創価に中共へ行かせた狙い

皇紀2673年(平成25年)1月26日

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130124/stt130124……
 ▲産経新聞:公明代表、中国で「池田名誉会長の精神受け継ぐ」

 公明党(創価学会)の山口那津男代表が訪中し、とんでもない発言を繰り返している上に、安倍晋三首相が彼に親書を託したとあって、お怒りの方も多いことでしょう。また、中共共産党の習近平総書記が安倍首相を「高く評価している」と発言したらしいことにも、「どの立場で言っているのか」「首相は親書に何を書いたのか」などと不快感を露わにする方もおられると思います。

 しかし、安倍首相は韓国に額賀福志郎元財務相を早早に送ったのに対し、中共には公明党の雇われ代表を今頃送りつけて様子を見ました。これから自民党の高村正彦副総裁らを送る予定ですが、中韓のそれぞれに対して全く違う対応をしているのです。

 もう一度申しますが、これは現状で正解です。韓国は「防共の砦」として機能させることが日米の共通認識であり、わが国の保守論壇に統一協会の下部組織「国際勝共連合」の侵入を許してしまったこともあって、ゆえに自民党は韓国が「反日」を強めていくことや島根県隠岐郡隠岐の島町竹島を武装占拠していることにも目を瞑ってきました。

 しかし、中共はまんまと韓国を配下に置くことに成功し、私たちから見ればつまり「盗られた」わけですが、そうしますと韓国はもはや「防共の砦」として使えません。韓国国民は「反日」という虚実の呪縛から逃れられないがために自国の地政学的価値を著しく落としたのです。

 そこには米国政府の誤算もあったのですが、北朝鮮が昨年末の極寒期にもかかわらず急いで長距離弾道弾を発射し、三度目の核実験実施にまで言及している背景には、中共に呑まれたくないという意思表示と、韓国との国際的同一化視を恐れていることがあります。いわば南北対話派の工作員こそが南北分断を演出して相互延命を謀るという構図です。

 北朝鮮が米国を刺激すれば韓国の利用価値を上げられると考える一派は、いわゆる「隠れ反中」であり、その存在を中共も知っているでしょう。金正恩体制になっても軍事行動一色にある現状を、中共共産党は決してよく思っていません。

 そこで安倍首相の東亜外交は、中韓への態度をうまく使い分けていると見ることができます。韓国には「中共へ寄っていくな」と自党から大使を送り、一方の中共には友好的態度を全開にするしか能のない莫迦を他党から送りつけて様子を伺う、と。私たちは粛粛と山口発言を批判し、公明党の連立離脱を訴えればよいだけでしょう。

 韓国は、このままでは無価値な存在に堕ちてもう一度国家が崩壊します。彼らを日米の傀儡にしてでも救出するには、竹島の奪還を名目にわが国が一時間から二時間で終わる戦争を吹っかけることも想定しなければなりません。ところが、中共には沖縄県石垣市尖閣諸島の防衛を前提としても同じ手は使えないのです。

 それでも人民解放軍が対日主戦論に沸いているということは中共の弱点が内部対立にあるのは明白で、共産党内工作に手をつけてはいけませんが、わが国はチベットや東トルキスタンの独立運動を支援すればよく、内戦を創出して中共を崩壊させるという手があります。それは相手に笑顔で握手をしている間に行なうものです。

 だからこそ安倍首相が創価学会一味なんぞに親書を託したのち、高村元外相のような親中派を送っていても何の問題もありません。要は占領憲法(日本国憲法)で交戦権のないままではこれらの案を遂行できないことが問題であり、第九条の解釈改憲で私たちに嘘をつき続けてきた政府の無力を黙認しながら安倍政権を再び短命に終わらせてしまうのか、或いは自らたちあがって政府に「本物の憲法(大日本帝國憲法)で全て合憲ならこれほど狡猾な外交を米国とも協調しながらできる」と提案して安倍政権を応援するか、それが私たちの問題なのです。

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『創価に中共へ行かせた狙い』に2件のコメント

  1. 一国民!:

    複雑な問題を、丁寧な説明で良く分かりました。
    有難うございます。

  2. 読者:

    同感です。
    最後の問いかけですが
    これは「二つに一つ」ですね。前者はもちろん、「中間」などと答える者も似非保守ですよ。
    松下政経塾は似非の代表ですね。
    「鳩山は国賊だ」という事など何年も前に判りきっていたことです。
    公明党には一言も言えないとは・・・
    長年「敵の敵は味方」とばかりに、公人の靖国参拝を叩きながら創価学会の明白な憲法違反は野放しにしてきた護憲派や自称リベラルと
    まるで変わらぬ愚劣さです。
    ともあれ真正保守は少数派である事を余儀なくされてきましたが
    「その本領を発揮する機会は間近に迫っている・・・しかしそれは戦後最大の国難とセットでだ・・・」と最近、直感しました。