反日はリオ閉会式もイヤ?

皇紀2676年(平成28年)8月23日

 世界貿易機関(WTO)が昨年十月、中共がわが国製の高性能鋼管に適用していた不当廉売(反ダンピング)課税措置をやめるよう勧告していましたが、ようやく北京政府がこれを受け入れ、対日不当措置が撤廃されました。

 この中共による「反日」で、日本企業の負担は、年間で約五億円以上になっていましたから、わが国に対する嫌がらせが度を越していたのは申すまでもありません。

 しかしながら国際機関の勧告すら独特の見解で無視してきた中共が、なぜこの時期に従ったかと申せば、これが経済貿易案件であり、北戴河会議でも経済政策を安定させる方針が決まったためです。

 http://www.sankei.com/rio2016/news/160822/rio160822……
 ▲産經新聞:【リオ五輪閉会式】サプライズは安倍晋三首相だった?! マリオ姿で登場 小池百合子知事は着物姿でびしょ濡れ…

 さて、私はまだ拝見していないのですが、リオ・デ・ジャネイロ夏季五輪大会の閉会式で、次期東京大会への引き継ぎの演出に於いて、現地を訪問していた安倍晋三首相が任天堂の人気ゲーム・キャラクター「マリオ」に扮して突然登場しました。

 一国の首相の使い方や安倍首相の佇まいなど、非難しようと思えばいくらでもあるでしょう。そもそもわが国の文化を伝える際にゲームやアニメーションといったコンテンツばかりだったことへの批判もあるかもしれませんが、閉会式といういわば「リオのカーニヴァル」ですから、出来るだけ多くの人びとに分かりやすい賑やかなものが選ばれたのだと思います。

 安倍首相の登場演出を企画したのは、森喜朗元首相の名前など挙がっていますが、多くの映像広告作品を手掛けてきた佐々木宏氏らであり、彼らの工夫は、一定の評価をされてしかるべきです。それを「日本のPVまじで恥ずかしい。憲法守らぬ総理が主人公。忌避感を抱く」(該当ツイートなどと吐き捨てる反日諸君のむしろ短絡極まりない有り様に呆れ果てます。

 和装で五輪旗を受け取った東京都の小池百合子知事も大変よかったです。読者諸氏ご存知の通り本当のところ私は、陳情者に冷たい小池都知事のことが嫌いですが、そのような心情を抜きにして語らなければならない事柄や場面があります。それが反日諸君には分からず、全く見境がありません。

 恥ずかしいのは、このような人たちの存在のほうです。

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『反日はリオ閉会式もイヤ?』に2件のコメント

  1. 心配性:

    今回の演出は賛否両論ですが、個人的には良かったと思っています。
    マリオやドラえもんやキティーちゃんは世界的人気キャラクターですから、それなりに楽しい演出だったと思います。
    ポケモンなども同様に、世界的に愛されるキャラクターです。
    宮崎アニメなどもそうでしょう。

    しかし、「オタク文化」となると世界の視線は俄然偏見に満ちた厳しいものになる事は否定できません。

    最近、「日本のモテないオタク系男子や今時の恋愛・結婚事情」を特集したアルジャジーラの番組に、就任したばかりの小池都知事や、吉本の若手芸人カンナカンナのお二人が出演されました。

    Finding Love In Japan – 101 East
    https://www.youtube.com/watch?v=2XllGh3OExA

    ビシッとした黒いスーツで登場し、自らの言葉で、それも英語で、かなり長いインタビューに淡々と答える小池都知事は、番組内容を理解できるのでまぁよいでしょう。
    一方、カンナカンナのお二人は、ツイッターを拝見したところ、どうやら英語が分からない為に、編集された番組の動画を観ても、報道内容がさっぱり理解できないようですね。

    お二人の‶役どころ”は、「日本のモテないアイドルオタク系男子」といったもの。
    恐らく、「ここでショートコントを演じてください」「これからメイドカフェに行きましょう」「次のシーンで変な服装に着替えて登場してください」「合コンにチャレンジしてください」といった簡単な指示があって、ああいう‶コント風”の演出になったと思われます。

    お二人は、若くして世界デビューを果たし、芸風を披露できた事を素直に喜んでいるようですが、アルジャジーラは以前から、CNNなどと同様、「秋葉原オタク文化」的なものを、常にからかう様な否定的な視点で報じて来ました。
    ですので、お二人の他に、生身の女性ではなく、巨大フィギアの「彼女」と暮らす男性などを登場させている訳ですが、こういう方はそう多くはないでしょう。

  2. 心配性:

    個人的な意見ですが、漫画やアニメや秋葉原を売りにした「クールジャパン」戦略は、はっきり言って失敗だったと思いますので、即刻見直すべきです。
    ポケモンやマリオはともかく、「オタク文化」が国際社会に歪曲・誇張されて紹介され、世界中に偏見が蔓延し、誤った日本像が独り歩きしていると感じるからです。

    昔から、アニメオタクや漫画オタクと呼ばれる人たちは沢山いて、彼らは、同じ趣味の仲間とコミケで漫画同人誌を売ったり、コスプレをして楽しんでいました。
    しかしこれは、共通の趣味を持つ人同士が、彼らだけのサンクチュアリというか、アジールというか隠れ家に集い、誰にも邪魔されずにひっそりと趣味を楽しむものだったはずです。

    現在、英語で放送されるアルジャジーラの日本特集は、「秋葉原」「オタク」「JKビジネス」「変態キモい」「ブサイク」か、「右傾化」「性奴隷20万人」「安倍の報道弾圧」「戦争法」といった偏った目線に立って編集されたものばかりです。
    少なくとも、そう感じる時が多過ぎです。
    これが欧米の主要メディアになると、「秋葉原は違法JKビジネスや人身売買の温床」「児童ポルノが溢れる秋葉原」という、よりストレートな「人権」を掲げたバッシングになります。

    「オタク文化」を国際的に可視化してしまった為に、CNNやBBCやアルジャジーラが、オタクたちの「アジール」を、「キモイ」「変態」「非人道」といって壊し始めたのです。

    そもそも、男らしく引き締まったマッチョやダンディーが好まれる欧米や中東では、運動不足による肥満体で、眼鏡をかけて漫画を読みふけり、女の子の人形を机の上や枕元に並べる男子は、「動物園の珍獣」か「見世物小屋の妖怪」の様な好奇心の対象か、差別や嫌悪の対象でしかないでしょう。
    ここが、中国、台湾、香港、シンガポール、その他東南アジア諸国の人々との若干の違いだと思われます。