保守派のくせに親北売国奴って
昨日記事で産經新聞社・夕刊フジの有終の美を讃えましたが、この記事は非常にいただけません。実は韓国の事情に疎い西岡力氏が「勝手に書いた」では済まず、産經には掲載の責任があります。
二十日記事で申したように保守系新聞社「スカイデイリー」の記事は、在韓米軍がその内容を否定しましたが、尹錫悦大統領が憲法裁判所でも提示した不正選挙の証拠について、西岡氏が「すべて事実ではないことが明らかになっている」などと書き散らかしており、それこそ現段階で全否定された事実はありません。
北韓(北朝鮮)工作員だった文在寅氏の前政権から司法が北韓化したままであり、国会議員総選挙にかかる不正選挙の告発がことごとく裁判所でまともに審理されなかったことを「不正を認める判決はなかった」と書いて尹大統領を「嘘を信じた間抜けな大統領」のように誹謗中傷した西岡氏は、突如北韓工作員と接触でもしたのでしょうか。
そうした国家三権の機能不全が非常戒厳宣布の理由なのに、挙げ句には韓国保守派内の対立を扇動するような書き方でこの記事を終えています。北韓が大喜びしそうな内容です。
確かに目下、尹大統領の「救出」方法をめぐり、先鋭化した保守派とそうではない大多数の保守派とが意見対立を鮮明にしてしまいましたが、十七日記事でも言及した中央亜キルギス(黠戞斯)の不正選挙問題が事実として存在し、無責任に「すべて事実ではない」などと書きなぐってはいけません。
まるで極左紙「ハンギョレ新聞」の記事と見紛うような内容であり、どうしても西岡氏の「ただの嫌韓」を疑います。単に韓国人を莫迦にしているだけの記事です。
このような駄文を掲載した産經は、猛烈に反省してください。
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露国の極東サハリン州ユジノ・サハリンスクにある「サハリン日本センター」に対し、露司法が「必要な許可を得ずに日本語講座を行っていた」として罰金刑を命じた件にしましても、わが国の保守派が対露外交の重要性を認めなかったがために起きたようなものです。
安倍晋三元首相がウラジーミル・プーチン大統領と首脳会談を重ねたことに冷めた視線を送り、鈴木宗男参議院議員が訪露する度に冷や水を浴びせてきたわが国保守言論の限界は、みるみるうちに日露関係を修復不能な領域へと陥れます。
国際金融資本と敵対するプーチン大統領は、その同志以外とは腹を割って話をしません。安倍元首相が当初歓迎されたのは、同志と認めたからであり、いきなり日露講和(北方領土返還)を遠ざけたのは、安倍元首相を「同志ではなかった」と判断したからです。
それが安倍元首相の悔しい想いの中にあり、本当は「自分も国際金融資本と闘って、財務省に屈従しない経済政策をやりたかった」でしょう。そうこうしているうちに、不可解極まりない暗殺事件に散りました。
安倍元首相に後悔を残した原因は、過去の露国への強い不信に拘泥する保守派の態度にあり、私は一貫して「露国とは真っ向勝負で交渉せよ」と提言してきたことにも、ほとんどの方から色よいお返事をいただけず、政府はウクライナ侵攻以降、まんまと米民主党政権の指令通りウクライナ支援に回ってしまいました。
これでは、露国からも何らかの経済支援を求められておしまいです。日本センターの運用にケチをつけてきたのも、自立外交のできないわが国に嫌がらせをし、いくらか解除の条件を押しつけて弄びたいだけ(現にセンターの撤退までは命じていない)でしょう。
それで日露講和などできるはずがありません。プーチン大統領にすれば、現行憲法(占領憲法)を護持する今の日本こそ一ミリも信用できないのです。
講和が成立していない露国とは再度戦闘開始になってもおかしくない、という緊張感の欠片もないまま検討する対露外交になど、何の意味もありません。保守派がしっかりしないでどうしましょう也。