジャネイロ夏季五輪大会の閉会式で、次期東京大会への引き継ぎの演出に於いて、現地を訪問していた安倍晋三首相が任天堂の人気ゲーム・キャラクター「マリオ」に扮して突然登場しました。

 一国の首相の使い方や安倍首相の佇まいなど、非難しようと思えばいくらでもあるでしょう。そもそもわが国の文化を伝える際にゲームやアニメーションといったコンテンツばかりだったことへの批判もあるかもしれませんが、閉会式といういわば「リオのカーニヴァル」ですから、出来るだけ多くの人びとに分かりやすい賑やかなものが選ばれたのだと思います。

 安倍首相の登場演出を企画したのは、森喜朗元首相の名前など挙がっていますが、多くの映像広告作品を手掛けてきた佐々木宏氏らであり、彼らの工夫は、一定の評価をされてしかるべきです。それを「日本のPVまじで恥ずかしい。憲法守らぬ総理が主人公。忌避感を抱く」(該当ツイートなどと吐き捨てる反日諸君のむしろ短絡極まりない有り様に呆れ果てます。

 和装で五輪旗を受け取った東京都の小池百合子知事も大変よかったです。読者諸氏ご存知の通り本当のところ私は、陳情者に冷たい小池都知事のことが嫌いですが、そのような心情を抜きにして語らなければならない事柄や場面があります。それが反日諸君には分からず、全く見境がありません。

 恥ずかしいのは、このような人たちの存在のほうです。

日韓の接近を裂きたい中共

皇紀2676年(平成28年)8月22日

 http://www.sankei.com/politics/news/160821/plt160821……
 ▲産經新聞:日中韓、外相会談の日程決着持ち越し 3カ国高官、東京で協議「できるだけ早く発表、努力する」

 秋葉剛男外務審議官と韓国の金炯辰外交部次官補、中共の劉振民外交部副部長が二十一日、わが国外務省の飯倉公館(東京都港区麻布台)で、東京開催予定の日韓中外相会談の日程を協議しましたが、産經新聞社記事には明記されていないものの、はっきり申し上げて中共がごねたためまとまりませんでした。

 http://www.sankei.com/politics/news/160820/plt160820……
 ▲産經新聞:朴槿恵大統領が11月初来日へ 慰安婦像撤去で前進成るか!? 日中韓首脳会談に合わせ

 劉副部長がごねた理由は、韓国の朴槿恵大統領の初来日を演出する日韓中首脳会談を揺さぶろうという思惑があるのでしょうが、果たして外交部として判断しているのでしょうか。

 以前から申しておりますように外交部は、共産党中央からも共産党人民解放軍からも完全に軽視されており、重要な外交案件は、全て党中央が仕切っています。党序列の低い王毅部長などいつ習近平国家主席に粛清されてもおかしくない程度です。

 よって今回の決着持ち越しは、単に党中央の決定を待つ時間稼ぎかもしれません。

 しかしながら沖縄県石垣市尖閣諸島の防衛について、海上自衛隊そうりゅう型の後継新型潜水艦を新造、投入することで話が進んでいますが、航空自衛隊「南西航空混成団」も「南西航空方面隊」に格上げするものの、中共側から「絶対に自衛隊は出てくるな」と強く言われたことに怯える現行憲法(占領憲法)行政を続ける限り、防衛省(背広組)の予算確保の策にしかならないでしょう。

 現場でくたびれ果てるのは、自衛隊(制服組)のほうです。共産党軍によるわが国への接近、侵入が著しく増え、空自戦闘機の緊急発進(スクランブル)も前年比約七割増しに及んでいます。してはいけないことだらけの自衛隊員が神経をやられるのは、もう時間の問題です。

 習主席にも全く重用されていない外交部発の脅迫になど屈せず、亜州の平和を守るための備えをしなければなりません。喧嘩をしてでも守らなければならないものはあるのです。

石破茂と小池百合子の違い

皇紀2676年(平成28年)8月21日

 http://www.sankei.com/premium/news/160820/prm160820……
 ▲産經新聞:【スクリーン雑記帖・予告編つき】夏休み映画の主役は“異星人”や“お化け”ではなく中国? ハリウッドの「媚中」に日本の観客もあきれ気味!

 かつてはわが国の市場が米ハリウッド映画界にとってのいわゆる「ドル箱」でしたが、いまや中共にとって代わられました。しかも本国から安全な投資先へと逃避した資本が流れ、世に言う「チャイナ・マネー」で製作される米映画も少なくありません。

 以前に申した政界へ、そして「反日」活動へとお金が流れたように、中共人による「カネを出せば必ず口を出す」汚染が海外を駆け巡っています。

 独国出身のローランド・エメリッヒ監督作品『インディペンデンス・デイ』(20世紀フォックス配給)では、地球侵略を意図して襲来した異星人を撃退すべく全世界が一つになる過程で、米軍の作戦開始に呼応する自衛隊の短い描写がありました。ところが、あれから二十年目の続編(公開中)では、産經新聞社記事の指摘通り鑑賞した人から聞いた限りあまりにも「中共尽くめ」であり、かなり均衡を欠いています。

 そこで産經は、わが国の『シン・ゴジラ』(東宝配給)のほうを映画作品として褒めているわけですが……。

 http://blogos.com/article/187599/
 ▲BLOGOS:お初盆ご挨拶など 石破茂

 自民党の石破茂元防衛相は、自身のブログ記事の中で『シン・ゴジラ』を批判しました。自衛隊に関する描写に於いて、害獣駆除として災害派遣で対処するところを、劇中では防衛出動になっている点が法的におかしいというのです。

 これが現職の自衛官や官僚諸氏による評論、或いは仮想分析ならば結構だったでしょう。しかし、石破元防衛相は現職の国会議員であり、その結論に終わって政治家としての判断を全く論じられないというところに、この人が決して首相になってはいけない理由を自らさらけ出しています。

 もしもゴジラが表れた場合に自衛隊は、鳥獣保護法の準用で対応を迫られる可能性があり、戦争またはテロリズムを目的に放たれた巨大不明生物でない限り内閣は、防衛出動を閣議決定できません。

 しかし私たち国民が知りたいのは、多くの同胞がゴジラの吐く放射火炎(東宝の説明に基づく)やゴジラ自体の移動によって殺されていく中、政府の政治決断があるのかないのかであり、現行憲法(占領憲法)下で交戦権を否定された中での法整備に基づく限界など説明されなくてもほぼ誰もが知っています

 したり顔で「どうにも理解できませんでした」としか言えない政治家になど用はありません。それに本作は、前の自民党総裁選挙で安倍晋三首相を裏切ってまで石破元防衛相を応援した小池百合子東京都知事(元防衛相)が該当する描写の協力をしています。

 恐らく小池都知事は、政治家としての判断を加味し、防衛出動の場合を庵野秀明総監督らに説明したのでしょう。そこがトップになれる人となれない人の決定的な違いなのです。