辻元は稲田に何を期待した

皇紀2676年(平成28年)10月1日

 http://www.sankei.com/politics/news/160930/plt160930……
 ▲産經新聞:稲田朋美防衛相が涙ぐむ 民進・辻元清美氏に「戦没者追悼式欠席は言行不一致」と追及され…言葉詰まる

 九月三十日の衆議院予算委員会での一幕ですが、靖國神社を参拝している代議士に「なぜ行かなかったのか」「言行不一致ではないか」と稲田朋美防衛相が追及されるなら大いに理解できますが、靖國参拝を拒絶する民進党の辻元清美代議士に言われる筋合いは、と申しますより私たち国民から見て、こんなやり取りを見せられるいわれは一切ありません。

 そのことを辻元代議士自身が思い知っているのか、やり玉に挙げたのは全国戦没者追悼式のほうでしたが、このような質問で時間を無駄にすること自体が許されないというのです。

 しかしながら以前から申していますが、靖國参拝の否定こそ許せないのは、国家権力側の政治家が国民に対し、かつて戦時に死なせたことへの責任を一年に一日でもよいから痛感せよというのに、それを拒絶するということは「今後また同じことをしても知らぬ顔をする」と私たちに宣言するようなもので、本来なら一人残らず当選できないでしょう。

 一方、安倍晋三首相や稲田防衛相がよくないのは、戦没者への「尊崇の念を」としか口にしないことです。これが「国のために命を捧げることは素晴らしい」という認識の誤解を生んでおり、中韓の「反日」工作を漫然と眺めてしまっています。

 むろん先人たちの犠牲は、あまりにも尊いもので、もはや私のような個人が論評できることではありません。だからこそ現職の全ての国会議員は、何らかの形ですべて戦没者への接し方を間違えています。

 靖國参拝をせず千鳥ヶ淵と追悼式だけに出席するというのも、「靖國に祀る」という国民との約束を反故にしているようなものです。先人たちにそのようなことができる人は、現世私たち国民に対しても平気で同じことをします。それが菅直人元首相の原子力発電所事故対応でした。

 http://www.sankei.com/affairs/news/160929/afr160929……
 ▲産經新聞:「安倍首相発行のメルマガの記事は真実」 2審も菅直人氏が敗訴 菅氏「まったく納得できない判決」と上告へ

 どこまでもみっともない人です。残念ながら現段階に於いて「日本の元首相」に碌な政治家が生き残っていません。

 話を元に戻しますが、八月六日記事でも申したように稲田防衛相は、いわば中途半端な「中道右派」の政治家です。辻元代議士程度のつまらない質疑に涙ぐんで答えて見せたのも、右派・保守派の支持者に向けたお芝居でしょう。

 彼女に「極右」を求めるのは間違っています。辻元代議士は「左派」でも「リベラル」でもないただの「反日」ですが、稲田防衛相を「極右」と決め込んで嫌がらせをしたのが今回の一幕であり、彼女は違うのですから、全く的外れな攻撃だったと見るべきです。

 それにこの外遊日程が気に喰わないというのなら、一方的に決めた防衛省(内局)の責任者を呼びつけてせいぜい文句を言えばよいでしょう。稲田防衛相が八月十五日に、日本にいないよう画策したのは彼らなのですから。

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【日教組】首相の自業自得

皇紀2676年(平成28年)9月30日

 http://www.sankei.com/life/news/160929/lif160929……
 ▲産經新聞:「アベはウソをついた」政権批判を授業で板書 北海道・道立高校を指導 道教委「中立性に疑い」

 ここでは何度も教職員の思想・言論統制について、その悪辣な手口を取り上げてきましたが、高校であることを前提にいっそ「安倍晋三首相は噓をついた」かどうかを生徒と議論するなどし、環太平洋経済連携協定(TPP)やデフレーション脱却、先進国による新世紀型植民地政策と指弾されるべき移民推進といった課題を設定して、建設的な結論を生徒と一緒に導き出すべきでした。

 消費税率引き上げは、自ら「新しい判断」としましたから除外しますが、いかにもこれら課題に於いて、現段階で安倍首相は嘘をついている、或いは不作為が続いているのです。

 しかしながらそれは、生徒一人一人が考えることであり、今後どうすべきと考えるかも生徒の課題とし、そもそも教職員が一方的に生徒個人の思想や言論を統制するかのごとく政治的な問題について、板書までして「答えはこれ」と示す行為など全生徒に対して一切許されていません。

 民進党・社民党系の日本教職員組合(日教組)や日本共産党系の全日本教職員組合(全教)が職務そっちのけの政治活動をする「似非組合」なだけに、ただの批判は常にこれら以外の政党に向けられ、地方公務員法違反が顕著です。

 政治的な問題を高校生が話し合うことは、決して間違っていません。その際教師に求められることは、自らが中立の進行役となり、生徒の自主性を促すことであり、出た答えに正誤を与えるのも間違っています。

 最大の問題は、このようなことが日教組・全共教職員にできるとは全く思えないことなのです。それほど無能且つ害悪な公務員組織なら、ただちに解体すべきです。

 安倍首相は、国会論戦で民進党に対し、支持団体の一つである「日教組」を持ち出して野次を飛ばしたことがありましたが、問題意識があるのに対処しないという政治が続いています。

 それほど言うのに、私たちが訴えれば「その通りです」とも言うのに、なぜ行動に移そうとしないのでしょうか。現行憲法(占領憲法)第二十八条があるためだと言うのなら、警察も自衛隊も消防もこれに違反していることになります。

 その現状を正すと言い出す政治家なのか、公務員が組合で政治活動ばかりしていることのほうを正すと明言する政治家なのか、安倍首相への国民の支持が(私には)中途半端に見える限界は、この命題にすら答えを出さないところにあるのではないでしょうか。

 極端な答えなど求めていません。それは、かえってわが国の立場を危うくしかねません。奇しくも東京都の小池百合子知事が所信表明演説で引用した後藤新平第七代東京市長の「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして報いを求めぬよう」を公務員に実践させる首相なのか否かぐらい、はっきりしてくださいということだけです。

中国が全方位に開戦準備?

皇紀2676年(平成28年)9月29日

 http://www.sankei.com/world/news/160927/wor160927……
 ▲産經新聞:中国軍、勝手にインド北東部に侵入し数日間駐留 中印間で緊張高まる
 http://www.sankei.com/world/news/160928/wor160928……
 ▲産經新聞:インドのモディ首相、パキスタンでの首脳会議出席を拒否 カシミールのテロで関係緊張

 中共共産党人民解放軍が印国内に侵入し、四日間も居座る前代未聞の暴挙に出たという印国国境警察の情報を、産經新聞社以外の報道各社は扱っていません。

 そこで二つの記事を並べたわけですが、中共共産党軍の暴挙と印パの再緊張は、裏で繋がっているとお考え下さい。

 パキスタンとの関係修復を模索した印国のナレンドラ・モディ首相に対し、二国の連携を最も嫌ったのが中共共産党です。彼らは、本年に入って行動を起こしました。カシミール地方で印陸軍を襲った破壊行為(テロリズム)の背景には、パキスタンの活動家を煽った中共があると見るべきです。

 このままでは、特にわが国の報道にかかるとまるでモディ首相が孤立しているように見えますが、六日記事で申したように彼は現実的な判断をする政治家であり、その現実に正しく気づけば孤立するのは、間違いなく中共のほうです。

 あまりにも全方位で侵略に手を染めすぎています。

 http://www.sankei.com/politics/news/160928/plt160928……
 ▲産經新聞:【参院代表質問】どっちがスローガン政治だ?!安倍首相VS民進・蓮舫代表が批判の応酬

 このような極めて緊迫した状況の中、わが国は一体何をしているのでしょうか。第百九十二臨時国会ももちろん天皇陛下の召集を賜って開かれたのであり、中身が全くない議論は、あくまですべて国会議員の責任ですが、民進党の代表質問について、衆議院の野田佳彦幹事長と参議院の蓮舫代表がそれぞれまるで意味のないことを話し、安倍晋三首相にまんまとかわされてしまいました。

 蓮舫代表が「私は二十二回も提案したのに、安倍首相は民進党の悪口を言っただけ」と言うのですが、彼女はただ「提案します」という言葉をつけただけで、何一つ具体的に提案していません。安倍内閣の支持率を上げるために、わざとやっているのかとさえ思います。

 未だに経済・金融政策(俗に言う「アベノミクス」)と消費税率引き上げ(税制)という別べつの政策を混同して話す勘違いを直さないし、自分たちが出来もしなかったことをやれと言うだけの無茶な「自称・提案」を繰り返している暇などないはずです。

 わが国は、デフレーション(給与物価下落)から脱出すべく、批判を恐れず財政出動に積極的すぎるぐらいやらねばならず、そのための複数の「国家的計画」を大きく発表することが今の安倍首相に求められています。それをしていないからアベノミクスは、金融政策だけで止まってしまいました。

 その計画の一つに、中共共産党軍の脅威から国民を守るための整備が含まれることは、申すまでもありません。それが怖くて言えないようでは、現下の日本の首相など務まらないのです。

民進になってもブーメラン

皇紀2676年(平成28年)9月28日

 まずは、どうでもよいことだと思って無視していたら、意外にも騒がしいので一言申します。

 http://www.sankei.com/politics/news/160926/plt160926……
 ▲産經新聞:【臨時国会】安倍晋三首相演説、異例のスタンディングオベーションで中断 自衛隊などへの敬意呼びかけ 自民議員応じる 野党は「異常な光景」と批判

 鳩山由紀夫首相(平成二十一年十月二十六日当時)の所信表明演説で、総立ちして拍手したのはどこの政党の連中ですか? ブーメランが大好きな現民進党(旧民主党)の議員たちでしょう。

 安倍晋三首相が議員たちに拍手を求めたのは、自身への賛美が目的ではなく国境警備に携わる海上保安官と警察官、自衛官に対してであり、小沢一郎衆議院議員は「北朝鮮か中国(中共)共産党大会みたいだ」などと批判しましたが、そこに国会などありません。

 むしろあの光景は、今回(首相側近の指示)と同様に起立・拍手に関する各党上下両院院内総務らによる「煽り」がある米連邦議会に近く、あれが異常で異様で前例がないというのであれば「米国は常に頭がおかしい」ということになるでしょう。言えるものなら米国に向かって言いなさい。

 http://www.sankei.com/world/news/160927/wor160927……
 ▲産經新聞:【米大統領選】トランプ氏の「仕事奪う」発言に不快感示す中国、でも本音で嫌なのは…「クリントン政権なら関係必ず悪化」

 さて、その米国では二十六日、大統領選挙に向けた第一回テレビ討論会が放送されましたが、共和党のドナルド・トランプ候補であろうが民主党のヒラリー・クリントン候補であろうが次の合衆国大統領は、環太平洋経済連携協定(TPP)に反対します。

 私はこれを歓迎しますが、安倍首相はこの臨時国会で、本当にTPP関連法案を通したいのでしょうか。米国抜きのTPPにしてしまうということであれば、国会での議論も変わるはずです。やめてください。

日本に侵入している中共

皇紀2676年(平成28年)9月27日

 http://www.sankei.com/politics/news/160925/plt160925……
 ▲産經新聞:中国戦闘機の宮古海峡通過は初めて 空自がスクランブル 空軍訓練、第1列島線突破を誇示か?

 二十五日午前に沖縄本島と宮古島の間(宮古海峡)の上空に侵入して往復した中共共産党人民解放軍海軍は、H6爆撃機四機とTU154情報収集機一機、Y8情報収集機一機、さらに産經新聞社記事で「戦闘機とみられる航空機二機」としか書かれていないものは、露国産のSU30だったようです。

 領空侵犯はなかったとはいえ、このような行為は「戦闘行為」に準ずると申してよく、緊急発進(スクランブル)した航空自衛隊員がSU二機を目視し、H6には巡航ミサイルが搭載されていました。このようなことは初めてです。

 中共共産党軍は「どんどんやる」とここで警告しましたが、文字通り「どんどん戦争化へ中共が勝手に進めている」と申すべき事態に突入しました。北朝鮮も含め、私たちが思っている以上に深刻です。

 http://www.yomiuri.co.jp/national/20160925-OYT1T5008……
 ▲讀賣新聞:クルーズ船訪日客の失踪、福岡・長崎で計34人

 さて、観光客を乗せた旅客船の入港から、出港時に何人もの中共人が戻って来ず、そのまま行方不明になったという事件が特に昨年から顕著に確認されています。

 昨日記事でも違法滞在者問題を取り上げましたが、初めからそれを狙って船に乗り込んだ者がいる可能性と、わが国に潜伏させるべく(対日工作機関から)侵入を命じられた者がいる可能性も疑わねばなりません。

 前出の話題とこの報道を並べた理由は、そこにあります。いずれにせよ、入国手続きの簡略化や好戦国の国民への査証(ヴィザ)免除一切やめることです。

 さもなければ、仮に法務省入国管理局と警視庁ならびに各道府県警察の人員と予算を増やしても対処しきれません。