聴取会への不信と博報堂

皇紀2672年(平成24年)7月18日

 http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012071700412
 ▲時事通信:発言者選び、「改善の余地」=エネルギー政策の聴取会で-細野環境相

 政府が各地で主催した「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」で、東北電力や中部電力などの社員らが数少ない発言者に選らばれていたことから、いわゆる「やらせ」の可能性が指摘されています。

 この会は、そもそもいろいろな立場や考え方の人から意見を聴取することが目的のはずですから、まさか全員が「原子力発電に反対」になるよう操作されることも許されません。

 ですから、私のような「国家・国土を守るために現在の軽水炉型原発への依存をやめる新しい資源採掘(日本は資源大国だ!)と核開発を」という立場の者からしても、ただただ原発推進(全体の二十から二十五%を原発で賄うという将来像)を唱えた電力会社社員の発言を一方的に非難するのはおかしいと思います。

 それでも聴取会の参加者が細野豪志環境相や古川元久国家戦略担当相(ちなみに、二人とも数年来の異常な移民大量輸入=外国人の人権軽視推進派)に対してさえ怒鳴りつける場面があったのは、この聴取会を博報堂に任せきりにした政府の失敗が原因です。

 仮にも電通が受け持っていれば今回の騒動が報道されたかどうかすら怪しいものですが、経産省資源エネルギー庁によると博報堂は聴取会の仕切りを七千八百五十四万円で落札しています。その結果、発言者の抽選結果が当日にならない限り本人に知らされないという不手際(というより最初からその程度の企画内容)が発生しました。

 そこで参加者に疑念が生じたのです。発言者の抽選って本当に無作為に行われたの、と。広告代理店へ依頼するにせよ、政府としての方針は代理店に伝えられており、その結果がこれということは、政府側が積極的に電力会社側の発言を引き出していたと疑われてもやむを得ません。

 なんて頭の悪い人たちなのでしょう。枝野幸男経産相の他人事みたいな批判……次は細野首相誕生? 冗談ではありません。最初から私たちの意見を聞く気もない偽善者の顔と名前は、しっかり覚えておくことです。

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日本人が日本文化を冒涜

皇紀2672年(平成24年)7月17日

 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012071600009
 ▲時事通信:「那智の滝」でロッククライミング=世界遺産、3人逮捕-和歌山県警

 世界文化遺産に指定されている熊野那智大社の別宮である飛瀧(ひろう)神社の御神体「那智滝(なちのたき)」に十五日、登山(登攀)家の佐藤裕介容疑者、大西良治容疑者と宮城公博容疑者の三人が無断で侵入のうえ登ったとして、和歌山県警察新宮署に現行犯逮捕されました。

 登山家にとってはわが国随一の滝にただ登りたかっただけかもしれませんが、印国のカランカ峰など世界各国で登攀実績のある佐藤氏ともあろう人が、不法侵入のうえ御神体を傷つけるとは、あまりにも伝統文化に対して無知・無神経すぎます。

 この飛瀧神社は本殿も拝殿もなく、那智滝を直接拝むわけですが、これは宗教ではありません。自然祭祀です。

 御神体を理解していない者は佐藤容疑者らの行為を軽く捉えるのでしょうが、崇拝すべき対象を傷つけたといったことではなく、彼らは自然を守ろうという祭祀そのもの、すなわち自然の恵みをいただいて生きる人類の営みを冒涜したと自覚しなければなりません。

 このようなこと自体を軽く考えるのかもしれませんが、それでは世界各国をめぐることなどできないのです。例えば泰国(タイ)で子供の頭を撫でてはいけませんが、これは宗教(テーラワーダ仏教)でなく自然の精霊(ピー)信仰からきています。それを「私は教育家であり、子供の頭を撫でて褒めよと広めている」などと押し通せば、必ず泰国の親たちに怒鳴られるか、殴られるかするでしょう。

 それどころか日本人自身が日本文化を傷つけるようになったのですから、天皇陛下と皇室についてだんだんと無知になってきたのも無理はありません。国体(國體)護持というのは、国家権力に盲従する類いの偏狭な愛国行為ではなく、祭祀を実践するすべての愛国心のことなのです。

ただいま外務官僚主導中

皇紀2672年(平成24年)7月16日

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/120715/chn120715……
 ▲産経新聞:「監視船尖閣侵入への日本政府の不快感の表明」 丹羽駐中国大使一時帰国で中国

 この件については、先月九日記事(こちら)で申しましたように、丹羽宇一郎駐北京大使の発言を新聞記者に漏らしたのは外務省職員です。

 外務省は駐北京大使の座を民間人に持っていかれたことについて、今でも恨んでいます。丹羽氏を指名したのは民主党ですが、しかしながら財務官僚の言うことをよく聞いて延命作業に余念のない野田政権にあって、財務省の許可なく外務官僚が率先して倒閣を目指すわけにはいきません。

 今回の「帰国騒動」にしても、玄葉光一郎外相は決してこのまま召還、或いは更迭を即決断するのではなく、あくまで「もう二度と民間人を大使にはできません」ということにしなければならないだけです。

 外務省も中共とは喧嘩できませんから、丹羽氏を今すぐ大使から外すというわけにはいかず、ただ「これでわかったか」と。「民間人なんかを大使にするとこうなる」と政治家に分からせるだけで十分らしいのです。わが国土たる沖縄県石垣市尖閣諸島を中共の侵略から守るという外交目標など一切ありません。

 この情報は、間違いなく中共はもう知っています。だからわが国は軽く見られ、なめられるのです。

パンダ見たけりゃ和歌山へ

皇紀2672年(平成24年)7月15日

 http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120712……
 ▲zakzak(産経新聞グループ):パンダショック!中国は「故意に殺した」と大騒ぎ…関連株も暴落

 東京都恩賜上野動物園で誕生した白黒熊(ジャイアントパンダ)の子供が死亡したからと言って、これほど中共人にわが国がののしられるいわれはありません。

 中共が政治利用し、各国から高額な貸し出し料を取っているとは言え、白黒熊に罪はありませんから、多くの日本人が悲しんだ事実をまったく捏造するかのように、まさか「故意に殺した」などありえないのです。現にアブアブや富士サファリパークも経営している小泉グループの東天紅さんなど上野関連株が、暴落という悪影響を被り困っています。

 果たして動物園という自然の生命を見世物にする存在そのものがどうなのか、或いは株価なんぞという賭博経済の話題を取り上げることもいかがか、といった問題はさておくとしても、それほど白黒熊が見たければ神戸市立王子動物園か和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドに行けばよいでしょう。

 私は特に公立の施設が高額な賃貸料を中共に払ってまで白黒熊を飼育することに反対ですが、あえて申せば民間施設は自由ですから(それでも中共や韓国など原則として外国との何らかの取引には注意すべきですが)、まして十二頭もの自然妊娠・出産で中共から視察にやってくるほどとなったアドベンチャーワールド(中共国外では飼育頭数で世界一)について申せば、中共人に感謝されてもののしられる覚えはまったくありません。

 白黒熊をめぐってここまで吐き出される中共人の私たち日本人に対する侮蔑的差別発言は、いかに自然の生命が政治利用されてきたかの証左であり、故意故殺を平気で主張するところに彼らなりのいわゆる「捏造癖」も表れています。一事が万事この調子だと日本人に気づかれて、何か中共にとって得なことがあるのでしょうか。「よく考えてから手を動かせ」と言ってやりたい。

 もう一つ申しておきたいのは、白黒熊なんかいなくても上野は国立博物館や精養軒さん、伊豆栄さんもあってとてもいいところです。

 和歌山 アドベンチャーワールド
 ▲株式会社アワーズ経営。南紀白浜空港至近。近隣に白良浜海水浴場、白浜エネルギーランドなど。

都の尖閣上陸認めない?

皇紀2672年(平成24年)7月14日

 http://www.asahi.com/politics/update/0713/TKY20120713……
 ▲朝日新聞:尖閣上陸、都に認めぬ方針 野田政権、直接購入目指す

 野田政権は十二日、東京都が購入予定の沖縄県石垣市尖閣諸島への上陸許可を申請しても認めない方針を表明しました。

 この間にも、中共の国家海洋局に属する海監総隊の孫書賢副総隊長が「日本との一戦も辞さない」などと暴力的な発言におよび、人民解放軍所属の国防大学戦略研究所所長の金一南少将が「沖縄は中国(中共)の属国だった」などというとんでもない妄言でわが国を挑発しています。

 突如として野田政権が「国による購入」を言い出した背景には、東京都の石原慎太郎知事に「いいところ」を持っていかれたくないという以上に、主導官僚組織による「GHQ占領統治憲法(日本国憲法)の無効を主張し始めた石原都知事を新無効論ごと潰してしまえ」という思惑があけすけです。

 その結果、まるで敵を見間違えているかの頑なな対応を、政権としての方針にしてしまいました。尖閣諸島を武力侵略しようとしているのは、南支那海域でも国際法を無視して特に比国や越国を挑発している中共なのであって、わが国の一自治体である東京都ではありません。

 中共には何もできないくせに、自国内ではこれほどの嫌がらせを当然のようにする政権なんぞ、絶対に許してはならないのです。そもそも政府は所有者の栗原家と何の交渉もできていないではないか!