選びようのなかった代表選

皇紀2670年(平成22年)9月15日

 民主党の代表選挙は14日午後、菅直人首相を党員・サポーター票249ポイント(資格に国籍条項なし)、地方議員票60ポイント、国会議員票412ポイント(206票)の計721ポイントで再選しました。小沢一郎前幹事長は順に51ポイント、40ポイント、400ポイント(200票)で敗れています。

 私のみならず多くの皆様が指摘されていたように、いわば首相の資質がない菅候補首相になる資格がない小沢候補の闘いは、不毛と申しますか、茶番と申しますか、まったく粗悪なバディフィルムを見せられているような気分でした。

 このバディフィルムというのは、2人の登場人物を1組の活躍として観せる映画のことを言いますが、大抵2人の性格がまったく異なっており、時に意見を違えて衝突しますが、結局は互いの友情を確認するような大きな出来事に遭遇して物語を終えます。

 昔観て面白かったのは、昭和63年製作・公開の米国映画『ミッドナイト・ラン』(マーティン・ブレスト監督)です。保釈金金融屋と契約している賞金稼ぎ(ロバート・デ・ニーロ)は元麻薬捜査官でしたが、仲間に裏切られて退官したため対人不信からくる独善的な態度をとり、一方狙われる会計士(チャールズ・グローディン)は雇い主が麻薬王と知ってカネを横領し、慈善事業に寄付して身を隠していました。さて、この2人が1組で一体何をするのでしょうか、といった実に小気味よい作品です。

 もちろん、2人の立場は大きく異なっており、乱暴な賞金稼ぎと堅気の会計士では話も合いません。ところが、麻薬王のカネを横領するという大胆な「社会正義?」に出た会計士だけに、彼は時として賞金稼ぎも驚くような行動をとったりするのです。

 しかし、菅首相と小沢前幹事長では、政治家としての出自こそ違えていますが、政策論争と言っても大きな違いはありませんでしたし、ゆえに大した緊張感もなく(これが映画なら退屈を極め)、一国の首相の座を争う者同士がどちらも国家を語らないまま終わってしまいました。例えば「日本という忌むべき国家の枠組みをなくします!」とか「天皇陛下のもとに世界平和を実現させる日本に建て直します!」とか言ってくれれば分かり易かったのです。

 どうしようもないと言えば、UN(連合国 俗称=国連)の潘基文事務総長(韓国出身)と沙祖康事務次長(中共出身)も相当なものでしょう。7月24日記事で取り上げたインガブリット・アレニウス氏(瑞国=スウェーデン出身)退任に次ぐ騒動の勃発です。

 http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010091400065

 ▲時事通信:「事務総長、あなたを嫌いだ」=国連高官、本人前に大胆批判

 沙次長は、かつて人民解放軍にかかる軍事費の増大を指摘されて「米国に言われる筋合いはない。黙れ!」と会見で騒いだことのある要注意人物でしたが、言われる潘総長に同情の余地もなく、面白いバディフィルムになりそうもありません。

 中共人の最大公約数的印象を語る時、私の知る限り欧州人でも「とにかく尊大」と答えますが、沖縄県石垣市尖閣諸島や東シナ海ガス田開発を巡って、私たちはまさに彼らの「盗人猛々しい」態度にさらされています。

 前原誠司国交相は14日の閣議後会見で「東シナ海にいかなる領土問題も存在していない。日本の主権を脅かす活動や行為には厳しく毅然と対応していくに尽きる」と述べていますが、ならば民主党に、前原国交相に問いたい。なぜ海上保安庁巡視船当て逃げ事件で取り調べた中共人漁民たちを政府チャーター機で帰国させたのですか?

 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010091400354

 ▲時事通信:「東シナ海に領土問題ない」=厳しい対応取る?前原国交相

 船長を逮捕・留置したままなのは当然ですが、これほど勇ましいことを言っておいて、やっていることはただ日中の対立活動に燃料を投下しただけです。日本国民のカネでお国まで送ってもらった漁民たちは、喜び勇んで且つ同情を誘うように尖閣諸島の中共領有を叫んでいます。前原国交相、何が狙いですか? 誰の、いやどこからの指示ですか? さかんに米国のロビイストたちと懇談しすぎですよ!

 こういう愚か者に煽られて行動するほど莫迦莫迦しいことはありません。沖縄に本土から送り込まれる左翼活動家と、台湾に大陸から送り込まれる反日活動家はほぼ同義であり、これで沖縄県庁や台北經濟文化代表處・辧事處を叩けば日本弱体化および日台分断工作一派どもの思うツボでしょう。だから、同じ言葉でも誰が発しているかによって重要な意味と背後の違いがあるのです。

映画『氷雪の門』オフィシャルサイト

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対立扇動の利権屋が暗躍

皇紀2670年(平成22年)9月13日

 まず、沖縄県石垣市尖閣諸島付近で中共の漁船に海上保安庁の巡視船が当て逃げされた事件について、事件発生してから12日までの6日間に丹羽宇一郎駐北京大使が4回も中共政府に呼び出され、3回目には楊潔篪外交部長(外相級)が、12日午前0時(!)の4回目には戴秉国国務委員(外交担当の副首相級)までもが登場する中、石垣市議会議員選挙の投開票が行なわれました。

 http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-13_10142/

 ▲沖縄タイムス:石垣市(定数22) 選管最終

 仲間均氏(現職)は当選です。定数22に対して34人もが立候補した今回の選挙では、県下でほかに名護市議会議員選挙ばかりが注目を浴びましたが、ほぼ答えの出ている稲嶺市政に対し、石垣市で本年3月に現職を破った中山義隆市長と大浜長照前市長派の多い市議会はうまくいっていませんでした。

 上記のような外交案件にさらされながらも、決して日本政府が地方を守っているとは言えない状況にありますから、仲間議員には一層頑張っていただきたいと思います。

 http://www.shinhoshu.com/2009/12/post-119.html

 ▲真・保守市民の会:「領土と憲法」大阪決起集会の動画配信

 さて、米国では相変わらずキリスト教とイスラム教の対立を扇動する極めて幼稚なパフォーマンスの是非が問われているようです。5人に1人がバラク・オバマ大統領をイスラム教徒と誤認していたような米国民の、そもそものイスラム教に対する知識は万全なのでしょうか。

 http://sankei.jp.msn.com/world/america/100912/amr1009121204004-n1.htm

 ▲産經新聞:米でコーラン焼却や冒涜 ホワイトハウスそばでも

 http://sankei.jp.msn.com/world/america/100820/amr1008201020001-n1.htm

 ▲産經新聞:オバマ大統領はイスラム教徒? 誤解深める米市民 NYモスク発言も影響か

 最初に書いてしまいましたが、宗教革命によって誕生したプロテスタント系によるこのような「コーラン焼却」行為は、あくまで対立扇動の政治的、或いは経済的な絡繰り活動に過ぎず、人々の憎悪を掻き立てて対象を排除・排外に導くことで主謀の既得権益を守る行動に他なりません。

 その主謀とは、恐らく近頃かつての東トルキスタンを攻撃の対象として煽り、日中韓の間にも入って私たちをだまそうとしている勢力でしょう。中近東での何らかの戦争継続のみならず、東亜戦争の勃発まで目論み、世界各国で拝金活動に余念がないようです。だからこそ、石垣市尖閣諸島への日本政府対応は極めて高度な外交技術を要するのだと申さねばなりません。

 しかし、人間が神を求めたのはもっと純粋な気持ち、または一種の恐怖心からだったと思えばこそ、平成20年に製作されたイラン映画メシア(原題=The Messiah)』でネーダー・タレザデフ監督はイスラム教から見たキリスト教を描き、異教徒間の対話を生み出すような視点を提示してみせたと言われています。

 よって伊国ローマで開かれた宗教現代映画祭(Religion Today Film Festival)で高い評価を受けたのですが、残念ながら私はこれを鑑賞できていません。是非観てみたいのですが、日本での公開という話をまったく聞かないのです。どなたかご存じでしょうか。

 本来は同じ神を信仰しながら、宗教であるがゆえに互いを自らの戒律で排除・排外してしまうという歴史は繰り返されてきました。これらを指して昨年11月10日に「排他的で独善的」と述べた民主党の小沢一郎前幹事長は、そうでないものとして仏教を例示するという無神経ぶり結局はただの他宗教批判)を披露して、なぜ祭祀を語らなかったかと問い質したいところです。この政治家の心の中に天皇陛下はおわさず、ということなのでしょう。

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おいしい食べものたち 2

皇紀2670年(平成22年)9月11日

■スパゲッティのおいしい食べ方

 スパゲッティ・ナポリタンが日本生まれの非伊国料理であることはよく知られていますが、その起源には諸説あります。第1次世界大戦の連合国だった大日本帝國が地中海に海軍艦隊を派遣した際、伊国に寄港して触れた味を祖国に持ち帰り、見よう見まねに作ったものであるという説と、大東亜戦争でGHQに接収されたホテル・ニューグランド(横浜市中区山下町)の第2代総料理長だった入江茂忠氏が、接収解除後に米兵たちが無責任に残していった大量のスパゲッティ乾麺と瓶詰めケチャップの有効利用から考案したものという説の2つが有力です。

 そもそも米兵たちが食べていたものとは、米国で一般的なミートボール・スパゲッティであり、昭和30年製作・翌年日本公開の米国映画『わんわん物語』(ウォルト・ディズニー社によるオリジナル・アニメーション作品)で、コッカー・スパニエル犬のレディと雑種犬のトランプが一緒に食べる、あの有名な一場面で登場するのがこれでした。

 いずれにせよ、ナポリタンが2度の大戦を経験した日本民族によって考案された食べものであることは、非常に興味深いと言えましょう。かといって、何やら誇らしげに食べるものでも、或いは占領統治を想起させて悲しみや怒りに打ち震えながら食べるものでもないでしょう。食べものから歴史を知るというのは、そういうことではないのです。

 本来の伊国料理としては、例えばスパゲッティ・アッラ・カルボナーラがあります。これまた由来に諸説ありますが、カルボナイオ(carbonaio)が「炭・炭焼き」であり、アッラ・カルボナーラ(alla carbonara)で「炭焼き風」になることから、長期間の山ごもりに耐える炭焼き職人たちがよく作って食べたものではないか、という説が最も有力です。

 で、これも意外にそれほど古くはない食べ方だそうで、チーズに塩漬け豚肉、卵、黒胡椒を使って簡単に作ることが出来ます。この黒胡椒を振りかけることで、炭焼きの窯や職人たちから飛び散る炭の粉を連想させるのです。地方によっては、日本のように生クリームを入れて作るものもあるといいます。

 しかし、これが今日のように広まったのは、やはり第2次世界大戦で米軍の進駐を許した伊国が、戦災援助として受け取っていた卵の大量配給により卵料理が浸透した、その一貫でした。同じように日本に進駐した米軍は、日本に対しては十分な戦災援助をせず(体裁上したことにして)、配給だけでは餓死者を出しました(現実問題として皆がヤミ流通の食糧を必要とした)が、伊国でそのようなことはなかったのでしょうか。

 それはともかく、カルボナーラがいわゆる労働者を想起させた食べものであり、敗戦によって急速に伝搬した食べ方なのであります。

 これを極めて政治的に「労働者としての闘争」という共産主義的視点で申せば、炭焼き職人またはそのイメージとしての食べものに炭の粉を模した黒胡椒が振りかけられるのは、或る種の差別的表現として排除・排外の対象ということになってしまうでしょう。いえ、この段落のおかしさ自体が如実に物語っているのですが、再度申せば、食べものから歴史を知るというのは、そういうことではないのです。

 さらに興味深いのは、スパゲッティ・アッラ・プッタネスカなる食べものが厳然と伊国に存在していることであり、その意味が「娼婦のパスタ」というではありませんか。娼婦たちが手っ取り早く食べるために考案したものとか、娼婦がよく客に作って出した食べ方であるとか、いかにも艶っぽい色使いや味付けであることが名前の由来であるとか、この起源にも諸説あるようです。

 とにもかくにも、これを女性蔑視であり、不健全であるとして排除してしまえば、この食べ方にまつわるすべての出来事、または関わった人々が一瞬にして消されてしまいます。私が「そういうことではない」と申してきた理由は、ここに集約されるのです。

 苦々しくナポリタンを食べて、果たしておいしいでしょうか。占領憲法下の日本政治が間違いに満ちあふれていることと、多くの先人たちから受け継いできた文化は、まったく別の次元で語られねばなりません。

 料理に「娼婦風」と名づけた人々に対する、仮にも現世価値観のみを至上とする偏見による全否定は、歴史に学んでいるのではなく、ただその偏見によって忌むべきと規定したものを消去してしまうだけなのです。それは新しい宗教であり、実のところ現下の日本では、例えば増え続ける放送禁止用語のように、有形無形にこのやり方がまかり通ってしまっています。

 なるほど伊国には私たちより陽気な人が多いかもしれませんが、彼らは何も考えていないわけでも、笑って不都合を忘れようとしているだけでもなく、単においしいものをそのまま伝え残したいだけでしょう。それが国家・民族の差なく人類の本能ではないかと思うのです。

 最後にひとことだけ申せば、実のところ日本料理たるナポリタンは、フォークの先端でスパゲッティをつまみ上げて巻きつけ、静かに口に運ぶというより、箸ですすりあげて食べるのが正解である、と私は思います。

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豪韓(強姦?)日で結構

皇紀2670年(平成22年)9月10日

 いよいよ自民党が衆議院議員総選挙モードに入りましたか……。谷垣貞一総裁のもと、大島理森幹事長を副総裁に、石破茂政調会長を再任して、石原伸晃幹事長、小池百合子総務会長、逢沢一郎国対委員長という布陣です。

 いかにも「受け」を狙った軽い人事で、どうせなら総裁を小池代議士に交代して小泉進次郎代議士を幹事長にでもすればよかったでしょう。やるなら「とことん」を実現して下さい。但し、私は絶対「高慢なくせに屈米売国の寝技女党」なんかに投票しません。この女が中共や韓国・北朝鮮に向かってたとえ勇ましいことを吐いたとしても、今後もこれまでと変わりなく一切「釣られない」ことを改めてここに宣言しておきます。どなたのことか分かります?

 言葉というのは内容のみならず、いかんせん「誰が言ったか」という点こそ重要な場合があり、それは特に何らかの背後を疑わねばならぬ政治の世界で顕著と言えましょう。

 沖縄県石垣市尖閣諸島付近の日本領海内で、中共の漁船が海上保安庁の巡視船を当て逃げした事件についても、中共人船長を海保が公務執行妨害で逮捕したとはいえ、すぐに当然の如く中共を調子づかせて、むしろ何やら喜ばせているようにさえ見えます。香港や台湾に放たれている反日行動隊も活躍の場を与えられ、さぞ高揚していることでしょう。当分あちらの共産党は安泰です。

 http://sankei.jp.msn.com/world/china/100909/chn1009091930005-n1.htm

 ▲産經新聞:中国、尖閣諸島海域に漁業監視船派遣 「日本の国内法適用は荒唐無稽」

 このような場合、日本の政治家が「毅然と対処する」と言うと、言う人によっては中共と組んだ「反日マッチポンプ」の可能性があることを頭に入れておかねばなりません。

 領土侵略というのは、根本的に他人の土地に踏み込んで盗む行為ですから、これを許していては世界平和が実現せず、その全人類の恒久平和というまだ見ぬ理想の実現のためには実力を行使しなければならない時があるのです。

 ですから、出来るだけ今回のような事件さえ起きないようにすべく、国民の財産を守る責任ある日本の為政者は「領土を侵略する者は躊躇わず撃つ」と宣言し、一切誤摩化してはなりません。そして、本当に侵入・侵犯された場合は撃てばよいのです。但し、当てろとは言っていません。この意味が分からない者は、もう外交に携わることも論じることもやめたほうがよいのではないでしょうか。

 しかし、最もその資格を持たないのは、占領憲法を改正してでも護り抜くなんぞと言っている保守偽装派です。旧東京帝国大学の平泉澄元教授が著書『先哲を仰ぐ』(錦正社刊)に記されているように、日本国憲法に改正の価値は一切ありません。保守すべき基軸などまったく持たない小泉純一郎元首相や小池新総務会長、対米転売利権の擁護者と言っても過言ではないような稲田朋美代議士らの勇ましい言葉は非常に危険なのです。私も或る出来事を経て、この絡繰りに気づくまで時間がかかりました。

 7日記事で指摘したことや、或いは米国のヒラリー・クリントン国務長官が8日、ワシントンでの演説で「日本、韓国、豪州」と並べる慣習を「米国は韓国、日本、豪州といった緊密な同盟国との……」と変えて述べただけで、日本の地位低下を憂い、または「韓国以下は許せない」といった屈折した怒りに燃える自称保守派を見ると、菅直人首相の屈米ぶりと何が違うのか、と暗然たる思いがします。

 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100909-OYT1T00656.htm?from=top

 ▲讀賣新聞:米のアジア同盟国格付け…日本は韓国より下

 私に言わせれば、同盟順のことは「豪州、韓国、日本」でも何でも、本当にどうでもよい話です。ただ、日本から「うちは最後で構いません」「何なら日本を入れなくてよいです」と米国に申し出ろとは言っていません。要は日本が真の独立国と言えるのかどうか、もう一度司法・行政・立法を見渡してみれば分かるということです。

 沖縄県や台湾の周辺事態にいつまでも米軍を頼って日本を語るな、と言いたい。米中が手を組み、露国が隙を狙い、朝鮮半島が不安定化するという大東亜戦争前後のシナリオは、再び繰り返されても何の不思議もないのです。失礼ながら、油断して国防を語る自称保守派ほど平和ボケしており、脳内に「日米万歳」のお花畑が広がっているのではないでしょうか。

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小沢氏周辺のスキャンダル

皇紀2670年(平成22年)9月8日

 民主党は首相交代のたびに醜聞を放たれるのでしょうか。菅直人首相誕生の際には、韓国人ホステスとの間に隠し子がいたという報道(6月21日記事を参照)でしたが、今度は小沢一郎前幹事長が京都市中京区木屋町にある老舗料理旅館で青木愛衆議院議員と密会していたとする週刊文春の報道と、いわゆる小沢ガールズと言われている青木代議士が既婚の男性政策秘書と水戸市にあるホテルで密会していたとする週刊新潮の報道が飛び出しました。

 本当にくだらなくて、どうでもよいです。こんな醜聞ではなく、何度でも申しますが、湾岸戦争時に当時自民党の小沢幹事長が対米資金援助135億ドル(円安・円建て決済要求で約1兆6000億円もの日本国民の血税横流し)を決定し、米国からキックバックを受け取った(諸説あるが使途不明金35億ドルの全額か一部とされる疑惑がなぜ追及されないのか分かりません。とっくの昔に報道されたことです。

 小沢氏と極めて親しい関係にある鈴木宗男衆議院議員は、受託収賄罪などで実刑が確定し、とうとう失職して収監されることになりました。コレはダメでアレは見逃しか、と言いたくもなります。とにかく、国会での小沢指名の1票が減ったのは間違いありません。

 また、メディア各社が連日報じている押尾学被告の裁判に於いて、小沢氏の側近だった米津等史元衆議院議員(自由党・1期で謎の出馬辞退)が証人に立ったという情報があります。どうも、押尾被告と親しい某政界関係者というのは彼だったらしく、当日の行動を証言したというのですが、これまでインターネット上では森喜朗元首相や長男の森祐喜前石川県議会議員の名前がほぼ公然と出て犯罪者扱いされていました。しかし、いわばまったくのガセだったわけです。

 さて、米国では、例えばビル・クリントン元大統領の「不適切な関係」騒動が政権基盤に大打撃を与えかねませんでした。それを回避するためにどれほどの人間が関わり、莫大なカネがバラ撒かれたか、とにかくクリントン政権は死に体化を免れたのです。

 それらを想起させる映画と言えば、平成9年製作・翌年日本公開の米国映画『ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ』(『レインマン』のバリー・レヴィンソン監督)があり、大統領の性的醜聞をもみ消そうと、もみ消し屋(ロバート・デ・ニーロ)と映画プロデューサー(ダスティン・ホフマン)が組んで報道映像上だけの戦争をでっち上げるという傑作でした。

 さらには、同時期に『パーフェクト・カップル』(『卒業』のマイク・ニコルズ監督)という作品も製作・公開されており、こちらでは女癖の悪い大統領候補(ジョン・トラボルタ)と彼を支え続ける夫人(エマ・トンプソン)が性的醜聞や逮捕歴過剰報道などの仕掛けにさらされ、選挙参謀(『アルマゲドン』のビリー・ボブ・ソーントン)やもみ消し屋(キャシー・ベイツ)らに助けられて勝ち上っていくさまを描いています。

 前者は非常に皮肉たっぷりの社会風刺的作品であり、後者は人間の結束を謳った意外にも感動的な作品です。ここでは前者を扱うとして、題名の由来は「民主主義国家の主人である国民(犬)は、国民より賢い大統領やそのスタッフら公僕(尻尾)に振り回される」という皮肉にあるそうで、いかにも米国の映画でしょう。

 日本は天皇陛下のもとにすべて臣民が等しく存在していますから、このような「もみ消し屋」など本来いりません。ただ、互いに振り回し合ってしまうのです。それが大東亜戦争下の報道機関であり、隣組や婦人会らの自主的な戦意高揚活動でした。これを不気味がったのが米国であり、彼らはGHQを通して大戦に於ける米国の不都合を多数もみ消し、日本民族を振り回したのです。

 政治家の性的醜聞や過去の行ないなど、どうでもよいではありませんか。今、政治家として何を考え、何を行い、私たちに何を約束するかだ、と私は思います。どこから集金し、よってどこに頭が上がらなくて言いなりになっているかを、菅内閣だろうが小沢内閣になろうが構いませんから、次の国会で追及してもらうよう議員・代議士にお願いしてみることにしましょう。

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