テレビ番組がつまらない
化学反応「クロスカップリング」の研究成果により、北海道大学の鈴木章名誉教授と米パデュー大学の根岸英一特別教授がノーベル賞化学賞を受賞したことに沸くテレビメディア自体が、もう既に面白くありません。
実に日本民族らしい発想で「中間子」の存在を証明した湯川秀樹博士以来、日本人ノーベル賞受賞者はこれで18人を数えますが、これから大丈夫でしょうか。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20101007-OYT1T00440.htm
▲讀賣新聞:ノーベル賞根岸さん、日本の受験競争を評価
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1008&f=national_1008_051.shtml
▲サーチナ:中国人、ノーベル賞をなぜ取れぬ…答え「自分の頭脳で考えない」
中共人も韓国人も一向にノーベル賞を受賞しないのは(いわゆる華僑でない中共籍の受賞者は0人、韓国人は口先だけで佐藤栄作元首相やバラク・オバマ大統領でも受賞できたような平和賞の金大中元大統領ただ1人)、確かに「独創的な思考がない」ことに加え、言語の問題も原因として挙げられるでしょう。
漢字発祥の中共も、日本と同様に使用してきた韓国も、すっかり思考表現の道具である漢字を破壊してしまいました。ノーベル賞を受賞するような人の多くは例えば英語で論文を書きますが、湯川博士を見ても分かるように自国語での表現も見事なものです。日本語で話す言葉を持たない者が、いくら外国語を操っても何の説得力もありません。
日本語は漢字、および漢字から創造した平仮名・片仮名を用い、仮に科学界の新語にはほぼ片仮名で対応しています。ところが、韓国は偏狭な愛国心を振りかざしてハングル一辺倒にした結果、言語表現に乏しくなり、中共では漢字の持つ意味を無視した当て字を横行させ、しかもその漢字が元の体を成していないではありませんか。
研究論文を英語や独語、仏語のいずれで完成させようとも、まず自ら発想するにあたってその思考に向かない言語体系で育ってはどうしようもないのです。根岸博士が日本の受験競争を「若者の訓練」と言われていますが、第一にわが国語で際限なく思考する能力を培われなければなりません。
日本人とてかつては西欧列強による東洋人差別にさらされ、初受賞が遅れました。不平等条約の解消など、そもそもこの排他的差別と闘ったのが私たちの先人でした。そして、大東亜戦争には敗れても日本はこの闘いに勝ったのです。未だ東洋人に対する差別を「受賞できない理由」に挙げていることこそ、中共人がノーベル賞を受賞できない理由そのものではないでしょうか。思考停止も甚だしいのです。
しかし、私たちとて他人事ではありません。テレビメディアの有り様を見ているだけでも、日本人の思考停止傾向も酷いものです。大東亜戦争に敗れた衝撃だけで世界平和を語ってる姿は、まるでオペで大きなミスをした医者がその場で頭を抱え、原状回復のナードもしないでクランケを放り出し、泣きながら「もう手術はご免です」とわめいているようなものではありませんか。
目下やたらとクイズ番組を放送していますが、あれは何なんでしょうか。例えば『アップダウンクイズ』や『クイズタイムショック』に見られたような独創性の欠片もありません。製作者はすぐにカネのことを言いますが、今なお続く『バネルクイズ・アタック25』の製作費は安くついている筈です。
堺正俊(フランキー堺)先生が司会をしておられた『霊感ヤマカン第六感』にしても、作曲に山下毅雄氏を起用しての、その趣向を凝らしたオープニングは、アイデア一つでカネは大してかかっていないでしょう。それでも湧き出た発想から必要なもの(ここでは大きなパネル)を作り出す力があったのです。
各局とも、いっそのこと映像コンテンツ配信局として再放送だけやっていれば、とも思いますが……。韓国映画『TSUNAMI』のように、ただ大型ディザスター映画を作りたいだけ、日本海を「東海」と言いたいだけで映画を作ってしまうような力と勇気が、現下の日本人には必要なのかもしれませんね。
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