新米出回るも…米騒動の正体
皆さんのご家庭では今夏、少なからずお米不足の影響を受けたのではないでしょうか。私も、いただきものの貴重なお米がなければ危なかったかもしれません。
「令和の米騒動」と言われる目下の状況は、なぜ突然起きてしまったのでしょうか。
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報道権力各社がさまざまな分析を記事にしていますが、最大の原因は、結論から申しますと自民党農政の致命的失策「減反」です。高品質なわが国のお米を「農家が生産しなければ補助金を出します」という、正気を疑う政策であり、これまでもたびたび批判してきました。
まず、これまで出回ってきた昨年収穫のお米は、特に不作だったわけではありません。もし不作であれば、昨秋の時点で指摘されたはずです。
ただ、昨夏の猛暑により、お米の品質に問題があったようで、ならば今夏も酷暑が続きましたから、新米とて期待できないかもしれません。しかし、本年も現段階では、不作の見通しはないようです。
さらに、報道権力が多く指摘したのは、外国人観光客(インバウンド)の消費量増ですが、これも実態としては、せいぜい「全消費量の五%程度」だと言います。中には「一割」と記載している記事もありますが、それほどではないようです。
いざお米不足を騒がれると、老若男女を問わず「やはり日本人の主食はお米」だったと分かります。「お米がなければパンを食べれば」と言われても、例えば焼き鮭とパンは合いません。
そこへ突如としてヤフーニュースが特集記事として配信したのは、何とも奇妙な「日本独自の食文化?おかずを食べて白飯を食す『口内丼』に賛否」という、いわゆる「日本サゲ」且つ私たち日本人に対するヘイトスピーチ(憎悪差別扇動)のような記事でした。
お米とおかずを交互に味わう食文化を肯定する(広島国際大学の木村留美准教授の論文を扱う)一方で、私たちの文化とは関係がない欧米人を引き合いに出し、それを否定するソフトバンク系LINEヤフー(東京都千代田区)の意図は、一体何でしょうか。「気持ち悪い」という欧米人の声を嬉嬉として扱うヤフーこそが最も気持ち悪いです。
わが国が「飽食の時代」と言われて久しいですが、その正体は、皆さんご存知の通り輸入品の山であり、挙げ句の大量廃棄に支えられた「国家安全保障観の絶望的欠落」にほかなりません。
お米の生産力をわざと低下させ、小麦を輸入するよう米政府に押し切られたわが国は、これまで延延とお米の減反を農家に強要してきました。その農家は、これまた別の大きな問題ではありますが農業協同組合(JA)のさまざまな縛りと中抜きに遭い、休耕田や耕作放棄地を増やしていったのです。
その「焼け野原」に中共製太陽光発電パネルが立ち並ぶという現下わが国の姿に、もはや太陽のような明るい未来はありません。諸外国の同時不作で輸入品を失い、お米の不作も重なった時、私たち国民から大量の餓死者を出しかねないのです。
まして旧大蔵省(財務省)の手によって国民経済は破壊されたままで、生産力も購買力も低落したわが国を、もう一度大きく立て直さねばなりません。国家安全保障にそのような視点がなければ、大東亜戦時に多くの兵力を兵站(または物資)の不足で失ったのと同じ悲劇を招きます。
次の自民党総裁(首相)は、米国に従属するだけの現行憲法(占領憲法)政治から脱却し、私たち国民の暮らしを真に守る政治を、霞が関と闘ってでも主導する者が求められているのです。日本を豊かに強く!