石原代表「維新で苦労」

皇紀2672年(平成24年)12月10日

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121208/elc121208……
 ▲産経新聞:石原氏「維新で苦労」「助けて」など弱気発言

 日本維新の会の石原慎太郎代表は七日、東京都内での街頭演説で「維新で苦労している」「中央官僚体制を打破するために暴走している。みなさん助けてください。石原に力を貸してください」と述べました。

 それはそうでしょう。組んではならない連中と組めば、必ず末路は哀れです。

 石原代表が真剣に国会で占領憲法(日本国憲法)の無効確認をしようとされていることは正しいですが、ならば西村眞悟元防衛政務官と三宅博元八尾市議会議員を選挙区で公認(比例重複)するべきではなかったでしょうか。

 彼らの公認を邪魔したのは、そもそも東京維新の会が私たちの提出した都議会での無効請願に賛成し除名となった一件にしても、大阪市の橋下徹市長と竹中平蔵元総務相らの一派であり、西村氏も三宅氏もことの運び方次第では(対抗馬は莫迦ばかりだから)勝てたにもかかわらず、挙げ句に土屋敬之都議会議員の国政への転身すら阻んでしまいました。

 結局まともに(選挙区公認候補で)残ったのは平沼赳夫元経済産業相と三木圭恵元三田市議会議員、それに中山成彬元文部科学相だけではありませんか。このような醜態を最初から私たちに見せつけておいて、今さら「助けてください」とは何ごとですか。

 私は最初からお助けするつもりでしたから結構ですが、維新でご苦労されるのは最初から見えていたことでしょう。だから皆が反対したのです。それを意に介さなかったのは石原代表、あなたですよ。そうして皆がやむなく自民党支持に寝返りました。

 石原代表に残された道はただ一つ、完全に組織としての維新を掌握することです。進むべき道を明確にしてください。今からでも遅くはありません。新自由主義経済を否定なさる政治家が、その権化と手を組んだから皆が支持の意思を喪失したのです。

 西村氏も三宅氏も三木氏も、決して私たち国民の富を多国籍資本に差し上げたりはしません。内需を回復させ、国民経済を豊かにするために交戦権を取り戻そうとしています。彼らは国政の場に必要不可欠です。それだけは皆様も忘れないでください。

 その真逆にあってわが国の富を海外に吸い取らせようとする連中を叩き潰し、創価学会も統一協会も叩き落として、石原維新は自民党と組めばよいのです。民国連立政権はもはや論外ですが、自創(公)連立政権の再来も悪夢以外の何ものでもないのですよ。

 ※ 本日の記事は選挙期間中のため、私個人の勝手な見解であることを特に記しておきます。

 →十二日記事へつづく

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維新候補と共産党が取引?

皇紀2672年(平成24年)12月9日

 http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120828……
 ▲zakzak(産経新聞社):大阪維新の会 大口後援者にマルハン、ソフトバンク、パソナ (週刊ポスト九月七日号)

 これは、大阪市の橋下徹市長らに対する資金提供者がマルハンの韓昌祐会長やらソフトバンクの孫正義社長やらパソナの南部靖之社長やら……実に「まぁ何とも」な方々であることを指摘した今夏の週刊誌記事ですが、現在も橋下市長は彼らとこの関係を続けているのでしょうか。

 自民党の安倍晋三総裁と一部人脈がかぶるような書き方をされていますが、かぶると言えば創価学会(公明党)との選挙協力がありました。

 ところが、私のもとに或る方から以下の情報が入り、困惑しています。かつて「選挙区は自民党候補者に、比例区は公明党に」という珍妙な選挙を経験させられた私たちは、ここまで酷い選択を強制させられるものでしょうか。

 http://www.nikaidou.com/archives/32152
 ▲二階堂ドットコム:秋田3区の村岡が共産党と協定!村岡は共産党だ!

 秋田三区で日本維新の会から立候補している村岡敏英氏(いわゆる「たちあがれ日本」組)の陣営が、何と「選挙区は村岡に、比例区は共産党に」と呼びかけていたというではありませんか。

 これはさすがに、にわかには信じられません。維新と共産党が組んだという情報はありませんし、そのような事情も聞いていません。何かの間違いかと思いきや、他の選挙区でも同じことを言っている維新の候補者がいるようです。

 これは比例単独候補への明らかな裏切り行為に他なりません。はっきり申しましょう。維新の選挙区候補者で心の底からご健闘をお祈りできるのは、兵庫五区の三木圭恵元三田市議会議員と岡山三区の平沼赳夫元経済産業相、宮崎一区の中山成彬元文部科学相だけです。

 西村眞悟元防衛政務官も三宅博元八尾市議会議員も比例単独候補で、しかも近畿比例区名簿の順位は(腹立たしいことに)西村氏が二位、三宅氏が十一位ですから、このような「比例は共産党に」などと維新候補に言われてしまえば、一体彼らはどうなるのですか。

 共産党への投票を呼びかけるような維新候補者は、積極的に公明党への投票を呼びかけた自民党議員と同様、国政の場に駆け上がる資格などない。

 ※ ちなみに兵庫八区は新党日本の田中康夫氏が創価学会の追い上げにさらされています。守るべき議席があることを尼崎市民にご理解いただきたいものです。

橋下氏の不毛な自民叩き

皇紀2672年(平成24年)12月8日

 http://www.saitama-np.co.jp/news12/07/03.html
 ▲埼玉新聞:「既得権打ち破る」 維新・橋下代表代行が県内入り

 大阪市の橋下徹市長は六日、埼玉県内で街頭演説に立ち、第四十六回衆議院議員総選挙の支持予測で自民党の優勢を伝えた報道各社の記事を取り上げて「頭がクラクラした。今回の選挙で一番重要なのは経済対策。これまで自民がやってきた業界団体に配慮し、公共工事をどんどん進める政治でいいのか」と発言しました。

 また、「景気低迷の一番の要因は競争力の欠如。僕らは既得権を壊し、競争力を高め、新規のイノベーションを起こす。既得権を保護する政治なのか、既得権を打ち破る政治なのか、この二つに一つだ」「業界団体から票をもらっている自民、公務員労組から応援を受ける民主に改革はできない。維新はいい意味でも悪い意味でも『根無し草』。だから徹底して改革ができる」とも述べています。

 橋下市長の言っておられることは本当でしょうか。

 かつて民主党がまんまと政権を強奪してみせた原動力も、こうした自民党批判にありました。自分たちには「悪」の後ろ盾がない、だから改革ができる、と。彼らがその理性と感情で「悪」と規定したのは公共事業でした。そして、民主党には自治労や日教組らの支持があり、韓国民団からはカネまでもらっていたのです。

 しかし、もはやお忘れでしょうか。七日午後五時すぎに東北地方で震度五弱を記録する強い地震が発生し、宮城県沿岸部に津波警報が発令されましたが、東日本大震災で深く傷ついた地域の社会基盤も生活環境もまったく改善されていません。公共事業があまりにも後手に回っているからです。

 まるでわが国の弱体化を狙っているかのような民主党の政策の源流は、一体どこにあったのでしょうか。これらのことは、盲目的に彼らを選んでしまった私たちが考えなくてはなりません。

 景気低迷の一番の原因は、競争力云々といった偏狭な国内視点では分かり得ず、占領憲法(日本国憲法)の有効論から抜け出せないわが国の、連合国(俗称=国際連合)の世界銀行や国際通貨基金、或いは連合国を動かす多国籍資本に翻弄され続ける政治そのものにあるのです。

 だから自民党の安倍晋三総裁が提唱した日本銀行法の再改正、および日銀に特例公債を引き受けさせるという政策は、仮にも安倍総裁にその実行力があるかどうかは疑わしくとも、占領統治体制からの脱却を意識したものと私を驚かせるに十分でした。ならば占領憲法の無効確認は不可欠です。

 わが国には資源があるのだから、わが国の建設会社が持つメタンハイドレート向けの新しい採掘技術を国策として活用すれば、それでも橋下市長の言う「既得権を保護する政治」に当たるのでしょうか。それは違うでしょう。はっきり申して違います。

 私は絶対に「弁護士資格を持つちょっと利口な田中眞紀子」なんぞに騙されるつもりはありません。彼はただの市長です。だからこそ私(和歌山一区)は西村眞悟元衆議院議員や三宅博元八尾市議会議員に国政を担っていただきたいと思います。そのためならば書きたくない党名を書くこともあるし、復活させたいわけでもない党の候補者のお名前を書くこともあるのです。

 ※ 真正保守政策研究所では、研究会員向けに全国重点選挙区「もう一つの名簿」を情報として配信しています。ただし、投票を呼びかけたり強制するものではございません。

日本未来の党と市民の党

皇紀2672年(平成24年)12月7日

 小沢一郎氏も亀井静香氏も「日本未来の党」と名乗って担ぎ上げた滋賀県の嘉田由紀子知事が、実は中核派や日本国民拉致事件を起こした北朝鮮系の「市民の党」に担がれてきた人物だったとご存知なのでしょうか。

 http://megalodon.jp/2012-0807-1556-16/www.okumurashouken.com/……
 ▲ウェブ魚拓:市民の党 海老名市議会議員 奥村しょうけんレポート2006年7月 えびな市民の党ニュース14号

 神奈川県海老名市の市民の党は、初出馬当時の嘉田知事を当選させるべく組織的に支援したという該当記事を先月下旬に突然削除しています。なぜでしょうか。上記記事(画像)の存在は保存してくださった方のおかげで、現在もその詳細を確認できます。

 では、この市民の党がどのような組織であるか、改めてご認識ください。

 http://www.shinhoshu.com/2011/09/post-219.html
 ▲真正保守政策研究所:第6回憲法問題決起集会のご報告

 真正保守政策研究所は、米中央情報局もつかんだ民主党本部の北朝鮮に対する送金回路を昨年九月に資料として作成、それを上記記事で公開しています。その回路を機能させたのが市民の党です。

 かつて「朝銀の影の理事長」「北朝鮮送金王」と言われた故・具次龍氏が所有していたビルに入居していた市民の党は現在、東京都三鷹市(森大志氏が市議会議員選挙に立候補した自治体)の或る一角に事務所を移転させています。

 これははっきり申し上げて、破壊活動(テロリズム)団体ではないでしょうか。ちょっとした共産主義研究の思想団体が勝手に嘉田知事を応援した(この程度であれば嘉田知事に特段の説明責任はないでしょう)というのとは訳がまったく違います。

 私は最初から嘉田知事を論評に値しない首長として扱ってまいりましたが、国政にまで口を出そうというのなら黙っておいて差し上げることはできません。明確に追及の対象とします。

十八代目中村勘三郎さんへ

皇紀2672年(平成24年)12月6日

【コラム】

そもそも歌舞伎は「既成の破壊」だった、
 と最も理解し実践したのが中村勘三郎さん。

 歌舞伎役者の十八代目中村勘三郎さんが十二月五日、亡くなられました。衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。早かったとか、もっと見たかったとか、私は絶対に言わない。何だかそういうことを一番悔しがりそうな方だったとお見受けするから。

 亡くなる三日前の月曜日、実は或る方から勘三郎さんがもう駄目らしい、と聞いた。繰り返した転院がよくなかったのかもしれない。それでも、復帰を望んできた大勢の者の一人とすれば、この瞬間に絶望的な気分を味わわされた。

 私が初めて歌舞伎を見たのは高校生の頃である。松嶋屋の五代目片岡我當さんらによる『鳴神』という演目だった。古典芸能なんぞ、定めしつまらぬものに違いないと決め込んでいた当時の私は、鑑賞を終えて「これほど面白いものはない」とハタと膝を打ったものだ。

 しかし、歌舞伎界を「梨園」なんぞと重宝する傾向には与さない。歌舞伎というのは庶民の芸能だったはずだ。そもそも「既成の破壊」から誕生したのが歌舞伎だ、と最も理解し実践したのが現代の勘三郎さんだったと思う。あの「コクーン歌舞伎」も「平成中村座」も米国公演も、その心意気が国境を越えてまで観る者を圧倒したのだ。

 だから勘三郎さんは古典を壊したのではない。あくまで歌舞伎本来の伝統を祖先から相続し、絶やさぬようご子息の六代目勘九郎さんと二代目七之助さんへ継承させたのだ。これがどれほど大変なことであったかは、私たちの想像なんぞ追いつくまい。いや、追いつく間もなく勘三郎さんは常に疾走しておられた。

 最後に本音を言う。私は勘三郎さんのお芝居が大好きでした。宮藤官九郎さんが初めて監督に挑んだ映画『真夜中の弥次さん喜多さん』にしても出鱈目なアーサー王、というよりただの「とろろ汁屋」さんね、まぁそういう役を演じられたんだけど、いきなり「夜でもアーサー(朝)」と叫んでベタにご登場。しかし、もはや映画の中でも発声が他の役者さんとは違うのである。腹の底からこれをやられると面白可笑しくてしょうがない。

 歌舞伎の舞台ではまずやらないお客さんの掛け声に反応するといったことや、私たちが『法界坊』と親しんだ『隅田川続俤(ごにちのおもかげ)』の演目でもちょっとした即興に違いない言い回しが大爆笑のうちに私たちを唸らせた。十八代目の、歌舞伎の本流を復原された偉業はもはや永遠のものだ。本当に心からお礼を言いたいのです。

 文=遠藤健太郎 (真正保守政策研究所代表)