麻生発言の事実と山口発言

皇紀2673年(平成25年)1月23日

 http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MGYRIT6JTSE801.html
 ▲ブルームバーグ:麻生財務相:社会保障会議での発言を撤回、「適当でない面もあった」
 http://jp.wsj.com/article/JJ1153237575622477490791944……
 ▲ウォールストリートジャーナル:尖閣棚上げに言及=軍用機飛行、日中が自重を—山口公明代表

 麻生太郎副首相兼財務相が二十一日に開かれた社会保障制度改革国民会議で、高齢者などの終末期医療について、「政府の金で(高額医療を)やってもらっていると思うと寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらわないと」などと述べたように共同通信社が配信し、そのまま記事になりましたが、事実は「私は少なくとも」という議事録にも残されている明確な主語をわざと削除したものでした。

 つまり、麻生副首相は自分自身の人生観を語ったのであり、私たちすべて国民に対して「さっさと死ねるように」という前提で社会福祉政策を進めるつもりではありません

 ですから、個人的な考えを述べる必要があったか否かを振り返った上で、麻生副首相は当該部分の発言の撤回と議事録からの削除を申し入れるのであり、ならば意図的に主語を外して文意を変えた共同通信社も間違いを認め、報道機関として謝罪すべきです。

 私たちはこのような悪意に満ちた報道によって、かなりの部分で麻生副首相に対する印象を首相時代から悪くしてきたのではないでしょうか。私はこれらを丹念に否定してきましたが、今回の厚生行政による「おしつけ」的な医療の黙認問題などにも直言する麻生副首相に対し、他に問題の本質を述べられる政治家がいないがために攻撃しようというような社会の風潮を全く歓迎しません。

 真実を直言できない政治家といえば、自民党が連立政権の相手としてしまっている公明党(創価学会)の山口那津男代表です。同日香港の鳳凰衛星テレビ(フェニックス・テレビ)で、沖縄県石垣市尖閣諸島について、「将来の知恵に任せるということは一つの賢明な判断だ」などと問題の棚上げを主張しました。

 日中国交回復を目指す政治的背景にあって、田中角栄元首相が問題の棚上げに言及してしまったのは仕方がなかったと言えますが、人民解放軍の軍人たちが「日中開戦だ」とか「三十分で日本を倒せる」などと暴言を吐きまくっている現在、わが国の領土・領海を護らなければならない政治的背景に於いて、政権政党の代表が問題から目を背けようと中共に投げかける意志薄弱は一体何事でしょうか

 私たちはこのような政治家の発言にこそ抗議すべきなのです。尖閣問題の棚上げは日中の関係改善に何ら寄与しません。中共は東支那海瓦斯田開発と同様、わが国が譲歩している隙に全て自分たちのものにしてしまうのです。そうして日中関係が壊されてきました。

 安倍晋三首相は本当にこのまま「連立を組む相手に相応しいのは公明党」と妥協し続けるのでしょうか。或いは、今夏の参議院議員選挙までとお考えなのかもしれませんが、重要政策の実現に必要な議席は他から取ってきてもよいと私は思います。

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『麻生発言の事実と山口発言』に3件のコメント

  1. 読者:

    もはや
    創価学会に対する対応で保守の真贋がわかる…と考えておりますが、
    ともあれ、いま進行しているのは
    「今までに無かった異常事態」ですよ。
    4年前の善光寺における北京五輪聖火ランナー出発時の、長野県警の対応を思い出してみる必要があります。当時まだ自民公明政権でしたね。
     尖閣で戦端が開かれるのは時間の問題ですが、自衛隊・海保・警察・官邸・外務省…の全てが、あの時の長野県警と同じく
    「突然、原因不明の機能不全」に陥る可能性が極めて高いと言わざるを得ません。
     マスゴミの隠蔽によって多くの国民が未だに気付いていませんが、
    「日本国の存立と国民の生命が本当に危機に晒されている」と断言します。
    どうか今後も警鐘をお願い致します。

    追記
    こんな状態での「改憲」などには断固反対です。間違いなく真正保守派こそが真っ先に狙われるでしょう。
    「帝国憲法の復元改正」のみが正しいのです。
    次いで刑法にて不敬罪を復活させれば、大逆教団やその亜流共など
    「根こそぎ」に出来るのです。

  2. 拡散希望:

    Unknown (転載) 2013-01-24 00:18:40 http://livemedia.jp/?p=1265

    朝日新聞の実名報道及び無許可報道に対する抗議文
    投稿日: 2013年1月23日 作成者: 本白水智也

    株式会社 朝日新聞
    代表取締役社長 木村 伊量 様

    貴社は今回の2013年1月16日より起こっているアルジェリアの一連の事件報道において、事前の取材協力の際の約束を反故にし、無許可で犠牲者の実名報道を行った。

    今回のアルジェリアの一連の事件に関しての取材に協力する際に、私は被害者の親族として事実関係を報道することに協力する意をもって取材を受けましたが、前提として私と「人物が特定できるような記事は書かない」「記事にする際には私に許可を取る」とした約束をしました。

    しかし、2013年1月22日 貴社の朝刊にて残念ながらその約束は破られ、被害者の実名が公表され、結果として私たち遺族と私たちの生活に関わる全ての方々に多大なるご迷惑をおかけしてしまう事態となりました。 さらに現在では他のマスメディアでも追随した報道がなされるようになり、近隣の皆様にも大変申し訳ないことに更なるご迷惑をおかけしてしまっている次第です。

    貴社には現状の報道体制に関して、今後こうした報道を行わないように、管理体制及び今回の報道に関係する全部門のありとあらゆる体質改善を求め、また今回の貴社が行った実名報道及び無許可報道に関する誠実な謝罪を、社会一般的に誠実な態度をもって、被害を受けている関係各位の皆様に対して求め、強く抗議いたします。

    平成25年1月23日 被害者親族代表 本白水智也

    抗議文のPDFファイル(57kb)
    http://www.livemedia.jp/wp-content/uploads/2013/01/kougibun.pdf

  3. 大阪のおばば:

    創価学会の池田名誉会長はどうしておられるのでしょうね?一向に情報が出ませんが...麻生副総理の発言を自分たち事を言われているととったのかもしれませんね。もうぼつぼつ公表してあげないと..お気の毒ですよね~