日銀次期総裁の偵察気球
トルコ(土国)南東部ガジアンテプ県のカフラマンマラシュで六日未明、マグニチュード7.4~7.8の大地震が発生しました。約一分間にも及ぶ激しい揺れで、多くの建物や社会基盤が崩壊、火災も起きています。衷心よりお見舞い申し上げます。
政権を問わず歴史的絆で結ばれた日土関係を考えれば、真っ先にわが国が救援の手を差し伸べねばなりません。寒い中、夜明け前の大地震は、私たちも阪神淡路大震災を経験しました。その恐怖は、想像に難くありません。
一人でも多くの土国人が助かりますよう、祈るばかりです。私たちにできる支援は、駐日土共和国大使館より公式の情報が発信され次第、ここでもお知らせします。
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日本銀行の黒田東彦総裁の後任人事について、岸田文雄首相が雨宮正佳副総裁に就任を打診したとの一部報道が出ました。首相官邸は、これを打ち消しています。
昨年十一月八日記事で、財務省が「操りやすい雨宮氏を推したがっている」と申しました。ということは、これは私たち国民に対する「観測気球」ではなく、財務省に対して「忠誠」を示す偵察気球ということでしょう。
そのようなことをしているようでは、岸田内閣は潰されて終わります。
偵察気球と申せば、五日記事で取り上げた気球の侵入と撃墜を、さも米中対立の本格化であるように伝える報道権力は、あまりにも白白しいと指摘せざるをえません。
あれは、いわば米中の出来レースですから、何も起こらない、と申すより米中外相会談のドタキャンという双方の目的が既に達成されました。問題なのは、同じことを中共がわが国に仕掛けてきた場合、同じように撃ち落とせるかということです。
わが国でも約三年前、正体不明の気球とされるものが確認されていますが、何らの行動も起こしていません。これこそが問題なのです。
さて、この日本共産党の声明文を読んで、納得する国民がどれだけいるでしょうか。どこをどう読んでも「党の方針に少しでも意見した者は処罰する」という共産党の正体を晒したにすぎません。
これでよくも「安倍一党独裁を許すな」「話し合って戦争を防ぐ」などと言えたものです。二度とその話し合う気もない汚い口を開くな、と指弾しなければならないでしょう。
言論、表現、研究の自由を事あるごとに叫ぶ左翼や極左こそ私たち国民の自由の敵にほかなりません。
それを共産党自らが明かしたようなもので、かつて帝國議会で最初に現行憲法案(当時)を指して「こんな占領憲法は駄目だ」と糾弾した野坂参三衆議院議員をのちに除名し、神山茂夫衆議院議員や中野重治参議院議員らに対しても、まさに共産党史は、政治論で対立した党員をつぎつぎと除名していった歴史そのものです。
不祥事による除名は、他党にも残念なほど数多ありますが、同種の類いで申せば日本維新の会から歴史認識をめぐって西村眞悟衆議院議員が除名された例があります。これも、橋下徹代表(当時)の同様の発言を良しとしながら不公正極まりない言論弾圧でした。
このようなことを平然と行なう政党は、決して信用されません。維新の会は当然ながら共産党も、別の所属議員が指摘したように「あと百年もたない」でしょう。
内閣は、共産党の国会質疑に一切の答弁を拒否せよ。