自民党史から石破内閣を消せ

皇紀2684年(令和6年)10月11日

 まず、九月二十七日記事の前段で触れたいわゆる「袴田事件」について、検察が控訴を断念したことは、それでよかったと思います。静岡県警察も検察庁も、これをことさら「屈辱」と感じる必要はありません。

 問題なのは、静岡県一家四人殺害事件の真犯人が不明になってしまったことです。一説では、被害者である味噌製造会社の専務一家(殺害されたのは男性専務とその妻、高校生の次女と中学生の長男)の中に容疑者がいた、というのですが、私が述べる類いのことではないため、これ以上申し上げるのを控えます。

 冤罪が判明した袴田巌さんには、刑事補償法に基づき、二億円近い補償額が支払われることになるかもしれませんが、国家賠償法に基づく賠償請求は、袴田さんにしがみつき続けた左翼弁護団が別途、訴えるでしょう。

 しかし、袴田さんが失った約四十八年もの月日の代償は、刑事補償の算定はともかくお金に換算できません。前出記事でも申したように、できるだけ「静かな生活」を、袴田さんには送っていただきたいのです。

 自分たちの左翼活動のために人を引きずりまわすこともまた、著しく人権を軽視、毀損している、と日本弁護士連合会は自覚してください。

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 さて、第五十回衆議院議員総選挙(二十七日投開票)について、昨日記事で言及した自民党の比例中国ブロック第一次名簿に杉田水脈元総務相政務官の氏名がなかった件で、杉田元政務官が立候補しない意向を固めました。

 しかも、来夏七月(予定)の第二十七回参議院議員選挙への立候補を検討している様子で、ということは、ズバリ「石破茂体制は長続きしない」可能性を示唆しています。石破体制で公認されないなら、次の自民党として正統な政権から公認を得たい、という考えでしょう。実に賢明です。

ウーマン村本 中国の反発必至な麻生太郎氏の発言に「直接会って」「説明する勇気あるの?」 | 東スポWEB

お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔が9日までにX(旧ツイッター)を更新。台湾を「国」と表現した自民党の麻生太郎最高顧問に苦言を…

(東京スポーツ新聞社)

 その石破氏は、もはや「案山子以下」の状態で東南亜諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席しています。中共の李強国務院総理との首脳会談で、中共側から領空侵犯や繰り返される領海侵犯、東支那海上の浮遊障壁(海上ブイ)設置、はたまた六月に江蘇省蘇州市、先月には広東省深圳市でも起きた日本人学校関係刺殺事件について、何の説明もお詫びもありませんでした。

 ここ数日のうちに中共内で相次いでいる刺殺事件は、まさに北京政府が吐き捨てた「どこの国でも起こりうる」を(お金でも払って)人民に演出させているのでしょうか。中共経済の崩壊で治安も悪化しているのは分かりますが、それで私たち日本人が納得するわけなどないのです。

 そのくせ九月二十一日記事で「断れ」と申した日本産水産物の輸入再開を「早期に」と石破氏が発言してしまう始末で、誰もが予想した通り「役立たず」どころか、外交ならぬ「害交」でしかありません。

 台湾の双十節(国慶日)を祝う席上、麻生太郎元首相(現自民党最高顧問)が「私どもにとりまして台湾、近い国です」と講演したことに対し、すっかり「左翼芸人」に転落してしまった者が何か言っていますが、麻生元首相は昨年八月初旬、安倍晋三元首相が暗殺され果たせなかった台湾訪問を断行しています。

 説明する勇気も何も、当時自民党副総裁として訪台しているのです。中共側の発する中傷を、一切恐れませんでした。

 台湾の頼清徳総統(民主進歩党)は、双十節に「中華人民共和国は、台湾を代表する権利はない。国家の主権を堅持し、侵犯や併合に抵抗するという公約を守る」と述べており、麻生元首相の発言は、これと何の齟齬もありません。

 九日記事でも申しましたが、味方を裏切ってはいけないのです。わが国は、中共と国交を正常化してしまい、一度台湾を落胆させてしまった前科がありますが、裏切られたくなければ、中共が好戦行為も対日ヘイトスピーチ(憎悪差別扇動)もやめ、わが国の敵に回らなければよいだけでしょう。

 それができない、しないのは、中共・共産党の勝手です。だからわが国は、台湾と共に中共に抗し続けねばならないのであって、いざとなれば間違いなく役に立たない(むしろ煽るだけの)米民主党政権に頼っていても台湾の危機は解決しません。

 麻生元首相が台湾について、ここまで踏み込むのも、もしも米民主党政権が続けば台湾有事を誘発しかねず、わが国の立場表明が必ず求められるからです。石破氏のような「案山子以下」は、米軍以上に何の役にも立ちません。

 それが理解できない程度の「石破氏の類い」に「老い先みじかいこのおじいやネットのバカ」などと煽られる筋合いはなく、老い先短いどころか(そのような考えでは)共産党人民解放軍に殺されてもう既に死んでいるも同然の左翼芸人に、何としても日台を「共産党軍の戦場にはしない」という親台派の強い想いが分かってたまるか。

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自民党よ、盛大に散るがいい

皇紀2684年(令和6年)10月10日

 本日は、台湾の双十節(中華民国国慶日)です。明治四十四年十月十日の武昌起義(辛亥革命の始まり)に基づき、中華民国の興りを記念した日ですが、すべて台湾人に衷心よりご慶祝申し上げます。

藤井聡氏 石破新首相の〝本音〟に激高「最悪ですね、この発言は!」「アウトと言ってもいい」 | 東スポWEB

京都大学大学院教授の藤井聡氏が4日、関西テレビ「newsランナー」に出演。。石破茂首相が漏らした〝本音〟に激怒し…

(東京スポーツ新聞社)

 衆議院が昨日、解散しました。その前に、自民党がさらなる二重処罰に及び、以下の六名が二十七日投開票の解散総選挙で「非公認」とされてしまいます。

 党役職停止六か月の処分を受けた菅家一郎元副復興相(福島四区)、中根一幸元党総務部会長(埼玉六区)、小田原潔元副外相(東京二十一区)に加え、戒告を受けた細田健一元副経産相兼副内閣相(新潟二区)、幹事長注意を受けた今村洋史元衆議院議員(東京九区)、越智隆雄元衆議院財務金融委員長(東京六区・既に不出馬を表明)が追加で二重処罰されました。

 なお、比例中国ブロックの第一次名簿に、やはり杉田水脈元総務相政務官の氏名がありませんでした。党山口県支部連合会は、党本部に杉田元政務官の公認を申請しています。

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 またも全員が旧清和政策研究会に所属していた代議士たちです。しかも党の世論調査で、比例名簿に掲載(重複立候補)しないと「当選が厳しい」とされた面面から斬り捨てています。

 党役職停止の六か月は、もう既に「明けて」いますし、単なる幹事長注意にすぎなかった今村氏については昨年、党が東京九区からの擁立を決めた(同選挙区支部長に就任)にもかかわらず、森山裕幹事長(鹿児島四区)が昨日、公職選挙法違反で略式起訴ののち公民権停止三年の略式命令を受けていた菅原一秀元経産相を復党、同区から一応無所属で立候補させる決定を下しました。

 これほど筋の通らない酷いことをしてまで旧清和会を叩きたい森山氏と石破茂首相(鳥取一区)は、もはや失礼ながらいわゆる「性格異常」の類いとしか思えません。この二人こそもう政治に関わらせないよう、私たち国民の手で落選させる必要があります。

 陰湿且つ陰険な行動に出てさぞ「スッキリ」したはずの石破氏は、党選挙対策本部から出てくるなり髪が乱れており、そこから衆議院へ走って党首討論、本会議での解散、そして東南亜諸国連合(ASEAN)関連首脳会議出席に向けて羽田国際空港を出発しました。

 実は、昨日記事には続きがあり、安倍晋三元首相が四年前に退任するその一年ほど前から、髪型が崩れている日を多く見かけました。ちょうどそのころから、自民党支持層の反感を買うような「中共・共産党の習近平国家主席を国賓待遇で迎えるか否か問題」に手をつけていたのです。

 昨日申した安倍元首相の「感覚」が長期政権の末に狂い始めた証左は、つい見落としがちな髪型の乱れにも表れていました。著しく体調のすぐれない日も増えたのでしょう。

 で、まんまと首相の座を手に入れたばかりの石破氏は、一体何が原因で「ボサボサ頭」のまま会議室から出てきたのでしょうか。定めし陰湿且つ陰険な性格のさらなる乱れの表出か、或いは「ただの自民党評論家」でいられた頃と、実際に首相に押し上げられて見た風景のあまりの違いを思い知った挙句の果て、か。

 それが東京スポーツ新聞社記事の内容に見て取れます。ただの評論家時代、好き勝手に「妄想」を披露してきたのとは明らかに違う現実を自ら口にした石破氏は、先の党総裁選挙で私たち国民を欺いた罪を認めたのです。

 代議士どうしの軽口かもしれませんが「(石破カラーを)出すと国民は喜ぶ、党内は怒る」ということは、私たち国民が今まさに見ている「石破政権」なるものは「森山政権」なのか、はたまた引きずり降ろしたはずの岸田文雄前首相(広島一区)が操る「岸破政権」なのかもしれません。

 そもそも政策上の「石破色」などというものは、もともとありませんでした。ただあるのは、陰湿且つ陰険な言動を指す「石破色」のみでしたから、そのようなものを出されても私たち国民は一切喜びません。気持ち悪いだけです。

 党内も「怒る」「怒らない」以前の極めて危険な状態に陥っており、高市早苗前経済安全保障担当相(奈良二区)の応援演説要請が多くの代議士事務所から殺到しています。

 首班指名からわずか九日のうちに、内閣の集合写真を「だらし内閣」と批判されるに始まり、やることなすことのすべてが乱れきっているのを隠すこともできない石破氏に、わが国の舵取りなど決してできません。

 まず政権与党自体が内部崩壊しそうです。だから言わんこっちゃない……絶対に石破氏を選んではいけなかった、と。

安倍さんがやらなかったこと

皇紀2684年(令和6年)10月9日

自民・高市早苗氏「反石破」の旗頭か 衆院選で再始動、応援依頼殺到、麻生・茂木氏も接近

自民党の派閥パーティー収入不記載事件に関係した議員の公認問題を巡り、石破茂首相(自民総裁)に対する旧安倍派議員らの反発が強まる中、高市早苗前経済安全保障担当相…

(産經新聞社:産経ニュース)

 かつて安倍晋三元首相が街頭演説した際、目の前で罵声を浴びせに来た一団を指して「こんな人たちに負けるわけにはいかないんです」と発言し、報道権力に批判されました。

 第二次内閣以降の安倍元首相は、私たち国民のほうをよく見ていたと思います。だからこそよく知っていたのです。「こんな人たち」は、何をどうしようと決して自民党を支持してくれる気など一ミリもない人びとだ、と。

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 この決定的事実にまるで気づいていないのが自民党の石破茂首相と、先の党総裁選挙でついに「国民的支持ほぼゼロ」が露呈して墜落した河野太郎前デジタル相でした。

 河野氏がなぜいきなり墜落したかは、例えば私たち国民に向かって「」や「ネトウヨ」といった汚い言葉を用いて罵倒してしまったからです。特に彼が「ネトウヨ」などと蔑称した対象の国民は、そのほとんどが自民党支持層でした。

 党内の集金と配分に関する不手際をことさら「裏金問題」「裏金議員」と騒いでいるのも「こんな人たち」と同じほぼ野党の支持層であり、左翼・極左の報道権力です。

 ところが、石破氏がこれらの人びとに迎合して、党所属議員に二重処罰の罪を犯してしまいました。むろん自民党支持層の一部にも、報道権力に煽られて「裏金議員なんだから当然」と思い込んでしまっている人もいるでしょうが、比例名簿から外され、党の公認まで外された議員の支持者の中には「こんな自民党なら支持できない」と気づいてしまった方もいるでしょう。

 安倍元首相は、旧民主党の野田佳彦内閣で決められた消費税率の引き上げを二度にわたって留保したせいで財務省主計局にやられた「森友問題」や、駄目押しの「加計問題」などをもって、いわゆる「世論の総攻撃」を受けたとされていますが、選挙は衆参いずれも党を勝利へと導いています。

 そう、安倍元首相は、自分たちを信じて支持してくれる国民を決して敵に回しませんでした。一方、何を言おうが何をしようが「反自民」「反アベ」を掲げ、演説会場で暴れたりする左翼・極左層の要求は、たとえ同種の報道権力に徹底非難されてもほとんど無視したのです。

 だから自民党の議員が当選できたのであり、石破氏らも含めて党所属のすべて議員は、それを忘れてはいけません。

 しかし、石破氏は、肝心要の支持層を敵に回し、どうせ党を支持してくれることのない左翼・極左層に配慮してしまいました。これは、どうせ対日ヘイトスピーチ(憎悪差別扇動)を吐き続ける中共と北韓(北朝鮮)に配慮し続け、ますます彼らの増長を招いた「日本外交の致死的大失敗」に酷似しています。

 このような石破新内閣に何の期待もできません。自分たちの支持層も繋ぎ留められないような首相は、他所から見ても「間抜け」でしかないのです。

 高市早苗前経済安全保障担当相が党総務会長の打診を固辞したことに批判の声もあったようですが、九月三十日記事で申したように、ことほど左様な石破新政権に到底協力などできません。しなくて大正解でした。

 いきなり失速した石破新政権の存在は、高市前担当相にとって次の好機をもたらします。「高市潰し」で「石破丸」の泥舟に乗った愚か者たちは、早晩自身の没落を目前にして泣き叫ぶことになるでしょう。

 一部では、先の総裁選で出馬を断念した岸田文雄前首相が「再登板を狙っている」と囁かれていますが、それこそ私たち国民が何のために岸田氏を事実上引きずり降ろしたのか、それでは分からなくなってしまいます。

 岸田氏の再登板で「党が甦る」と本気で思えますか? 少しは安倍元首相が満身創痍でも「仲間(議席)」を増やせた、守れた手法に学んではいかがか、と。

首相官邸の日本語まで異常に

皇紀2684年(令和6年)10月8日

石破首相、ASEANで外交デビューへ 衆院選目前、持論説明も焦点

 石破茂首相は10、11両日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議が開かれるラオスの首都ビエンチャンを訪問する。就任後初の外遊で、同志国との連携重視の姿勢をアピールするのが狙いだ。一部…

(時事通信社)

 九月二十八日記事の後半で述べたことを前提に、一日記事で「中共を喜ばせる気か」と危惧した東南亜諸国連合(ASEAN)関連首脳会議への出席は、当該記事でも匂わせた通り米民主党政権に「行け」と言われた外務省が自民党の石破茂首相を説得したようです。

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 実際には、石破氏が九日に衆議院を解散させてしまいますから、党総裁選挙で「外交デビュー」を楽しみに衆議院解散総選挙を先送りする予定だったのを早速の前言撤回で「出席したい」発言も撤回するのかと思いました。

 問題なのは、解散させてすぐに羽田国際空港から政府専用機で飛び立つわけで、その左胸に議員バッヂをつけることができません。つまり、いわば「国民に選ばれるかどうかも分からないただの人」の「一応身分だけは首相」がわが国を代表して出席することになります。

 確かに「案山子でもいいから出席させねば」とは申しましたが、これはさすがにマズいです。外務省としても、勝手な石破氏と党の森山裕幹事長が決めてしまったことゆえ、無理を通して道理を引っ込めた日程であり、前代未聞の恥辱的判断でしょう。

 石破氏は既に、前出一日記事の前半で申した通り、国会で首班指名を受ける前に衆議院の解散に言及するという現行憲法(占領憲法)第七条を完全に無視した前科があり、党総裁に就任直後から国家としての異常行動(ほとんど不法行為)を重ねています。

 本人はさぞ、当初の目論見通り「外交デビュー」の実現で悦に入っているでしょうが、私たち国民としてこれほど筋の通らない恥ずかしいことはありません。勝手に解散しておいて自分は国外へ逃亡かよ、と。

 他人の美醜を言ってはいけませんが、そもそもあの顔、あのしゃべり方で外交の場に出てほしくありません。どうやら本人がそう呼ばれたくないらしいので、今後は「国民虐殺庁の石橋ゲル長官」とでも記述して差し上げましょうか。

首相官邸 @kantei

石破総理は能登の被災地を訪問し、お一人お一人と話され、困難な環境下にある人々のために力を尽くす決意を新たにされました。

(Twitter(X))

 さて、目下話題になっていますのが首相官邸のツイート(ポスト)の「国語が変だ」ということです。自ら発信する立場でありながら「お一人お一人と話され」とは何様でしょうか。

 首相官邸として、天皇陛下をはじめ皇族に対して敬語を用いるのは当然ですが、首相の行動に敬語を使うのは「非常識」としか申しようがありません。ゲル長官が侵入した途端に官邸職員の頭まで狂い始めたのでしょうか。

 一ミリも気に留めていないくせに神妙なふりをするのは得意なゲル長官ですが、異常事態を重ねて私たち国民に恥をかかせるのもいい加減にしてもらいたいものです。

 昨日記事で指弾したように自民党は、ゲル長官のせいで致命的敗北を喫しかねません。せいぜい「中共の軍門に下って久しい」ラオス(羅国)へ行ったまま帰ってこなくて結構です。

二重処罰で怨念はらす石破

皇紀2684年(令和6年)10月7日

「高市、用意しとけ」次の総裁選に向けた麻生氏の助言 高市早苗氏が目指す総理の座 石破政権の次を見据え課題払しょくに動き | TBS NEWS DIG

総裁選直前の9月24日、報道各社の世論調査で高市氏の支持率が次第に上がっていく中、高市氏の総裁選を支えてきた側近議員はしみじみとこう語った。高市氏の側近議員「去年の勉強会発足の頃を考えると、今の状況は…

(東京放送(TBS))

 自民党の石破茂首相(鳥取一区)は六日、昨日記事でも改めて申した自民党内の集金と配分に関する政治資金収支報告書の不記載をことさら「裏金問題」と騒いだ野党と報道権力に押される形で、来たる衆議院議員解散総選挙に於いて四十三名もの所属議員を比例代表名簿(重複立候補)から外し、特に六名を公認から外す処分を公表しました。

 既に党員資格停止一年の処分を受けた下村博文元文部科学相(東京十一区)、西村康稔元経済産業相(兵庫九区)、高木毅元国会対策委員長(福井二区)に加え、党役職停止一年の処分を受けた萩生田光一元政調会長(東京二十四区)、三ツ林裕巳元副内閣相(埼玉十三区)、平沢勝栄元復興相(東京十七区)の六名が党公認候補として出馬できません。

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 発足してしまったばかりの石破内閣の支持率が極めて低く、衆議院本会議での所信表明演説の評価までもがあまりに低かったため、森山裕幹事長(鹿児島四区)と石破氏が「消えてほしい旧清和政策研究会を主たる標的にすれば一石二鳥。支持率浮揚を狙ってやってしまえ」と考案したのでしょうが、一事不再理の原則を破るかのように党として二重処罰を課した態度は、私たち国民に恐怖すらも与えるものです。

 石破氏は、自分が権力の座に就いた途端、川に落ちた人間を棒で叩いて沈めてまで「これまでの自分と同じ目に遭わせようとする」類いの陰湿、且つ陰険な日本国内閣総理大臣なのだ、と。

 そのような思想は、中共や北韓(北朝鮮)などで好まれるでしょうが、そもそも石破氏が「非主流派」に没していたのは、自民党から出て行き、出て行った先からも出て行き、戻ってきた自民党内でも繰り返した自身の言動が原因にすぎず、今回二重処罰を受けた代議士たちの知ったことではありません。

 いえ、特に六名の顔ぶれを見る限り、これまで私が強く批判してきた代議士がほとんどですから、党に公認されず、よしんば落選してくれればよいくらいですが、それと石破氏らの思惑は全く別の話です。いくら何でも、やってよいことと悪いことがあります。

 六名のうち、旧志帥会の平沢氏を除いて全員が旧清和会の所属だったこともあり、これは間違いなく、三日記事でも指摘した森山氏と石破氏による安倍晋三元首相の「遺産潰し」の一策です。

 あくまでこの処分を「妥当」と言い張るなら、報告書の不記載が発覚した旧宏池会にも処分が必要であり、責任者だった岸田文雄前首相(広島一区)らも比例名簿はおろか(当時総裁だったため「宏池会に対する処分が甘かった」という処分理由により)党の公認から外せ、と。

 しかし、森山氏と石破氏は、それを絶対にしませんし、できません。しかも、比例単独立候補だった杉田水脈衆議院議員(中国ブロック)らを「一網打尽にする」策しか頭にないのです。

 これが党の幹事長と総裁のすることか、と。石破氏は、やはり未だ非主流派であり、自ら「冷や飯」を喰いにいっています。勝手にやってろ、という話です。

 党の最高顧問でありながら今回の処分を「聞かされていなかった」であろう麻生太郎元首相が、高市早苗前経済安全保障担当相に「次の党総裁選に備えよ」と激励したらしいことは、文字通り石破氏の政権が短命に終わる可能性を示唆しており、党内でさえ支持されない内閣を前に党そのものが瓦解しそうである危機を表しています。

 それは、自民党を支持してきた「どこかの莫迦曰くの劣等民族」にしてみても、定めし投票行動を悩ませるものでしかなく、石破氏らの態度は、現行の小選挙区比例代表並立制に於いて党の致命的敗北をももたらしかねません。

 その傷を修復できるのは、やはり高市前担当相しかいないでしょう。石破氏らの「泥舟」に乗ってほくそ笑んだ「自民党の裏切り者ども」が次に泣き叫びながら沈んでいくのを見ても、もはや救いの手を差し伸べる者はいません。

 岸田氏に沈められた者を、棒で叩いたのが石破氏らですから。