部落解放同盟の恫喝癖か?

皇紀2671年(平成23年)7月6日

 皆様もご承知の通り、松本龍防災・復興担当相(福岡1区)は3日午前、被災している岩手県の達増拓也知事(元民主党衆議院議員)と会談し、笑いながら「俺は九州の人間だから、東北の何市がどこの県とかわからん」と述べ、午後には宮城県の村井嘉浩知事(元陸上自衛官・自民党)に向かって「(知事が提出した地元漁協の了承が得られていない漁港集約計画について)県でコンセンサスをとれよ。そうしないと我々は何もしないぞ」などと発言し、5日に就任からわずか9日目で辞任しました。

 これに対し、最初のメディア報道では「被災県知事を叱咤激励」とする向きもありましたが、松本議員事務所に抗議の電話が殺到している事実などをふまえ、次第に擁護が難しいと(一部を除いて)判断し始めていたところです。

 まず大前提としておきたいのは、何事に於いても無条件に被災した自治体の言うなりになる必要はなく、だからこそ内閣総理大臣より復興担当(実は米軍占領下の日本国憲法で出来ることは何もないが)を任じられた国務大臣が各被災自治体の首長らと綿密な打ち合わせをしていかねばなりません。

 よって、松本担当相が「知恵を出したところは助ける」「県内総意を確認せよ」とことわったのは、基本的に間違っていないでしょう。ただ岩手県に「知恵を出さないところは助けない」、また宮城県に「我々は何もしないぞ」などと脅迫するのは極めて不適当です。

 村井知事が元陸上自衛官であると知ってか、自身が言い放った「長幼の序(この場合に当てはまるのか?)」を思い知らせようと、松本担当相はいちいち「〜しろ」「呼べ」「〜やれ」「いいか?」「分かった?」といった恫喝口調を繰り返しています。

 さらに驚くべきは、復興を先導していく当事者たる自らを「お客さん」とし、取材中の記者たちに向かって「今の最後の言葉(知事への脅迫)はオフレコです。みなさん、いいですか? 書いたらその社はもう終わりだから」などとさらに脅迫したことです。

 はっきり申し上げて、松本担当相の「お里」が知れました。ただそれだけのことなのかもしれません。彼はいわゆる「二世議員」どころか「三世議員」の大金持ちで、そもそも防災担当相としても何の役にも立っていませんでした。

 二世・三世の全員という意味ではありませんが、この手の人間ほど人の世の苦労を知りませんから、自分より上の者や強い立場の者(巨悪)に向かって闘いを挑むことは決してなく、下の者や弱い立場と認識した者に向かって精一杯威張り散らそうとします。官僚が最も軽蔑し、一方で扱いやすいと考える種類の「出来損ない大臣」と申してよいでしょう。

 もう一つ明解に言えることは、松本担当相のもう一つの「お里」と言うべき部落解放同盟の「恫喝癖」が出ただけとも言えます。残念ながら西日本各地で解同が脅迫事件を起こしていますが、彼らは利権の暴利を貪るために、もはやありもしない「差別」を敢えて継続させようとあの手この手を使ってきたのです。松本担当相は、そのような解同の元副委員長(養祖父の松本治一郎参議院議員は「部落解放の父」)であり、解同の影響力が及ばない東北地方でだからこそ、今回の失態は見事に曝されました。

 利権の暴利と言えば、まさか養祖父から引き継いだ中堅ゼネコン「松本組」(社長は担当相の実弟)を復興に一枚咬ませることが出来さえすれば、あとはどうでもよいというつもりで仕事をしていた(正確には、人を脅すだけで何もしなかった)のでしょうか。福岡空港が約67億円もの赤字を出している原因は、松本家がむしり取っている借地料にあるのです。

 松本担当相だけを辞任に追い込んで満足していてはいけません。元はと言えば解同票が欲しかったがために彼を任命しただけであろう菅直人首相ごと辞めていただかねばならないのです。

スポンサードリンク

Comments are closed.