皇紀2675年(平成27年)11月5日
http://www.sankei.com/world/news/151104/wor151104……
▲産經新聞:中台首脳7日に会談 分断後初めて 双方「国家主席」「総統」の肩書き使わず
全ては十月九日記事で申した通りです。馬英九総統の失策続きで国民党はかなり危なく、民進党が再び政権をとる可能性が高まっています。開かれれば台中首脳会談は史上初になりますが、それだけのことをしてでも中共が「台湾操縦」を決してあきらめないということです。
四日に結審したいわゆる「夫婦別姓(別氏)」を巡る最高裁判所の訴訟にしても、世界各国の選択的夫婦別氏とは無関係に中韓の影響を受けた「反日工作的権利闘争」に過ぎません。私たち日本人は、中共の操縦に堕ちやすい異形の秩序を作られようとしているのです。
わが国が民法で夫婦同姓(同氏)と女性の離婚後六か月再婚禁止規定を設けているのは、そもそも女性と子供の人権を守ろうという考えに基づいています。ですから、女性の権利闘争に持ち込まれる筋合いのないことなのです。
以前から申していますように、中韓の夫婦別氏制は「儒教的血統主義や封建制度そのものであり、いわば女性を男性一族の墓に入れさせないためのもの」でしかありません。むしろ私たちは、中韓のこのようなものの考え方をこそ人権問題と規定すべきなのです。
とはいえ、所詮は他国のことですから介入する必要もないわけで、個人の人権をはき違えて中韓に倣うような差別的考えに堕ちるのだけは、私たちが「やめておいたほうがよい」と心得ておかねばなりません。
高市早苗総務相がそうであるように、仕事上の通称を書面上も認めるという解釈の拡大を奨励すればよいのであって、欧州各国でも子供の混乱を招いている選択的夫婦別氏をわが国で制度化することに、改めて私は反対していきます。
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皇紀2675年(平成27年)11月4日
http://www.sankei.com/politics/news/151103/plt151103……
▲産經新聞:慰安婦問題、日韓首脳会談でも埋まらぬ溝 「年内妥結」迫られるも安倍首相突っぱねる
ようやく産經新聞社も取材の結果、ここへ行きついたようです。私が二日記事で改めて十月二十九日記事で申したことを再指摘したように、日韓首脳会談後の昼食会を袖にしたのはわが国側なのです。いつまでも「韓国に中共との差をつけられた」と伝えるのはやめてください。事実に反します。
会談後の記者会見場に韓国側の記者を入れず、駐韓日本人とだけソウル特別市仁寺洞にある韓定食屋へ行って焼き肉を食べ、韓国人との交流イヴェントの類いを滞在中に一つも入れなかった安倍晋三首相は、事前に事務レヴェルで提案されていた日韓交流などの日程案をことごとく蹴りました。
そもそもありもしなかったということが判明したいわゆる「韓国人慰安婦問題」でも、朴槿恵大統領が希望した「年内解決」を拒否し、とにかく「交渉継続」という韓国側の出方を全て見てから考えることを主張して突っぱねています。わが国側はとりあえず「人道支援」などの提案をしてみますが、それらは韓国側の反応を見極める目的のものでしかありません。
さて、ここからはフィリピン(比国)で開かれるAPEC(亜州太平洋経済協力)とマレーシア(馬国)で開かれるASEAN(東南亜諸国連合)の各会合です。
日中経済協会(会長=宗岡正二新日鉄住金会長)の訪中団が本日午後、李克強国務院総理と会談予定ですが、この前に自民党の二階俊博総務会長らが訪中しています。中には共産党人民解放軍を訪ねた財界人がいたようで、この時期に何を考えているのか分かりません。
連合国(俗称=国際連合)総会第一委員会は現地時間二日、仏英米が棄権したもののわが国主導の核軍縮決議案を二十二年連続で採択しましたが、今回初めて広島市と長崎市への各国首脳訪問を促す文言を入れることに成功しました。
これほど尽くしてきたわが国の核武装に突然言及して中傷した中共のほか三か国は、採択に反対し「侵略国のくせに広島・長崎を訪問してとは何事か」などと吐き捨てています。被爆者は中共に唾を吐かれたのです。これでもわが国の反戦非核運動は、中共や北朝鮮を非難しなくてよいのですか?
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皇紀2675年(平成27年)11月3日
日本国内閣総理大臣が無事帰国しました。安倍晋三首相が見事に重要任務をこなしたということです。日韓中で開かれた各首脳会談の成果は、ほぼ報じられている通りでしょう。何かあれば後日改めることにします。
http://www.sankei.com/world/news/151102/wor151102……
▲産經新聞:「追加の埋め立てあってはならない」と自制要求 中国に米国防長官
さて、ここで報道の隙間に埋もれたもう一つの重要なことを取り上げます。産經新聞社がなんとか共同通信社の配信を記事にしていますが、定例とはいえ日韓中首脳会談の影で、米国がわざわざソウルへ乗り込んで韓国に睨みを利かせていたことを忘れてはなりません。
最近では十月十七日記事で申したように、米国の「日韓関係改善要求」は以前の対日から対韓へと代わっており、安倍首相に対する朴槿恵大統領の態度が軟化したのは、国内向け以上に米国向けでした。
その上で、米国のさらなる要求は「中共に隷属するのもいい加減にしてくれ」であり、安倍首相がいわゆる「歴史問題」で一歩も引く必要がなかったのは、朴大統領こそ「南支那海問題」や「産經支局長不当拘束・起訴問題」で安倍首相に注文される立場へと堕ちていたからです。
アシュトン・カーター国防長官が明言を迫っても韓民求国防部長の態度は煮え切らず、これで早晩韓国は米国の同盟国の地位から外される(定例協議廃止や米軍撤退)でしょう。
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皇紀2675年(平成27年)11月2日
http://www.sankei.com/world/news/151102/wor151102……
▲産經新聞:【日中韓首脳会談】韓国、日中首脳のもてなしに差 安倍首相は“実務訪問”で食事会なし
産經新聞社はご存じないのでしょうか? 十月二十九日記事で申したように、二日午前中で終了予定の日韓首脳会談後の昼食会は、わが国側が断ったのであり、共同記者会見は韓国側の希望で開かれないことになったのです。
また、一日の日韓中首脳会談後の晩餐会で、通常ならば初めの部分のみ報道記者の会場入室を許可し映像や写真を撮らせるのですが、今回は主催の韓国側がそれを一切禁じました。
その要請は、何度も申しますが余計な人の出入りを警戒したわが国側が出したもので、極端に申して安倍晋三首相の暗殺の機会をことごとく(何者からか)奪ったのです。
米国のマーク・リッパート駐韓大使が本年三月、ソウル市内の講演会会場で刺された事件をはじめ、産經新聞社の加藤達也前ソウル支局長が朝鮮日報記事を紹介し記事配信しただけで、司法当局が事実上の拉致、起訴にまで至ったことへのわが国政府の対韓不信がこれらに表れていると考えてよいでしょう。
仮に十月二十七日配信動画で申したようなことを警戒したとしても、韓国側に手引きする者がいるかもしれません。とにかく一日は無事終わりました。
わが国記者たちは、ロッテホテルに詰め込まれているようです。
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皇紀2675年(平成27年)11月1日
http://www.sankei.com/world/news/151031/wor151031……
▲産經新聞:【中韓首脳会談】「対日共闘」事前打ち合わせ、安倍氏に不快感 李首相が朴槿恵大統領にFTA発効催促か
いよいよ本日、日韓中首脳会談です。安倍晋三首相にとっては、とにかく中共の李克強国務院総理に会って(※注 十月二十七日配信動画を訂正済み)話をしたことにするのが任務であり、内容は大して何もありません。
共同宣言に盛り込む予定の「歴史を直視」うんぬんも、中韓こそ歴史を直視すべきですから、特にわが国にとって具体的な個別事案ではありません。
恐らくわが国の報道は関係進展がないことを批判するでしょうし、日韓中関係を「安倍首相が悪化させた」と改めて振り返るのですが、はっきり申し上げて日韓中関係がよかったことなどないのです。
中韓二か国だけが持ち出す「過去」に対してよく調べもせずひたすら謝るという方針は、日韓中関係を一層悪化させたに過ぎません。世界遺産登録問題で失点を重ねてはいるものの、安倍首相はむしろ中韓にも言うべきを言う方針に転換しており、これが本当の対外関係のあるべき姿なのです。
朝日新聞社記者らの中には「安倍内閣を早く終わらせ、日韓中関係の改善が期待できる谷垣貞一自民党幹事長を次の首相に」などと言う者がいますが、彼らの言う「関係改善」とは何でしょうか。また関係悪化の禍根を残すような「謝罪」をすることなのでしょうか。それでは一向に日韓中関係が進歩しません。
韓国の朴槿恵大統領は、この中韓首脳会談を見る限り日米の注文が理解できていないようです。しかも、中共に環太平洋経済連携協定(TPP)への参加をやめるよう言われていますが、日韓の事前折衝で韓国がこれに参加したがっていることを確認しています。
二枚舌もいい加減にしないと、韓国は日米にも中共にも相手にされなくなるでしょう。
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