見よ!海難1890の血を

皇紀2675年(平成27年)11月30日

 本日は、秋篠宮文仁親王殿下御生誕の日です。心よりお慶び申し上げます。

 www.kainan1890.jp/
 ▲日本・トルコ合作映画『海難1890』12月5日(土)公開 公式サイト

 にわかにトルコ(土国=かつてのオスマン帝国)が世界の話題の中心に昇ってきましたが、いよいよ来月五日より、日土合作の超大作映画『海難1890』が全国東映系劇場で公開されます。

 本作は、今日に至るまで続く日土友好の礎となった二つの大事件を描いており、まず和歌山県沖で遭難したオスマン帝国軍艦エルトゥールル号の生存者が県民に救われ、明治天皇のお声掛けを賜って彼らを全員祖国へ帰せたことと、イラン・イラク戦争に於ける駐在日本人の救出に日本側が手こずり、土政府が自国民より日本人の救出を優先してくれたことという、涙なくしては語れない史実が登場するのです。

 映画化に尽力した人たちを私は知っていますが、安倍晋三首相とレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は十三日、土国ユルドゥズ宮殿で本作を揃って鑑賞しました。また、地元の和歌山県東牟婁郡串本町で二十三日、特別先行上映会が開かれています。

 実は、監督の田中光敏氏も串本町の田嶋勝正町長も大阪芸術大学のご出身です。田嶋町長が同窓の田中監督に映画化を依頼したところから、二大国を巻き込む巨大プロジェクトが始まったと申して過言ではありません。

 串本町の人びとは、あれから百二十五年もの時を経て、再び「エルトゥールル」の名のもとに力を合わせたと聞いています。

 http://www.sankei.com/west/news/151125/wst151125……
 ▲産經新聞:映画「海難1890」効果! トルコ記念館に観光客続々 10月の入館者数が3千人を突破

 海底に沈んでいたエルトゥールル号の残骸を引き揚げるプロジェクトもずっと前から進行しており、これに関わった土政府側と和歌山県の議員から話を聞いていますが、彼らも本作の完成を心待ちにしてきました。

 是非皆さんも来月五日より、丸の内東映や東宝シネマズ新宿、大阪ステーションシティシネマ、ジストシネマ和歌山など全国劇場でご覧ください。

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フジ社長の世間ズレ発言

皇紀2675年(平成27年)11月29日

 http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/11/27……
 ▲デイリースポーツ:フジ社長 低視聴率は震災後の意識変化

 株式会社フジテレビジョンの亀山千広社長のこの発言を聞いて「自己(自社)分析が正しくできている」と納得した人は、恐らく一人もおられないのではないでしょうか。

 「私見」だの「すべてではないと思う」だのと言い訳めいていますが、主な発言が全くの的外れである以上、話の前提や言葉の強弱を断わっても意味がありません。

 別段私は亀山社長を陥れたいわけなどないので、平成二十五年八月十一日記事を改めてプレゼントして差し上げたいと思います。ご参考までにお読みいただき、フジの復活を祈念することにしましょう。

 フジ凋落の第一の原因は、東京都新宿区河田町を捨て、都内湾岸の僻地に引っ込み、撮影スタジオに至るまで僻地に集約させて激しい世間ずれを起こしたことです。

 そして第二に、世間では「韓流」なるものが本気で流行っていると勘違いを起こしたまま、抗議デモに対して朝日新聞社と大して変わらないような対応を取ってしまったことでしょう。昭和の名物番組「花王名人劇場」のころからの長年のスポンサー企業にまで迷惑をかけたことを、フジは恥じているでしょうか。(抗議の飛び火を浴びた)花王に申し訳なかったと死ぬ気で思っているでしょうか。

 東日本大震災を持ち出すなら、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件が起きた年に、既にフジは路線転換を強いられていたはずです。特に若年層が地上波放送を見なくなってなお、若年層向けと思われる番組を試し打ちしてことごとく失敗しているフジは、もう一度街中に出て人びとの暮らしを肌で感じ取るべきです。

オウム菊池被告無罪のウラ

皇紀2675年(平成27年)11月28日

 http://www.sankei.com/affairs/news/151127/afr151127……
 ▲産經新聞:【菊地直子被告逆転無罪】裁判長は「袴田事件」再審請求審など担当

 オウム真理教が起こした全てのテロ被害者と、あれほど全国指名手配で奔走した警察が気の毒でなりません。一部で「有罪を立証できなかったほうが悪い」などと批判されている検察も、この判決には驚いたようです。

 確かに司法の基本は「疑わしきは罰せず」であり、しかしながら過去何度も「推定有罪」に持ち込んできた司法の出鱈目は酷いものでした。

 それを前提とすれば、まして法廷に提出された全ての証拠に目を通せていない者が勝手に「菊池直子被告は有罪に決まっている」とは申せません。

 しかし、上記の産經新聞社配信記事をお読みください。この「何をかいわんや」に気づきませんか? さすがにはっきりと「大島隆明裁判長は日本共産党シンパではないか」とまで書けなかった新聞社の苦悩がにじみ出ています。

 共産党の機関紙「しんぶん赤旗」は、以前から大島裁判長を讃える記事を書いており、その最たるものが「共産党ビラ配布事件」で被告に無罪を言い渡したことを取り上げたものです。(しんぶん赤旗 平成十八年八月二十九日記事を参照)

 また、大東亜戦争中の共産党シンパが弾圧されたとする「横浜事件」の再審でも、大島裁判長は警察の拷問を「思い込みでやった」と認定し、共産党員に実質無罪を言い渡しています。

 このような裁判官に思想的共鳴があると疑われる組織(被告)の事件の審理を裁判所が担当させるのは、今後一切やめていただきたいですし、公安警察は既に調べているでしょうが、徹底的にやっていただきたいものです。

TBS岸井氏降板か?

皇紀2675年(平成27年)11月27日

 いろいろ書き洩らした気がする昨日記事ですが、一言だけ追記しておきますと、私たちの愛するトルコ(土国)とレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、決してイコールではないということです。

 土国人から見ても訳が分からなかった鳩山由紀夫元首相のような異形の生命体と彼らの信じる日本が、全くイコールではなかったのと同じでしょう。このままでは土国のほうが日欧米露から孤立してしまいます。北大西洋条約機構(NATO)が土国を外すと言い出すかもしれない事態に陥っているのです。

 http://www.sankei.com/entertainments/news/151126/ent151126……
 ▲産經新聞:「安保廃案に声を」…TBS番組での岸井氏発言に「放送法違反」指摘 放送法遵守を求める視聴者の会が公開質問状

 さて、十八日記事で取り上げた件。この時はまだ大手報道各社が記事にしていませんでしたが、作曲家のすぎやまこういちさんらが二十六日、記者会見を開いたため、一層広く知られることとなりました。

 で、その結果、東京放送(TBS)は岸井成格氏を自社系報道番組『NEWS23』のアンカーマンから降ろすらしいとのことです。後任には、朝日新聞社の星浩特別編集委員の名が挙がっています。

 何度でも断っておきますが、言論・表現・研究の自由は尊重されなければならず、まして報道権力が国家権力に無思考・無気力に迎合するなど絶対にあってはなりません

 私たち国民は、この二つの権力によって思想を統制されてしまいかねないのです。だからこそ、自分たちの所業がどのような顛末を招いたか、或いは大東亜戦争中の大本営発表と自分たちは同じことをしたのではないか、とよく考えていただきたい。

 ところで、朝日の植村隆元記者は、北星学園大学(北海道札幌市)の非常勤講師から北星大の提携校である韓国のカトリック大学校(京畿道富川市)に移るそうです。二度と帰国せず、二度と日本のほうを見ず、二度と日本のことも日本語も話してほしくないものです。

露国機はどこで撃たれたか

皇紀2675年(平成27年)11月26日

 http://www.sankei.com/entertainments/news/151125/ent151125……
 ▲産經新聞:昭和代表する映画女優、原節子さん死去 「お嬢さん乾杯!」「青い山脈」「東京物語」…

 ああ、覚悟はしていたけれど……。わが国を代表する役者のお一人でありながら昭和三十八年、小津安二郎監督の死去と同時に引退していた原節子さんが、九月に亡くなっていたそうです。衷心よりお悔やみを申し上げます。

 この人ほど美しい女性はいない、とつくづく思ったものです。『晩春』から『小早川家の秋』まで小津映画の全てに於いて大好きでした。ほかによかったのは、山本嘉次郎監督の『ハワイ・マレー沖海戦』や吉村公三郎監督の『安城家の舞踏会』、黒澤明監督の『白痴』、成瀬巳喜男監督の『めし』や稲垣浩監督が苦労させられた『日本誕生』の天照大神に至るまで、原さんなくして日本映画は成立しただろうかと思わせるほどだったと申して過言ではありません。

 報道姿勢に問題があると指摘されることの多い新聞社や雑誌社らが、よくそっとしておいてくれたとも思います。五年前、高峰秀子さんが亡くなった時も(長らく役者の仕事は一切断っておられたのに)あまりにショックでここに何も書けませんでしたが、原さんは、私たちファンとの間にちょうど良い時間を作っておいてくださったと思います。

 今はその時間がありませんが、とても『東京物語』を観たくなりました。

 http://www.sankei.com/world/news/151125/wor151125……
 ▲産經新聞:【露戦闘機撃墜】プーチン露大統領の逆鱗に触れる 実現遠のくロシアの孤立脱却 トルコ利害軽視のツケ

 とまぁそんなわけで、きな臭い話をする気分では全くないのですが、トルコとの日土関係が第一であることを前提としても、米国の情報当局から入った話では、露国機が土国軍にシリア領空で撃墜されたのは間違いないようです。

 露国機が土国領空に入ってしまった時間はごくわずかであり、ほとんどシリア領空を飛んでいていきなり撃ったとすれば、エルドアン大統領がシリアの統治安定に関する実行力を代わりに見せねばなりません。「露国が嫌い」では(日土関係を考慮すれば「よく分かる」と申したいところですが)済まないのです。

 それより、この混乱も何やら創出されたもののような気がしてなりません。