あの2つの事件の続報

皇紀2671年(平成23年)7月5日

 皇后陛下は4日午前、御養蚕納の儀に御出ましになられましたが、頸椎症性神経根症の御痛みがひどくなられたとのことで、午後の楽部洋楽演奏会を前半のみで御帰りになりました。1日も早い御回復を祈念し、心より御見舞い申し上げます。

 また、墺洪二重帝国(オーストリア=ハンガリー帝国)最後の皇太子であり、独国選出の元欧州議会議員として「汎欧州」を目指したオットー・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲン氏が4日、独国ベッキングのご自宅で亡くなられました。98歳でした。心よりお悔やみを申し上げます。

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 5月30日記事に、菅直人首相の資金管理団体「草志会」が国旗引き下ろし事件を起こした「市民の党」と同根の「政権交代をめざす市民の会」に多額の寄付をしていたことを取り上げました。

 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110702/crm1107020……
 ▲産經新聞:菅首相側献金 「信じられない」「姿勢に疑念」 拉致被害者家族が怒り

 この「市民の党」に、北朝鮮による日本人拉致事件容疑者の家族が所属していることが分かったというものです。

 そもそも「よど号」犯だった田宮高麿容疑者と拉致実行犯として国際指名手配されている森順子容疑者本人ならばともかく、彼らの長男までもを(思想の一致があるにせよ)問題視すること自体は長男の人権上問題がありますが、拉致事件の実行犯である辛光洙容疑者の釈放嘆願書に署名した過去もある菅首相自身の思考と行動が問われているのだということを忘れてもらっては困ります。

 菅首相は、在日韓国人系金融機関の元男性理事から献金を受けていた政治資金規正法違反の罪で既に東京地検に告発されており、もはや日本国内閣総理大臣の資格など一切ありません。有本嘉代子さんのおっしゃる通り、菅首相は今すぐ辞めて下さい。

 http://markethack.net/archives/51746396.html
 ▲Market Hack:ドミニク・ストロスカーン前IMF専務理事に「レイプ」された女性は売春婦だった NYポスト

 さて、もう一つは、5月16日記事で論じた国際通貨基金(IMF)のドミニク・ストロス=カーン専務理事(代表)の逮捕劇に関する疑わしさについて、やはりと思わせる報道が、次期専務理事が選出された今ごろになって米国紙に載ったというものです。

 狙われたのは、ストロス=カーン氏の「女性好き」と中川昭一元財務相の「お酒好き」でした。かくして「悪い奴ほどよく眠る」のです。そのような世の中では、超大国が巻き起こす不毛な戦争は決してなくなりません。

 ストロス=カーン氏や中川氏のことを悪者、或いは犯罪者と信じた方がいるならば、もう少し「報道を疑ってかかる」ことをおすすめします。むろん、この米国紙の報道も全てではないかもしれません……。

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尖閣諸島に進路を取れ

皇紀2671年(平成23年)7月4日

 http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201107030083.html
 ▲中国新聞:尖閣へ漁船約10隻が出港 沖縄・石垣の漁協所属

 沖縄県石垣市の八重山漁協所属の漁船約10隻が3日、同市尖閣諸島へ向けて出港しました。記事には「うち1隻は政治団体が所有」とありますが、これは恐らくケーブルテレビ局「日本文化チャンネル桜」所有の「第一桜丸」のことではないでしょうか。

 同市の仲間均市議会議員も、尖閣諸島を行政区に持つ市の議員として行政調査を実行しようと何度も試みてこられましたが、昨年12月の箕底用一議員との南小島上陸は、「尖閣防衛」を掲げた中山市政の誕生を象徴するかのように成功しました。

 平成9年5月、西村眞悟衆議院議員(当時)ほか2名とともに魚釣島に上陸されて以降は、海上保安庁(第11管区)の捜査が「尖閣防衛」の障害にもなってきましたが、一方で海保の活躍は、昨年9月に発生した中共漁船当て逃げ事件でもお分かりの通り、まさしく領海防衛の最前線にあります。

 あの事件が「中共人被疑者を釈放せよ、不起訴にせよ」という民主党政治家からの圧力に終わりかけている(強制起訴・執拗なまでの引き渡し要求の道がまだあり、決して終わってはいない)今、再度中共や台湾(から出港しているが中身は中共の対外破壊活動団体)の漁船がわが国領海内に侵入してきた時の対応想定に、那覇市の本部は頭を抱えているはずです。

 保安官たちは、民主党の仙谷由人官房長官(当時)らによって「中共漁船に体当たりされ、仮に撃たれたり刺されたりしても騒がず死になさい」と言われたに等しく、衝突時記録映像の一部が一色正春元保安官によってその後公開されたことで、一層その厳しい現実に打ちのめされているに違いありません。

 これこそ、まさしく「本土が沖縄を見捨てた」事案なのです。尖閣諸島の所有者が「政府も政治家も信用出来ないから自分で守り抜く」との姿勢を崩しておられないのもそのためであり、在日米軍(進駐軍)基地問題で綺麗事を並べる政治家や政治活動家らこそが沖縄県を犠牲にしています。

 雇用や貧困の問題を言うにしても沖縄県の漁民が感じている「対中恐怖」には蓋をし、原子力発電所の全廃を訴えるわりには沖縄県近海の海底資源採掘による火力発電の拡充で安定した電力供給(経済の安定)が実現することには目を向けようともしません。

 また、日本国憲法(占領憲法)下の進駐軍を必要としない国防を私たちが論じることもなく、ひたすら在日米軍に向かって「出て行け」と騒いでも、彼らは決して聞く耳など持たないでしょう。

 もし、今回の漁民やテレビ局が尖閣諸島に進路を取ったことで中共の漁業監視船「漁政201」が飛び出してきた事実をもって、わが国側の動きをこそ批判するような人があなたの周りにいるならば、それは私たちの暮らしの安寧を妨害・破壊する危険思想の持ち主か、それに騙されている無垢な方です。後者なら是非正して差し上げて下さい。

 真正保守政策研究所:「領土と憲法」大阪決起集会の動画配信
 平成21年12月1日 仲間均石垣市議会議員・南出喜久治辯護士・遠藤健太郎代表
 真正保守政策研究所:新しい資源エネルギー政策を提言します

米「皮蛋は気色悪い」の裏

皇紀2671年(平成23年)7月3日

 http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=5……
 ▲レコードチャイナ:「最も気色悪い食べ物」にピータン—米CNN

 私は、家鴨の卵を熟成させた皮蛋を前菜としていただくのが非常に好きです。嫌いだという方もおられるでしょう。いわば、その程度のことを米国のCNNが「世界で最も気色悪い食べ物」などと格付けして発表したわけです。

 いわゆる「反日」に立ち向かわんとするあまり、現在の中共国内や、朝鮮半島の食文化までもを徹底的に否定する右派・保守派をお見かけしますが、私たちの感覚として「食べられない」と思うものは食べなければよいだけでしょう。

 米国人が韓国の犬肉食や柬国(カンボジア)の串揚げ蜘蛛を「気色悪い」と語る程度の感覚で、今わが国の海豚・鯨肉食が一方的に非難され、国際機関の枠内調査すら妨害されているということを決して忘れてはなりません。

 本当は、皮蛋や犬肉以上に「気色悪い」であろう食べ物が彼らにはあるでしょう。北欧の伝統食の中には、皮蛋どころの騒ぎではないほど見た目も匂いも味も「きつい」ものがありますし、阿大陸の各国・各部族の食文化など、実は調査すらしていないはずです。

 すなわち、やはり一方的に亜州の食文化が非難の対象にされただけであり、それは米国内に於ける中共の存在がいよいよ大きくなってきたことの証左と申して過言ではありません。

 あたかも「G2」とまで言われる米中関係は、資本主義経済の連携と同時に互いを牽制するものであり、適当な「ガス抜き」はメディア報道の得意とするところです。今回の格付けはそのほんの序章のようなもので、例えば「中共はパクリ国家」といった報道もこれと似た程度のものに他なりません。

 そのようにして非難しながら米国は中共を利用し、時に米国に怒ってみせる中共も米国を大いに利用しています。この手の報道に触れ、仮にもわが民族が単純に同調して「支那や朝鮮の食い物は気色悪い」などと喜んでいると、まるっきり莫迦を見るのです。

 むしろ「米国人ほど味覚が破綻しているような連中に勝手な格付けをされるいわれは亜州のどの国にもない」と私たちは米CNNを叱りつけてよいと思います。わが国の伝統文化を守るというのは、そういうことではないでしょうか。

韓流も組合も「偽装」運動

皇紀2671年(平成23年)7月2日

 http://www.cyzo.com/2011/06/post_7758.html
 ▲日刊サイゾー:「ファン800人が羽田で歓迎」のチャン・グンソク 実際は「謝礼2,000円」の応募者が100人……

 http://japanese.joins.com/article/387/141387.html?serv……
 ▲中央日報(韓国):「グンちゃんの出迎えファンはバイト?!」日本マスコミ報道に衝撃

 あくまでわが国の一部報道に過ぎないものを、韓国の大手新聞社がこのように取り上げてしまうのもいかがなものかと思いますが、確かに「謝礼2000円」の文字が踊る物的証拠と参加者の証言を突きつけられて、いわゆる「韓流」なるものが「創られたもの」であることは分かりました。

 今回『美男(イケメン)ですね』などのチャン・グンソクさんだけでなく、以前にも『夏の香り』などのソン・スンホンさんらの来日時にも同種の動員疑惑は指摘されていましたが、例えば米国のレディー・ガガさんらの来日時には決してされないことを、韓国人俳優または歌手に対してしなければならない理由は何でしょうか。

 答えは「実は日本で人気なんかないから」と言ってしまえばそれまででしょうが、仮にも泰国から歌手のアイス・サランユーさんらが来日しても、わが国での認知度は英米らの歌手に比べてそれほど高くないでしょうが、無理矢理報酬まで提示して動員がなされたなどという話を(日泰友好の各種団体や音楽CD店が来日情報を提供しているのは見たことがありますが)私は聞いたことがありません。

 つまり、歌手グループのKARAや少女時代らの宣伝戦略も含め、どんな手を使ってでも「韓流」だけは演出しなければならないとする組織、或いは企業(メディア各社を含む)の思惑が厳然と存在しているということです。

 私はこれらの流行と称されるものが捏造される遥か以前から、韓国映画やテレビドラマを鑑賞していました。かつての韓国映画は撮影や録音、編集の技術が著しく劣っていましたが、特に平成11年製作の『シュリ』(本作も編集はおかしいが)や翌年製作の『猟奇的な彼女』以降、日本映画に学んだ次世代映画人が活躍し始めて少しずつ変わりました。

 同時期にわが国でも放送されていたテレビドラマ『秋の童話』や、まるで日本の「昼ドラ」のような『イヴのすべて』、子役たちの演技が見事だった『美しい彼女』などは、私が当時物珍しさもあって毎週楽しみに観ていたものです。

 しかし、これはあくまで私の見解として、韓国のテレビ局や製作会社が、一体該当する時代はいつなのか分からないような時代劇の製作に血道をあげ始めたことといい、わが国の前述のような仕込みといい、あまりにも質が悪くなりすぎて、かえって私たちの反感を買っているとも言えるのではないでしょうか。

 労働組合が主催する左翼運動でも、やはり報酬が提示されて動員されるという実態を、私はかつて参加経験者から聞きましたが、そのようにしなければもたない運動ならやめればよいのです。そうしてでもやろうとするところに悪意があり、そもそもカネが動いていることに邪気を感じます。

 わが国に邪気が渦巻き、日韓友好(私たちは韓国および韓国人に何をされても文句を言わない)を演出して日韓対立(歴史や領土問題)でメシを喰らう者たちの政治運動を後方支援しようとする悪意がまかり通るのなら、私はもう二度と韓国の映画やテレビドラマは見ません。

菅首相、震災下の美食豪遊

皇紀2671年(平成23年)7月1日

 http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110630/p……
 ▲zakzak(産經新聞グループ):ビョーキだっ!凄まじい“菅”食…中華、すし、焼肉、イタ飯

 つまらない記事だと思います。麻生太郎首相(当時)が帝国ホテルのバーで打ち合わせをしていた時も、これに似た記事が世間を騒がせたものです。

 しかし、批判の調子がまるで違います。私は、麻生首相がまさか大衆居酒屋で打ち合わせをするわけにもいかないだろうと擁護しましたが、要人警護の観点からも、また打ち出そうとしていた政策の方向性(緊急経済対策)からしても、当時は明らかにそう指摘したほど、メディア報道が露骨に国民(臣民)の怒りを煽っていました。

 一方、菅直人首相が東日本大震災に対して打ち出そうとしている政策は実のところ何もなく、米国の言いなりになって米仏両国の業者を福島第1原子力発電所事故の現場に投入し、どうせ長期に渡って彼らにわが国のカネを言い値で払い続けるのでしょう。

 いわば(以前にも申しましたが「税と社会福祉の一体改革」なるものはただの外圧で)そのために消費税増税が決まるならば、どうして皆様はこのことにもっと怒らないのでしょうか。

 麻生首相のように、中川昭一財務相(当時)や、財界、有識者との懇談を重ね、打つべき経済政策を相談し、そして実行したならば、美食豪遊も問題はありません。高級料理店に行く人を半ば嫉妬の目で眺め、揶揄する気など前述の通り私には全くないのです。

 ところが、29日の菅首相の行動で唯一意味がありそうなのは、福島県南相馬市の桜井勝延市長との会食くらいで、あとは(失礼ながら)ろくでもない民主党政治家と会っていただけではありませんか。今さら蓮舫参議院議員や寺田学衆議院議員と会食して、とても有益な国家戦略が練られたとは思えません。

 本気で菅首相を倒そうという気迫もなく、一方で「被災者心情を考えると」などと良い子ぶるわが国の報道姿勢を見る限り、これは相当に米民主党リベラル派主力筋の強力な後押しを菅内閣が得たということでしょう。たとえ在日米軍(進駐軍)基地問題が棚上げになっても(現段階ではむしろ進駐軍側が棚上げしたがっており)、米国にとって良いことをするのが菅首相というわけです。

 従米の原発・輸入品依存者が「脱原発解散」を断行することを、私たちは絶対に許してはなりません。わが国の自立を阻害する者が生き延び、自立に向けて手を打とうとする者が早々に消されるという、まさしく日本国憲法下の占領統治をもうこれ以上続けさせてはならないのです。

 第9回「憲法無効論公開講座」東京大会 国会請願集会・デモは、平成23年11月6日の日曜日です!
 真正保守政策研究所:第8回『憲法無効論 公開講座』神奈川大会の模様
 ◎主催は「錦の御旗けんむの会」様であり、私たちはこれに協力します。万障お繰り合わせの上、何卒ご参加いただきますよう、ご予定をお立て下さい。