被災地いつまでも復興しない
本年元旦に能登半島地震が発生し、災害派遣の要請があったこの八か月間、自衛隊員の諸兄には衷心より感謝申し上げます。地元の北陸放送(MRO)が被災者と隊員の間に、心の交流があったことを伝えています。
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MROは、東京放送(TBS)系列ですから、これが東京で扱われると途端に、人びとの涙をすっ飛ばして「未だ被災地が復興していないのに」といった話にすり替わるのでしょう。しかし、残念ながらそれは事実です。
自衛隊を二百四十四日も現場に張りつかせながら、なぜわが国は、これほどまでに災害復興できない国になってしまったのでしょう。南海トラフを震源とする東海・東南海・南海地震が一気呵成に発生すれば、東日本大震災の規模を超え、関東から九州地方までわが国の三分の二もが被災地になってしまうというのに……。
十万名以上の死者・行方不明者を出した大正十二年関東大震災は、大日本帝國憲法(自主憲法)下で復興が進みましたが、現行憲法(占領憲法)下では、極端に申せば緊急勅令や戒厳令の発令権限すらも占領統治軍(事実上米軍)に奪われたままのため、国民的非常事態の対応が実質できません。
それが分かっていながら立法権力(国会)も行政権力(政府)も自衛隊や警察、消防にいわゆる「業務」を委ね、問題の解決から目を逸らしています。いや、逸らすよう謀る勢力(自民党の一部や創価学会・公明党、立憲民主党、日本共産党、社民党、れいわ新選組ら)が「護憲」を主張し続けてきたのです。
私たち国民も、まさかそれが「自分たちの暮らしを自分たちで少しずつ壊した最大の原因」とも知らず、占領憲法の問題から目を背けてきました。国民経済も福祉も外交も、災害対策を含む国家安全保障も何もかもが占領憲法によって、知らず知らずのうちに「民意(国民の想いや願い)」から逸れてきたのです。
その挙げ句がこの始末です。自分たちがいかに陳腐で滑稽な「謀る勢力の虚言」に惑わされているか、気づいてすらいない人びとがついぞ同調して(洗脳されて)しまうのでしょう。
秋篠宮悠仁親王殿下の御進学をめぐってまで、文仁皇嗣殿下と紀子殿下をあろうことか非難するような一種の破壊工作は、ここで繰り返し指摘したようにかつては当時の東宮、すなわち今上陛下と皇后陛下に向けられていました。それは、皇室から私たち国民を引き裂くためであり、上皇陛下の御決断による今上陛下の御即位をもって、謀る勢力が攻撃目標を秋篠宮に変えたのです。
秋篠宮が学習院と距離を置いたのは、対日破壊工作員と断じてよい社民党の福島瑞穂参議院議員のような者を学習院女子大学の客員教授に選任したことに始まります。そうした事情を知らない国民は、まんまと「秋篠宮の勝手な教育方針」というデマを信用させられ、そのまま「国民の迷惑」「皇族だからといって、いい気になって」などという信じられないほど下賤にして下衆な言葉を口にし始めたのです。
学習院や國學院ですら対日ヘイトスピーチ(憎悪差別扇動)の左翼・極左の侵入を許し、抵抗できません。これが占領憲法に浸りきった今日の、鏡に映った私たち国民の腐り果てた姿なのです。
破壊工作の一環だった不遜な署名活動は、運営元によって何とか阻まれましたが、さぞ悠仁殿下の御目にも入ったことでしょう。皇族の私たち国民に対する不信を扇動する目的は、達せられているようなものです。
このままでは、日本が瓦解します。前出の緊急勅令は、文字通り天皇陛下より発布を賜るものです。
その緊急勅令のおかげで関東大震災当時、被災者の間に流れたとされる飛語に基づく治安の混乱が抑えられ、震災復興に向けた補償が整いました。占領憲法下、それが米軍に剥奪されたままなのです。現在の私たちの暮らしに、陛下の御力は及ばず、全く救われません。
阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ能登半島地震まで、被災者を窮地に追いやったまま未だ救われないのは、こんな日本に私たちがしてしまったからなのです。
次に酷い目に遭うのは、私やあなたでしょう。その時私たちは、占領憲法に殺されるのです。