石破政権に協力する必要なし
昨日投開票された大阪府泉南市議会議員選挙に於いて、現職の添田詩織候補が一位当選の快挙を成し遂げました。市民の皆さん、おめでとうございます。
添田議員について、ここでもたびたび取り上げてきましたが、対日ヘイトスピーチ(憎悪差別扇動)に敢然と立ち向かう肝の据わった政治家です。今後も引き続き応援します。
報道権力の手によってすっかり「悪の権化」のように言われている兵庫県の齋藤元彦前知事ですが、氏を取り巻く「紅い兵庫県」の実態は、十日記事や十二日記事などで申した通りです。
齋藤氏がいよいよ失職、次期知事選挙(十一月十日または十七日投開票予定)への出馬という道を歩んだことについては、この程度の精神で「腐敗を極めた貝原・井戸県政の刷新」に挑んでいたことから、せいぜい日本維新の会ですしどうでもよいのですが、ただ「県職員がかわいそうだったから」という頓珍漢な理由で県民が知事選の投票に臨むことだけはお勧めしません。
敢えて申しますが、腐敗県庁を温存したければ齋藤氏以外を、そうでないなら齋藤氏を再選させるべきです。齋藤氏も苦しいでしょうが、たとえ誹謗中傷されてもそう謳って選挙戦に臨まなければ勝てません。
また、何よりもその精神で臨まない限り再度知事職に就いたとて意味がないのです。何のための、何をする知事なのか、と。またも兵庫県庁を「日教組や自治労『ゴリゴリ』の公務員天国」にしてはいけないのです。
しかしながら日本維新の会は、衆議院京都四区の呆れた不祥事(産經新聞社記事を参照)のように、国政・地方の差なく頭のおかしな事件を起こし過ぎています。
ここ最近の地方選挙に於いて連敗を喫しているのも、齋藤氏の一件と言うよりこうしたことの積み重ねで国民的不信が募った顛末です。後援会事務所にとって名簿は、貴重な支持者という「命」であり、私自身も家族の選挙で、一日の終わりごとに名簿を入れた箱をいくつも抱えて帰宅した(或る疑いが発生して事務所に置いておけなくなった)ことを思い出しました。
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さて、話は変わりますが、高市早苗経済安全保障担当相が自民党の次期総務会長を打診され、固辞したという報道について、一つ申し上げておきます。
総務会は、党の最高意思決定機関とも申せますが、高市担当相としては「何が何でも権力に残って影響力を行使すべき」か、はたまた「こんな政権なら距離を置いたほうがよい」か、思案のしどころでしたでしょう。
結果として固辞したのは、石破茂衆議院議員のような「党内野党」でも総裁になるのを目前にしたからです。利権誘導そのものの菅義偉元首相と、米民主党の飼い犬に堕ちた岸田文雄首相という「犬猿の仲」が手を組んでまで石破氏を決選投票で勝たせたような自民党に、今しばらくは距離を置いたほうがよいかもしれません。
そう考えたのは、高市担当相だけではありません。小林鷹之前経済安全保障担当相も次期広報部長の打診を固辞しました。つまり、それだけ石破氏が「合わない人」なのです。
もともと「石破人気」を扇動してきた左寄りすぎる報道権力は、高市担当相を「右すぎ」などと書いて、総裁選挙で逆転負けした原因を述べていますが、敗因そのものは、前述の通り全く違うところにあります。
麻生太郎元首相は、党最高顧問の打診を受けて権力を維持しようとしていますが、代わって菅氏が党副総裁に就くさまは、麻生元首相から見て極めて不愉快に違いありません。
先日も申したように、つぎつぎに判明している石破新内閣の布陣は、林芳正(リン・ファンヂャン)内閣官房長官の続投だの、岩屋毅元防衛相が外相だの、中谷元元防衛相がまた防衛相だの、と挙げればきりがないほど呆れた面面です。
まぁ、一年以内に倒すべき暫定内閣ですし、まさに「君子危うきに近寄らず」という高市担当相らの判断は、正しいと思います。