首相の爆弾/奥氏を救え!
安倍晋三首相が「全国に獣医学部を」と発言したのは、二十四日の神戸「正論」懇話会(神戸ポートピアホテル=神戸市中央区)のことでしたが、霞が関最底辺省庁の幼稚な覇権争いから発覚した問題の責任を取らされた前川喜平前事務次官がいった「加計学園ありき」というのがいかに嘘出鱈目だったか、安倍首相が証明しようというのでしょう。
この安倍首相の発言を「おかしい」と思えばこそたどり着くのは文部科学省と日本獣医師会しかありません。しかしながら、ここまでいいきったというのは、麻生太郎副首相兼財務相を今夏の内閣改造で外すつもりなのでしょうか。私は「留任」と聞いていましたが。
http://nichiju.lin.gr.jp/test/html/mag/07005/a2.pdf
▲日本獣医師会:平成二十八年度第五回理事会「『一カ所かつ一校のみ』とすることの明記を要請した」
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc_wg/h28/teian/161017_gijiyoushi_01.pdf
▲国家戦略特区ワーキンググループ〈提案に関するヒアリング〉平成二十八年十月十七日
提案者:京都府、京都産業大学
提案内容:新たな獣医学部・大学院研究科の設置のための抑制解除 →結局門前払い
さて、後者文書にある内閣府の藤原豊審議官(この人も一部報道で悪者扱いされたのですが)がいった「医学部同様、告示で規制されています」というのは、獣医学部などの新設を認めないとする文科省告示第四十五号のことであり、この告示自体が大学・学部新設の認可要件を定めた学校教育法に違反しています。これが岩盤規制の正体なのです。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/pdf/170613youshi.pdf
▲国家戦略特区に関する記者ブリーフィング(要旨)平成二十九年六月十三日「三地域とも全部きちんと広域的に大丈夫だということを考えていました。まず、新潟は大丈夫でしょう。京都もよく御覧になれば、あそこで提案しているのは京都の非常に北部のところです。綾部市です。そして、すぐそばに競争相手なんてないですから」
安倍首相の発言の目的は、そもそも特区諮問会議が三校を認可しようとしていたところを邪魔したのが獣医師会と文科省だということを証明し、この違法な告示を突破するために特区が利用されたことを私たちに説明したいのでしょう。
とはいえ、もういい加減にしてほしいのです。そもそも平成十八年に退官した「ゆとり」の天下り元文科官僚なんぞに何が分かるものですか。
国家公務員法違反になる公務員の政治活動を容認したように聞こえる(さすがにこれは日教組・全教・自治労問題で闘ってきた私は庇えない)稲田朋美防衛相の大失言を処分し、北朝鮮工作員が大統領におさまった韓国の警察に逮捕された元自衛官の奥茂治氏(沖縄県在住)を一刻も早く救出してほしいのです。
産經新聞社以外恐ろしいほど報じられないこの事件は、同社の加藤達也前ソウル支局長の逮捕・起訴事件より状況が悪いかもしれません。しかし、吉田清治氏の「稀代の作り話」をなくしたいとするご長男の活動に連動し、水島総氏を東京地方検察庁に刑事告発した奥氏を、決してこのままにはしておけないのです。
もっと私たちが大騒ぎしないと、加藤支局長を無罪にできたような展開は望めません。どうか広くお知らせください。