あなたは騙されたいの?

皇紀2670年(平成22年)12月1日

 12月1日は、敬宮愛子内親王殿下御生誕の記念日です。心より御祝辞申し上げます。

 大東亜戦争に敗れた時、多くの日本人が「お國に騙された」と言ったそうです。よく田原総一朗氏が「戦前の価値観が一瞬で否定された。だから僕はその手のものを信用しない」とおっしゃいますが、これこそもう既に別の嘘に騙されてはいまいか、というのです。

 http://www.aozora.gr.jp/cards/000231/files/43873_23111.html

 ▲青空文庫:伊丹万作 戦争責任者の問題

 私は以前から、尊敬する映画監督で脚本家の伊丹万作氏が昭和21年4月に書かれた、この『戦争責任者の問題』を度々引用して、大東亜戦争に於ける臣民の責任占領統治に従順に臣民であることをやめた民族の責任を書いてきました。

 つまり、戦前の価値観と言われるものが否定されたという別の嘘に、伊丹監督が指摘したまま、私たちはもうすっかり騙されているのです。よって、私のような者が大日本帝國憲法の復原とその改正を訴えても、初対面の者は目を丸くし、しばらくして激高したように占領憲法の改正を言い出すのですから、占領統治の、すなわち米軍の情報操作力は60数余年を経てもなお効力を有するのか、と圧倒されずにはいられません。

 しかし、圧倒されてばかりもいられず、いい加減に日本右翼が「天皇陛下の戦争」を喧伝するようなことはやめさせねばならないのです。諸先輩方が決死の戦いに生命を散らされたことと、臣民の選択の間違いを別個に論じるような議論は、結局のところ誇大に「尊皇」を謳う者の論述こそが天皇陛下に最大の政治責任を押しつける危険思想を喧伝しており、日本左翼による「天皇陛下の戦争責任」論と何も変わらないのです。

 米軍による占領統治を経て誕生した自由民主党の政治と、その疲弊から別働隊として誕生した民主党の政治は、ともに私たちの選択によって行なわれ、彼らが数々犯した間違いは全て私たちの間違いでもあります。先述の戦争責任問題と同様、たとえ私たちの居心地が悪かろうとも、これが真実なのです。

 http://www.youtube.com/watch?v=d05n8Qqt2B0

 ▲遠藤健太郎講演会:恐怖!米リベラル派の日中戦争構想 (5:17)

 http://www.youtube.com/watch?v=2Uq0-QQKpb0

 ▲遠藤健太郎講演会:国防動員法で日本企業はつぶされる? (9:12)

 米国は実に巧みに民間企業を使ってでも情報を吸い上げ、操作しています。それが国益を守ることになるからです。独立国家としては当然であり、中共もごく普通の人民を工作員に使う手を考えました。このような現実から日本政府やメディア各社が目を背けているのは、直視しようにも日本政府には何も出来ず、自ら進んで対米従属と対中隷属に甘んじているからに他なりません。

 ここ数日、内部告発サイト「ウィキリークス」が話題になっていますが、あれも恐らく情報操作の一手でしょう。米国のヒラリー・クリントン国務長官が情報漏洩に対する怒りの会見をしたのは、単なる建前なのか、或いは民主党系ではなく共和党系の動きによって漏洩されたものだからかに過ぎません。

 日本が中共の軍事的暴走や、いわゆる朝鮮半島有事に接しているにしては、あまりにも情報がなさ過ぎますし、仮に情報を得ても操作・工作力はほぼ皆無です。

 米国が恐ろしいのは、あれほどイラクの民間人が米軍兵によっていたずらに射殺されている映像を漏洩されても、大統領の首が飛ばないことでしょう。国防長官の引責を問われる気配すらありません。穿った言い方をすれば、それどころか米国を敵に回す不測可能性(リスク)を全世界に思い知らせる効果に、あたかも酔いしれているかのようです。

 日本が大東亜戦争に敗れたのは、圧倒的な情報工作力の不足が原因の一つであり、占領統治後は日本が自主的に何かすることを「悪いこと」とされたがために、この反省は全く生かされていません

 いわば菅直人首相や岡崎トミ子国家公安委員会委員長が、周辺事態に右往左往していただけだったのは、このためでもあるのです。北朝鮮の動きは、決して防衛省情報本部だけでなく、警察庁警備局や警視庁公安部も事前に掴んでいました。ところが、私たちの周りに溢れている情報は、米国からもたらされた報道によるものばかりではありませんか。ですから私は、11月27日記事「韓国の味方はしなくてよい」と敢えて釘を刺したのです。

 皆様、戦争は騙されて始まりますこれほど国を滅ぼすことはないのです。日本は「何もしてはいけない」「周辺諸国と仲良くしなければならない」という心情を絶対とし、私たちがいずれ生命の危機に瀕した時、これがまたぞろ別の嘘だったと気づいてももう遅いでしょう。いたずらに勇ましくなんかなくてよいのです。もっと賢くなろうではありませんか。日米友好を利用すら出来ていない自民党・民主党の政治は、愚か者の政治です。諸先輩方の遺してくれた言葉を目にしても、日本民族が愚か者の筈などないのです。

▼北方領土の哀しい歴史を忘れるな!

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国会で文仁親王殿下に野次

皇紀2670年(平成22年)11月30日

 明治23年11月29日大日本帝國議会の開院式が行われたことから、帝國議会の代行機関である国会は29日、参議院本会議場に天皇陛下と皇后陛下、秋篠宮の文仁親王殿下と文仁親王妃紀子殿下を御迎えし、議会開設120年記念式典を開催しました。

 11月30日は、文仁親王殿下御生誕の記念日です。心より御祝辞を申し上げます。

 さて、10月8日に開催された平城遷都1300年記念式典での天皇陛下と皇后陛下に対する奈良県(平城遷都祭実行委員会)の不敬行為は、13日記事にて自民党の高市早苗政調副会長のブログより取り上げさせていただき、皆様に問題提起を致しましたが、とんでもないことは昨日も起きていました

 http://ameblo.jp/sakurauchi/entry-10722419845.html

 ▲桜内文城オフィシャルブログ:議会開設120年記念式典

 或る民主党議員が、天皇陛下と皇后陛下の御入場を文仁親王殿下と紀子殿下が御待ちになられている間、起立されていたのに対して「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」などと野次を飛ばしたというのです。

 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101130/plc1011301403020-n1.htm

 ▲産經新聞:民主ベテラン議員が秋篠宮ご夫妻に野次 議会開設120年記念式典で みんなの党議員が指摘「国会崩壊だ」

 産經新聞社はこれを記事にし、しかも野次を飛ばした本人に取材までしたのなら、なぜ中井洽前国家公安委員会委員長だと書かないのでしょうか。こればかりは書かなくてはいけなかったと私は思います。式次第に「着席」とあっても、皇族が御起立の間は座らないという心がけこそ真っ当ですが、既に「座れない」という言い方・考え方に問題があるのです。

 こうなりますと、中井代議士も所詮は日本社会党の系譜だったのか(民社党入党以前)と思わずにはいられません。右派・左派の違いなど党内対立の方便に過ぎないということは、村山富市元首相を見ればよく分かります。

 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101129-OYT1T00978.htm

 ▲讀賣新聞:半数近くの議員欠席…国会開設120年記念式典

 そもそも占領憲法下の国会は、先にお断わりしましたように大日本帝國議会の代行機関に過ぎませんし、天皇陛下に何時も何らの政治責任はおありになりませんから、一切の政治責任は民である私たちの選択にあります(占領憲法も国会も、陛下には誠に申し訳なく思います)。その結果が、半数の欠席ということでした。

 携帯電話の電源を切り忘れた自民党の逢沢一郎国会対策委員長も、とんだ大失態でしたというところですが、皇族に野次を飛ばしたり、欠席したりした国会議員はもう二度と登院していただかなくて結構です。皆様は、ご自分の選挙区選出の国会議員がどのような理由で出席、または欠席したか、一度ご確認下さい。

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在日米軍が動くとどうなる

皇紀2670年(平成22年)11月29日

 菅内閣に対し、馬淵澄夫国土交通相と仙谷由人内閣官房長官の問責決議案が26日、参議院で可決されました。しかし、民主党のあまりの醜悪さ、自民党にも似た駄目っぷりに歯止めがかかりません。

 1)民主党の岡田克也幹事長「内閣支持率の低下は、野党が攻めるから」

 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201011/2010112401059

 ▲時事通信:統一地方選「低支持率では戦えぬ」=民主・岡田氏

 野党時代の民主党は国会で与党の施策を攻めまくったことはなかったでしょうか?

 2)前原誠司外相「審議拒否は税金泥棒」

 3)枝野幸男幹事長代理「問責決議には法的拘束力ない」

 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2010112700304

 ▲時事通信:前原氏、「審議拒否は税金泥棒」=自民批判、政府・民主で相次ぐ

 野党時代の民主党は一体何度この「税金泥棒」をやったことでしょうか? 野党時代の民主党が問責決議を可決させた時は、まさに鬼の首でもとったような大騒ぎでした。

 4)細川律夫厚生労働相、建築会社から150万円

 http://mainichi.jp/select/today/news/m20101127k0000e010042000c.html

 ▲毎日新聞:細川厚労相 代表支部が建築会社から150万円 草加

 寄付自体を悪いことだとは思いませんが、某出店計画の反対運動をそそのかしたと思われてカネを受け取った、と。民主党が根絶を訴えてきた汚い口利き土建屋利権の典型ではありませんか。

 5)小沢一郎元代表に3億7000万円の迂回献金疑惑

 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101126-OYT1T00005.htm

 ▲讀賣新聞:小沢氏の政党支部へ3億7千万円の寄付

 強制起訴の対象となった政治資金規正法違反容疑ではなく、小沢元代表には必ず違法な集金があるのです。そこを突かねばならないと私は主張し、起訴騒ぎを「筋違い」と斬り捨てました。小沢元代表の巨悪ぶりは、これがほんの一例に過ぎません

 内閣支持率がたとえ1%になっても、私たちの民意が必ずしも一切の偏見を持たない正しいものであるとは限りませんから、一国の首相が国家を守る信念を貫くなら続投で結構です。ところが、菅直人首相は「何もしていない」「何も発していない」に等しいではありませんか。

 わが和歌山県の知事選挙で仁坂吉伸氏が再選されたのは特段の解説を必要としない当然の流れだったとしても、沖縄県知事選挙で仲井眞弘多氏が再選されたのには非常に重要な意味があります。

 在日米軍普天間飛行場の移設問題で、鳩山由紀夫前首相こそが現職の知事に「県外移設」を言わせてしまいました。ですが、この間にも朝鮮半島有事が起こるべくして起きてしまい、もし米韓軍事演習のまま米国が北朝鮮への報復攻撃を開始すれば、間違いなく在日米軍基地は戦時使用となります。

 これに菅政権は耐えられるのでしょうか皆様はどう思われますか?

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韓国の味方はしなくてよい

皇紀2670年(平成22年)11月27日

 北朝鮮が韓国の延坪島を砲撃したことで、菅直人首相をはじめ、にわかに日本国内では「韓国の味方をしよう」と言う声が特に保守派の中から上がっているそうですが、一般論として、砲撃の事実に加えて幾人もの日本人を拉致したような北朝鮮の味方など到底出来ないにせよ、あまりに短絡的に過ぎないかと指摘しておきたいのです。

 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1126&f=politics_1126_011.shtml

 ▲サーチナ:竹島問題で「日本を孤立させよ」…韓国国会で中ロとの連携主張

 http://www.fnnews.com/view?ra=Sent0801m_View&corp=fnnews&arcid=0922155263&c……

 ▲韓国フィナンシャルニュース:国会独島特別委“領土紛争、日孤立戦略を”(韓国語)

 23日に砲撃された韓国の国会で、25日にこのような提言をするということは、韓国は一切日本の支持も支援も必要としていないということです。これは沖縄県石垣市尖閣諸島北海道国後島への日本政府の対応が招いた当然の悲劇とも言えましょう。「友好」が聞いて呆れます。

 ですから私はかねてより、好戦的な国々に囲まれた日本が尊い平和を守り抜くには、戦争を未然に防ぐ強い外交(情報力と工作力)と戦争に耐えうる軍事力と資源・食糧自給力を保有せねばならないと主張し、皆様のご理解を求めてきました。日米友好を前提としても、対米従属と謝罪外交がこれらの国々との友好関係樹立を阻んできたのです。

 そもそも支持くらいならばともかく、軍事的支援を求められても現下の日本政府に出来ることはありません。しようと思えば小泉純一郎元首相のような「占領憲法の極端な解釈改憲」という希代の出鱈目を犯すしかないでしょう。しかし、それは日本という国家を傷つける行為に過ぎないのです。

 http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010111801000945.html

 ▲共同通信:竹島観光の日本人は47人 05年からの韓国公式統計

 島根県隠岐郡隠岐の島町竹島だというのに、なぜ日本人が韓国からしか訪問出来ないのですか。この何度となく発してきた問いに、未だ日本政府自身が行動をもって答えないのはなぜなのでしょうか。

 いたずらに対立を煽ることには反対してきた私ではありますが、菅首相にせよその背後に妙な存在を感じるほど、今回の「韓国応援」の主張は「台湾の民進党応援」に共通する自堕落をあらわにしており、日本民族としての確固たる意思も戦略の思考も感じません。

 実は長い休戦状態で「戦時下の焦点」がぼけてしまった韓民族のように……。

この記事の関連動画

 http://www.youtube.com/watch?v=5jNkCQUCvZg

 ▲自民も民主も日中コンサルにS氏 (7:21)

 http://www.youtube.com/watch?v=-051xUf97R8

 ▲自衛隊を米軍の傭兵にさせておくな (5:38)

 遠藤健太郎講演会より 10月24日名古屋

第6回『真正護憲論公開講座』愛知大会

 「錦の御旗 けんむの会」からのお知らせです。

 http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/60447097.html

 世界遺産吉水神社の佐藤一彦宮司が頑張っておられます!

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これは韓国の失態になるか

皇紀2670年(平成22年)11月26日

 韓国の金泰栄国防長官は25日、李明博大統領に辞表を提出し受理されました。哨戒艦が撃沈されたのち、すでに辞意を表明していたとはいえ、北朝鮮による砲撃への対応の引責と見られています。

 http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-18338020101125

 ▲ロイター:韓国の金泰栄国防相が辞任、砲撃への対応で引責

 対応への批難は確かにあったようですから、全く別の評価があることを承知で書くならば、これでは北朝鮮を喜ばせるだけだということがなぜ韓国政府には分からないのでしょうか。北朝鮮は今頃、身元のはっきりしない金正恩氏への後継を、たとえ中共に反対されようとも円滑に進めるべく「南鮮の国防責任者を辞任に追い込んだ」と喧伝する準備でもしていることでしょう。

 ここはじっと耐え、事実上大統領と国防部が対応すればよいのであって、このような失態を演じられたのでは、韓国に協力したくても出来ませんそもそも韓国国民に国を守る意思が以前ほどあるのでしょうか。極めて自嘲的に申せば、これに習うと日本の菅内閣は総辞職する他ないのです。

 但し、日本はまだ当事者ではありませんから、ここで「真打ち」の政権を作って覚悟を示すことは出来ます。私たちはいよいよ、自分たちの生命を守るための政権選択をしなければならないのです。

 何度も申しますが、東亜の混乱はこれから創出されてゆきます。朝鮮戦争の休戦が破られ、米中が朝鮮半島を舞台に代理戦争を仕掛けるか、或いは中共の意向に沿って北朝鮮が集団統治体制へと移行し、事実上の金独裁体制が崩壊しても、やはり混乱は免れません。

 日本の尊い平和を守るため、本当にそれが大変な備えの要るものである現実から、私たちはもう目をそむけてはいられないのです。

この記事の関連動画

 http://www.youtube.com/watch?v=8hDpegrcj90

 ▲日本にも情報収集分析機関を作れ! (6:21)

 http://www.youtube.com/watch?v=-051xUf97R8

 ▲自衛隊を米軍の傭兵にさせておくな (5:38)

 遠藤健太郎講演会より 10月24日名古屋

第6回『真正護憲論公開講座』愛知大会

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