日米首脳会談は成功?…の真相
滞在時間よりも移動時間のほうが長かった訪米で、ここまで首相の座に居座った自民党評論家の石破茂氏がようやく日米首脳会談にありつけたわけですが、報道権力各社の論評は、概ね「意外とうまくいった」というものばかりです。
その中で、真相を見抜くことができるのは、讀賣新聞社のこの記事でしょう。他社と同様に「成功した」と報じていますが、石破氏の面前にもかかわらず、ドナルド・トランプ大統領が会談冒頭と共同記者会見で計五回も安倍晋三元首相に言及しなければ成立しなかった、というのが本当のところでした。
■動画提言-遠藤健太郎公式チャンネル(YouTube)チャンネル登録お願いします!
最新動画 【大阪】梅田の由来になった神社に何でこんなものが?
米軍による日本統治を継続させる現行憲法(占領憲法)行政では、他国はともかく米国との首脳会談の失敗など決して許されません。ところが、石破氏を首相に担いできた自民党のせいで、外務省が余計な苦労をしました。
讀賣記事にある高尾直日米地位協定室長が再び通訳に駆り出されたのもその一つで、安倍・トランプ会談(菅義偉元首相の時も)のすべてで通訳した「実は通訳の専門ではない」彼を随行させなければ「まず話にならん」と外務省は考えたのでしょう。
初顔合わせの場面でも、従来二、三分が報道に公開されるところを延延とトランプ大統領が話し続けた中、石破氏の口から出た「台詞」もすべて外務省が入念に用意したもので、ともすればトランプ大統領が「こいつ、どこまで耐えられるかね」とばかりに石破氏を晒し続けたようなものです。
約百五十兆円もの対米増資を提示してトランプ大統領のご機嫌を伺ったその内容は、そもそも失敗するはずのないもので、USスティールが日本製鉄に買収されたがっている件でも「買収ではなく対米投資です」と言ったその台詞は、外務省が考えに考えたものでした。
実のところ、石破氏の即興(アドリブ)はほぼありません。日鉄のことを米報道に質問された石破氏が用意していた答え(「仮定にはお答えしない」というのがわが国の国会の形式)にトランプ大統領が「いい答えだ」と応じて記者たちから笑いが起きたのも、外務省の想定問答通りです。
よって首相に対する台詞の指導に時間がかかり、これが本当に情けなかったのですが先月、インドネシア(尼国)大統領府から「日尼首脳会談の際には、石破氏の態度に気をつけて」とまで事前注意が入って用心深くした立ち居振る舞いの指導に「穴」が開きました。
まずアンドルーズ空軍基地(メリーランド州)に降り立つ際、コートのポケットに手を突っ込んだまま米政府側の出迎えを受け、先述の初顔合わせでも、椅子に肘をついたまま握手したり、だらしない座り方や薄気味の悪い笑い方が目につき、つくづく「存在自体が日本の恥」を晒しました。
安倍昭恵さんがこれより先に二度も訪米し、わが国首相に対するあからさまな冷遇を何とか回避しましたが、まるで元首相の村山富市・鳩山由紀夫・菅直人各氏らを思いださせるその「存在の耐えられない軽さ」は、自民党の大失態による国民益の致命的喪失、と断じずにはいられません。
占領憲法政治にますます拍車がかかった今、この出来損ない政権をそのままにはしておけないのです。









