千葉法相落選なのに続投?
今回は映画・映像の話題はさておき、11日に投開票された第22回参議院議員通常選挙の結果について述べたいと思います。皆様は投票に行かれましたか?
昨夏の民主党への政権交代は否定されました。或いは、否定とまではいかずとも疑問を呈されたのは間違いありません。選挙のためにやったはずの子ども手当も決して評判はよくなく、私が昨秋から訴えてまいりました「社会福祉を騙る増税」の正体を菅直人首相があからさまにしたことも助け、民主党は大敗を喫したのです。
ただ、一方で私が「結局は官僚主導という出鱈目」と訴えた事業仕分けへの評価は高いまま、その象徴たる候補者(東京選挙区の蓮舫氏、大阪選挙区の尾立源幸氏ら)や、渡辺喜美代表率いる「みんなの党」の候補者10人もが当選を果たしてしまいました。
そのことが、民主党への批判と自民党への再支持拒否という現実をよく表していたと思います。確かに自民党は、私が事前に把握していたよりも躍進しましたが、決して国民的支持が戻ったとは思わないほうがよいでしょう。
兎にも角にも、大日本帝國議会の代行機関である占領憲法下の国会は、再び衆参の「ねじれ」を起こしました。これは衆参両院同日選挙にでもしない限り、衆議院の小選挙区制を続ければ常に起こりうることです。今回は片山虎之介氏の当選のみにとどまった平沼赳夫代表率いる「たちあがれ日本」の公約の1つ、中選挙区制に戻せば、この「ねじれ」国会の弊害は恐らく解決します。
と申しますのも、日本民族はよい意味で選挙結果にさえ平衡感覚を保とうとする傾向があり、例えば「自民2・民主1・共産1(=保守系2・革新系2)」といった結果になることを漠然と想定して投票してきたのではないでしょうか。それが小選挙区制だと、いきなり「自民1」か「民主1」になってしまうので、その揺り戻しは想像より激しくなります。それに日本民族は耐えられていないのです。たちあがれ日本の言うように、民族性に合致した選挙制度にすべきであり、米国まがいの二大政党制で国政を曲げてはいけません。投票しているのは米国民ではないのです。
そう、これは私たちが投票した結果でした。たちあがれ日本が1議席の獲得に終わった現実も、私は応援していた者の1人として真摯に受け止めています。であればこそ、神奈川選挙区(定数3)で落選した民主党の千葉景子法相について、なんと菅首相と仙谷由人官房長官が大臣職続投で確認し合ったというのは、一体どういうことでしょうか。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100712/plc1007121138006-n1.htm
▲産經新聞:【参院選】千葉法相続投 官房長官が方針を表明
千葉法相の「日本解体法案にのみ意欲的な売国具合」に明確な否定がなされた結果かどうかまでは分かりませんが、少なくとも3議席も用意されている神奈川選挙区で落選にもかかわらず、なぜ法相続投なのですか?
「選挙結果を都合よく曲解する」と揶揄されてきた自民党でさえ、過去このようなことはしてきませんでした。それをやるのが民主党です。私が以前より1つの可能性として警告してきた小沢一郎前幹事長の復権とてありえます。来たる衆議院議員総選挙に向け、皆様さらに注視して下さい。
<今回特に当選して良かった人>
・山谷えり子氏(自民党比例区)
・片山虎之介氏(たちあがれ日本比例区)
<今回特に当選してはいけなかった人>
・輿石東氏(民主党山梨選挙区)
・白真勲氏(民主党比例区)
<今回の落選が特に残念で次に懸ける人>
・秋元司氏(自民党比例区)→国籍法改正に体当たりで反対
・大西宏幸氏(自民党比例区)→國體の護持を公約に明記
・中川義雄氏(たちあがれ日本比例区)→国籍法改正に体当たりで反対・故中川昭一氏の叔父
・中山成彬氏(たちあがれ日本比例区)→教育再生に心血を注ぐ
・三木圭恵氏(たちあがれ日本比例区)→靖國神社参拝を公約に明記
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