中共、弱気の陰の強かさ

皇紀2676年(平成28年)1月27日

 天皇陛下と皇后陛下は二十六日からの五日間、フィリピン(比国)の首都マニラを御行幸啓になります。日比双方の大東亜戦争戦没者慰霊施設に供花される御予定で、マラカニアン宮殿(大統領府)で催される晩餐会にも御出席になります。

 歴代天皇陛下としては初の比国御行幸でありながら、今上陛下にあらせられては、皇太子殿下として昭和三十七年十一月に御訪ねになって以来のことです。

 昨夏のパラオ御行幸に続き、私たちに代わってわが国との関係を重視する外国との友好親善に御力を尽くされていますが、比国は海外でわが国の先人たちが最も多く戦死された地であり、米軍との壮絶な比レイテ沖海戦からいわゆる「神風特攻」が始まりました。ベニグノ・アキノ三世大統領の招請があり、天皇陛下が比国御行幸を強く希望されたというのもそのような歴史があるからでしょう。

 私たちも、首相より天皇陛下に御訪ねいただいたほうが、過去の招魂や未来の非戦といった想いが伝わるように感じます。なぜなら民意によって選ばれた政治的存在(首相や大統領)と、祭祀を司られる唯一の御存在(天皇陛下)というあまりにも大きな違いがあるからに他なりません。

 にもかかわらず、靖國神社は未だ首相程度の参拝に揺れ、今上陛下の御親拝を賜われていないのです。わが国が未曽有の国民経済不振を味わい、倫理の底も抜け落ちて一億総貧民化し滅びていくとすれば、案外そのようなことが見えざる原因だったりするのではないでしょうか。

 http://www.sankei.com/west/news/160126/wst160126……
 ▲産經新聞:「春は二度と来ない」中国政府系シンクタンク、異例の〝弱気〟ついに海外論評にも屈服

 その証拠にとまでは申しませんが、絶対的権力が「共産主義を利用しただけの利権屋」の国では、倫理の道標がありません。大躍進政策といい文化大革命といい、堕ちゆくときは徹底的に堕ちるしかないのです。

 十八日記事で「下落を続ける人民元の買い支えで外貨が加速度的に減り続け」と申しましたが、中共「中国人民銀行」は二十二日、昨年末の段階で外貨準備残高が前年末比約六十兆五千七百億円も減少した事実を公表しました。

 日中両中央銀行が経済協議の緊密な枠組み作りに乗りだしたという話まであり、あれほど中共に媚を売った韓国が外されたと一部で騒がれていますが、北京政府系「中国社会科学院」が深刻な経済状況をそのまま記した背景には、したたかにも「取れる外国から盗れるだけ獲る」という方針があるからでしょう。

 そうしてでも生き残った国が勝つのであり、要警戒です。

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甘利問題と宜野湾市長選挙

皇紀2676年(平成28年)1月26日

 昨日記事を配信した同日午後、甘利明経済財政政策担当相(神奈川十三区)が自ら「相手側は最初から隠し録音をしたり、写真撮影を目的としたりする人たち」と明かしました。

 なお、告発した一色武氏の名は、甘利担当相の地元後援会「甘山会(かんざんかい)」の政治資金収支報告書でも見られ、名前が伏せられてきた千葉県の建設会社は、自民党神奈川第十三選挙区支部の政治資金収支報告書にもある「薩摩興業株式会社(代表者=寺床博好、住所=白井市清戸272)」と分かっています。

 私が確認した写真では、敷地開口部に社名を掲げた看板があり、下のほうには「型枠工事・土木工事」と書いてありますから、小さいながらも実態はありそうです。

 そこで寺床代表を調べますと、千葉県中小企業家同友会(千葉市中央区)の北総支部副支部長だと分かります(同友会ウェブサイト内を参照)。

 さらに、或る方から「この会と日本共産党は懇談する間柄」との指摘があり、確かに日本共産党千葉県委員会ウェブサイト内でそのような記事を確認できますが、だからといって今回の策略を「共産党が仕掛けたもの」とは断言できません。

 http://www.asahi.com/articles/ASJ1T312WJ1TTIPE004……
 ▲朝日新聞:宜野湾市長選大敗「民意失った」 辺野古反対へ知事痛手

 二十三日記事で取り上げた沖縄県宜野湾市長選挙は、厳しいと言われてきた現職の佐喜真淳氏が大差をつけて圧勝しました。沖縄県警察は、翁長雄志知事と志村恵一郎氏を公職選挙法違反に問う告発状が市民から提出されていることを認めています。受理するかどうかは、翁長知事の邪魔が入るかもしれず、まだ分かりません。

 この選挙には、自民党執行部より首相官邸がこだわっていたことがよく知られています。実は、甘利担当相の疑惑に菅義偉官房長官も絡んでいたという噂があり、まだ見えざる敵の本当の攻撃目標は、菅官房長官だったというのです。

 もちろんこの話を信じなくて結構なのですが、とすれば卑怯卑劣な安倍倒閣工作の出どころは、翁長知事を「沖縄の馬英九」と位置づけるらしい中共からということになります。

 そこからどう辿ってこうなったかは分かりませんが、野田聖子前総務会長のような自民党議員も一枚咬んでいるかもしれません。

 ところで、自称「平和」の暴力団体が志村氏敗北後に「辺野古移設は争点になっていなかった」とは呆れます。もし勝っていれば現状のままでも「辺野古反対の民意がまた示された」と強弁したでしょうし、政治家は、そのような勢力の与する工作が日常的に仕掛けられていることに気をつけていただきたい。

甘利問題…安倍倒閣工作か

皇紀2676年(平成28年)1月25日

 駐日米国大使館から連絡。過去五年間にイラン、イラク、シリア、スーダンへの渡航歴がある、またはそれらのいずれかの国との二重国籍を有している場合、二十一日から日本人でも査証(ヴィザ)無し入国を断わるとのこと。

 これは、ISILまたはISIS(自称・イスラム国)によるテロリズムを自国に持ち込ませないための措置ですが、イランをも対象国に加えて厳格化法案を通過させた連邦議会下院は、いわば「便乗攻撃」のような気がします。

 http://www.sankei.com/affairs/news/160123/afr160123……
 ▲産經新聞:【甘利氏疑惑】秘書が国交省局長に問い合わせ UR補償交渉の担当者聞き出す

 さて、甘利明経済財政政策担当相(神奈川十三区)を巡る金銭問題。週刊文春に端を発した一連の報道からして、どうも話がおかしいのです。

 産經新聞社配信記事に「甘利氏の秘書がトラブルについて国土交通省の当時の局長や都市再生機構(UR)に問い合わせていた」とあり、他社も一斉にこう報じていますが、この「秘書」が清島健一公設第一秘書のことだと分かっているのはともかく、千葉ニュータウン開発を巡るローカルな件で、大臣への報告といった業務の登場人物でもないのに住宅局長にわざわざ問い合わせて何が分かるというのでしょうか。

 さらに、清島秘書がそのようなことも知らず、局長に複数回問い合わせてやっとURの担当者を聞き出したというのは、明らかにおかしな話です。実は議員担当のいるURに直接聞けば分かることでしょう。

 もう一つこの話のおかしなところは、千葉県白井市にある建設会社「S株式会社」の一色武氏が甘利担当相に渡した一万円札の番号を全て控えていると言っていることです。

 私は初めから環太平洋経済連携協定(TPP)参加に反対ですから、決して甘利担当相を庇う意図はありません。いずれにしても「千葉の」「ちっぽけな話」を聞き入れたのは、まずかったと思います。

 しかし、渡した銀行券の番号を記録しておくなど政治家側を嵌める気がなければしないことであり、省内慣例からして妙な話が出ることも局長以下の職員を介した不穏なリークがなければありえないのです。

 これは、何者かが安倍内閣の倒閣を狙って打った破壊工作だと思います。

くり返す中共の謝罪強要

皇紀2676年(平成28年)1月24日

 本日は沖縄県宜野湾市長選挙の投開票日昨日記事参照)ですが、一体どういうことになりますか。

 http://www.sankei.com/west/news/160120/wst160120……
 ▲産經新聞:台湾人女性アイドル、TVで台湾の旗振り〝炎上〟 顔面蒼白で謝罪させられ…

 さて、十七日記事などで取り上げた台湾の総統選挙(十六日投開票)にも絡んだとされる韓国のアイドルグループ「TWICE」メンバーで台湾出身のツウィ(周子瑜)さんを巡る騒動。

 韓国のテレビ番組「マイ・リトル・テレビジョン」内で、台湾の旗(青天白日満地紅旗)を振っただけで謝罪を求められ、十五日にお詫び文を読み上げ頭を下げさせられた映像が配信されたのです。

 ほぼ最初に目をつけて謝罪を要求したのは、これまでにもいわゆる「台湾派」をいちいち攻撃してきた中共国籍の歌手の黄安氏(台湾出身)で、そこから一気に中共のインターネット上を「周子瑜は反中」「台湾独立分子」といった非難が駆け巡りました。

 かつてもレイニー・ヤン(楊丞琳)さんが親日すぎる発言をしたとして中共でお詫びさせられた事件がありましたが、中共人はことあるごとに台湾人に謝罪を強要し、それが逆効果を生んで、今回ばかりは民進党の躍進を手助けしたとも言われています。

 TWICEには、日本人メンバーも三人おり、同じ番組内で韓国旗とわが国の国旗をともに持たされていたようですが、中韓両国で日章旗が踏みつけられたり、旭日旗を歴史問題に無理矢理絡めて言いがかりをつけられたりすることもあって、その掲揚または想起させるとされるデザインに対し、撤回などが求められてきました。

 わが国と台湾の悲劇は、日本国憲法(占領憲法)の放置に見られる占領統治のそこはかとない継続と、中華人民共和国共産党に敗れた中華民国国民党が台湾を領土とする国際法上有効な宣言や条約が全くないことです。それによっていつも闘いきれないのです。

 台湾人がこのような形で中共人にお詫びさせられているのを、私はもう二度と見たくありません。しかし、既に指摘した通り蔡英文新総統は、地味な政治に終始すると予測され、この問題には切り込めないでしょう。

 安倍晋三首相はどうでしょうか。それは、私たちがどう声を上げるかによるのです。

翁長知事らに公選法違反か

皇紀2676年(平成28年)1月23日

 本日から明日にかけ、極めて強い寒波がわが国を覆うようです。沖縄県内でさえ最高気温が十℃に達しない可能性があるとのことで、皆さん何卒お気をつけください。

 https://youtu.be/WhIVe1A94XM
 ▲YOUTUBE:【宜野湾市長選挙】 志村候補と翁長知事、二人三脚の戸別訪問

 しかし、沖縄県内の寒さは既に、明日投開票を迎える宜野湾市長選挙にその凍てつく顔を出していました。現職の佐喜眞淳候補(自民党、公明党推薦)に、翁長雄志知事が推す志村恵一郎候補(日本共産党、社民党ほか推薦)が立ちはだかったのですが、その中で重大な公職選挙法違反行為の指摘があります。

 上記配信動画は、日本放送協会(NHK)沖縄放送局(那覇市おもろまち)が二十日夕方と夜に二度放送した映像で、翁長知事と志村候補が戸別訪問してしまっている様子が収められており、同法第百三十八条「何人も、選挙に関し、投票を得若しくは得しめ又は得しめない目的をもつて戸別訪問をすることができない」に違反しているのです。

 私は、宜野湾市選挙管理委員会に対し、これらを視聴した市民から違反行為の報告が複数寄せられていることを確認しています。また、沖縄県警察が動けるのは、投開票日の翌日からです。

 ところが県警は、もしかすると県知事の(不当または不当と思われる)指示によって動きを阻まれるかもしれません。しかし、これほどあからさまに違反行為が放送されてしまっている以上、まずNHKの全ての録画素材を証拠保全し、違反者が公平公正に処分されねばならないのです。

 皆さんも、現職の沖縄県知事が違反行為をしたと知っておいてください。