中国水産物輸入再開?結構!
十九日記事と昨日記事で取り上げた日本人刺殺事件を受けてか、北京政府外交部のこの発表は、朗報でも何でもありません。私たち日本人を「懐柔しよう」とでもいうような、極めて迷惑な話です。
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中共・共産党が私たち日本人の対中感情を意外にも気にしているのは知っていますが、これで中共のわが国に対する攻撃的態度の一切を許すことなどできません。
むしろ以前まで中共人に対してわが国の美味なる水産物までも「大きく買い負け」を起こしていたことから(わが国政府の経済政策が悪いせいですが)、わざわざ中共人にお買い上げいただきたくも召し上がっていただきたくもないのです。
国際原子力機関(IAEA)が今なお継続し「問題なし」としている東京電力福島第一原子力発電所の高度処理水を「汚染水」などと吐き続ける限り、わが国政府が対中輸出の再開を口にしてもいけませんでした。今回の再開合意は、まさにわが国の「腰砕け」でしかないのです。
中共産党がわが国を攻撃対象にし、水産物禁輸を決めた後も、中共国内の回転寿司店などは盛況だったようで、実は迂回輸入していたことも分かっています。中共人の全員が共産党の指導通りに対日ヘイトスピーチ(憎悪差別扇動)を盲信しているわけではないのも知っていますが、襲撃・刺殺事件以外にもこうしたヘイトクライム(憎悪扇動犯罪)に溢れているのが現状です。
円明園遺跡公園(北京市海淀区)で私たち日本人を狙い撃ちした犯罪事案は、実は今月七日に起きていました。訪れた日本人観光客二名が「亜人」と名乗る中共人動画配信者に「日本人は出て行け!」などとわめき散らされたのです。
さらに悪いのは、園の管理事務所職員までもが「日本人は嫌いだ。そいつを追い出すことに私も賛成する」とまで吐き捨てた様子が動画に収められていました。もしもこれと同じこと(日本人が「支那人は嫌いだ。出て行け!」と叫ぶ)をわが国の観光地で管理職員までもがやれば、たちまち問題になるでしょう。
最近、二度にわたる靖國神社損壊侮辱事件が起きましたが、これも中共人の対日ヘイトを面白がる動画配信者によるものでした。もうとっくに私たち日本人の我慢の限界を超えています。
このような時に必ずと言ってよいほど「このまま中共と断交とか言ってはならない。冷静な議論を」と呼びかけたがる「私って理知的」な気持ち悪いほどの自己陶酔に陥る者を見かけますが、前出の十九日記事でも申したように、対日ヘイトの犯罪に何の手も打たないわが国政府の過ち(昭和二年の南京事件でも大日本帝國政府だけが反撃しなかった)を繰り返せば、日中開戦の歴史は繰り返されてしまうのです。
中共の対日ヘイトに「制裁措置を講じてはならない」という主張ほどかえって恐ろしい顛末を迎える危険なものはありません。毅然と対中制裁を加えなければならないのです。