来年、日本が光り輝くには
本来わが国の暦ではまだ年末でも何でもないのですが、まずは皆様に本年賜りましたご支持、ご支援へのお礼を申さねばならないでしょう。有難うございました。
さて、南洋の薩摩亜(サモア 旧西サモア)が自国の標準時を日付変更線の東側から西側の時間帯へ移し、30日を飛ばして大晦日を迎えています。
薩摩亜政府がこのような措置を講じた最大の理由は、主要な貿易相手国が米国から中共、同じ英連邦の豪州などへ移ったためです。
経済構造の変化は国家の日付すら変えてしまうと申せばそれまでですが、製造業でわが国に勝てなくなった米国が金融商品で稼ぐ道を発見し、それが最高の発明品であるかのように世界中が有り難がる時期もありました。
しかし、その中身は「まるで訳の分からないもの」だったのであり、賭博のネタに過ぎません。現在、世界の中心である欧州と、西の極である米国で起きていることは、企業が債務不履行に陥る危険性すら取引のネタ(CDSなどのクレジット・デリヴァティヴ)にしたがために、もはや国家規模で制御出来なくなり始めたのです。
では、東の極である日本は何をしているのでしょうか。何度も同じことは申しませんが、円を増刷すればよいのに財務省が為替介入しかせず、ブラザ合意以来延々と続いてきた円高に一層の拍車をかけ、企業には自国民を捨てて海外へ移転するよう奨めているようなものです。
自国の憲法を占領下で講和発効以前の日本国憲法のままにしていれば何も出来ないのですが、一気に大日本帝國憲法の有効を確認するだけで、実はわが国こそが円を増刷して全世界にばらまけるようになります。
世界の3極がカネ絡みで混乱した時、人類は世界大戦を経験しました。わが国に対しては最終兵器まで用いられ、たくさんの先人たちが亡くなりましたが、再び襲いつつある危機を救えるのは、日本と米国しかありません。
ところが、米国はすでにドルを大量に刷ってばらまいており、欧州各国も中共もドルを注入して自国の外貨準備や国債に換えてきましたが、それでも足りずに韓国などの発展途上国から吸い上げ、それで韓国経済が死にかかっているのであり、財務省が中共国債の購入を口にしたのも、それほど中共経済の成長はドルの力だけで維持出来なくなっていることを表しているのです。
この危機の震源地は、確かに「グローバル化」の権化たる多国籍企業の容器というべき米国ですが、その影響をまともに喰らった欧州の混乱を放置してはいられません。今こそわが国は、賭博経済が国体(国家存続の本能)に反することを説き、基軸通貨のうちの1つである円の力を発揮して、日本経済ごと世界を救うべきです。
ただ、わが国政府がそうしないのは、単に占領憲法の問題のみならず、性根まですっかり被占領に墜ちたためであり、天皇陛下の祭祀が世界平和を実現させると申しても誰もその気にならず、同様に日本の円が大きな力を持ちうると申しても、最初からそれを否定する理屈ばかり並べて殻に閉じこもる方が多すぎます。
大東亜戦争の敗北を「出る杭は打たれる」と勘違いしたばかりに、もう二度と何もしないでおこう、そうすれば「焼かれず殺されずにすむ」と思っていますが、日本は間違いなく今も東の極なのです。だから米国はこれを押さえることで安定を保ってきました。
ですが、それはもう破綻しつつあり、米国が押さえきれなくなってきたのです。大日本帝國憲法の有効を確認しなければならない時は刻一刻と迫っているのであって、日米が一致団結するための最低条件にすらなりつつあります。
異常と申して過言ではない東日本大震災からの復興の遅れも、民主党政権になってからの日本政府が特に被占領根性を丸出しにしているためで、物価・給与下落が激しいのに増税してまで連合国に政府資産を差し出せるようにするのは、国民を、そして世界を救っていることになりません。
日本が光り輝くのは、実はものすごく簡単です。そのために各界がやるべきこともはっきりしています。夢も希望もあるのです。あとは実現出来る体制を整えることであり、私たちの行動にかかっていることを忘れてはなりません。