司法判断に文句いう極左
既にこの報道に触れた方も多いでしょうが、野田聖子前内閣府特命(地方創生、少子化対策等)担当相の何がいけないかと申しますと、まず自身の夫に関する真実を誤魔化し、週刊誌取材に「夫を信じている」と啖呵を切ったかと思いきや「当事者ではないので回答しない」などと知らぬ顔をしたことです。
これが政治家として致命的で、且つもはや人として信用されなくなった最大の要因でしょう。
最高裁判所第一小法廷(山口厚裁判長)は八日、野田氏が「怪文書」などといい放った警察庁の文書を「当然証拠能力あり」と認め、審理の結果、野田氏側の訴えを棄却し、夫・文信氏が指定暴力団「会津小鉄会」系の昌山組元組員である(よって週刊文春に対する損害賠償請求は認められない)とした判決を確定しました。
東京地方裁判所、東京高等裁判所、そして最高裁でも証明できなかった「怪文書」という主張と、京都府警察が扱ったとする証言を「偽証」とする主張について判決後、野田氏がまだ何かいっているのも、私たち国民の不信感を一層煽りました。
よもや配偶者の過去を知らないはずがありません。政治家ならば一層気をつけるでしょうし、仮に配偶者が元在日韓国人の元暴力団組員であったとしても、私たちに向かって「立派に更生し、尊敬しています」とか何とか、そう述べればよいだけのことでしょう。
野田氏の物言いは、まるで元暴力団組員を「絶対に隠さなければならない経歴」のように扱い、極めて差別的です。これだけの証拠が出揃っていながら決して認めない彼女の態度から「ああ、この人はこういう人なんだな」とゲンナリした国民も多かったでしょう。
そもそも野田氏の政治家としての出鱈目具合については、もうここでさんざん述べてまいりましたから、多くの読者諸氏と共有していますが、自民党内極左というべき「こんな人」に、将来の首相になどなってほしくありません。
司法への不満をブツブツいっているのは、暗殺された安倍晋三元首相の国葬儀を「上め」させようと「訴訟ビジネス」の常套手段に出た極左老人団体の連中も同じようです。
七月二十三日記事でも取り扱った「権力犯罪を監視する実行委員会」という「まず自分たちが公安に監視されているが極左暴力を貫く実行委員会」の、さぞ若かりし頃にゲバ棒でも持ってはしゃいでいた今や高齢者たちは、国葬儀の中止を求める仮処分申請が東京地裁で審理に値せず却下され、激しく怒っています。
東京高裁に即時抗告するのも、地裁裁判官の罷免を求めて訴追するのもご自由にどうぞ。
近年ますますわが国の司法権力が左傾化し、極左思想的、或いは感傷的判決によって法治が歪められているため、おかしな裁判官がいると思えば行動を起こしてよいでしょう。
しかし、彼らがやっていることは、まともな判断を下した裁判官をいたずらに罰し、極左判決を下すよう脅迫するものであり、これによって今以上に司法権力が極左化していきます。
後世にそのような穢れたものを残すわけにはいかないのです。