野田毅氏は相変わらずだな

皇紀2675年(平成27年)1月4日

 http://www.sankei.com/economy/news/141228/ecn141228……
 ▲産經新聞:軽自動車に3段階エコ減税 25~75%軽減 与党合意

 これはまたするのに……

 http://www.sankei.com/economy/news/141227/ecn141227……
 ▲産經新聞:自民税調、軽減税率は「長期検討」 来年度改正、具体化先送りを決定

 ……これはしないんだ。

 軽自動車というカテゴリーは、米国に何を言われても守るべきですが、政府或いは与党の税制方針の流れを見ますと、やはり大企業のみを守るというようにしか見えません。何度も申しますが、いまや大企業の「シャワー効果」で中小企業まで活性化される構造にはなっていないのです。

 軽減税率の導入で、国産のすべての商品を対象にした消費税率を五%にすればよいでしょう。そのかわり、外国産には十%の税率をかければよいと思いますが、何か問題でも?

 以前にも申したように、欧州では、店内でくつろぐお食事と慌しく持ち帰るものでは、税率を変えているところがあります。物が贅沢か否か、消費者が富裕かそうでないか、という視点です。とすれば、消費税などやめて物品税を復活させるという大胆な提言もありでしょう。

 さもなければ、内需(景気)回復に失敗して安倍政権は潰れます。

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優しさは世界を救えるか?

皇紀2675年(平成27年)1月3日

●お正月の映画鑑賞~おすすめ●
 http://www.vancouver-asahi.jp/
 ▲映画『バンクーバーの朝日』公式サイト
 http://www.disney.co.jp/movie/baymax.html
 ▲映画『ベイマックス』公式サイト

 現在劇場公開中の作品では、やはり邦画の『バンクーバーの朝日』と洋画の『ベイマックス』が話題作といったところでしょう。子供たちに人気の『妖怪ウォッチ/誕生の秘密だニャン!』もありますが。

 石井裕也監督作品『バンクーバーの朝日』(東宝配給)については、旧年十二月二十二日記事で取り上げました。ぜひ観ておきたい作品です。

 さて、米国のアニメーション作品『ベイマックス』(ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ配給)は、わが国の東京に似せた(サン・フランシスコの要素も強い)架空の街を舞台に、今は亡き兄が遺した介護ロボットと少年(弟)との不思議な交流を描いています。

 「優しさは世界を救えるか?」をテーマにしており、実はここに最も日本的なものを感じるのです。占領憲法(日本国憲法)下の悪い部分を申しているのではなく、もっと民族の本質的な性質のこと。

 兄の死には或る疑惑があり、解明されるにつれ、弟にも身の危険が迫ります。しかし、神社の鈴をモチーフにデザインされたベイマックスは、人を傷つけることを禁じられたロボットのようなのです。

 一体どうするのでしょう? どうなるのでしょう? それでも人は自らの身を守らなければなりませんから。

 もしご覧になるならぜひとも字幕版でどうぞ。国語吹き替え版ですと、(大嫌いなので口が悪いですが)メスゴリラの唄う変な歌がエンディングに流れてしまうそうなので(私には優しさが足りないのか)。わざわざ英語版にしていますけど、あれ、全世界公開で採用された歌ではありませんから。

大魔神の魅力と森田先生

皇紀2675年(平成27年)1月2日

●お正月の映画鑑賞~おすすめ●
映画『大魔神』 DVD

安田公義監督作品 出演=高田美和・青山良彦・藤巻潤・五味龍太郎・橋本力ほか

 実は旧年六月十一日、撮影監督の森田富士郎先生が亡くなりました。森田先生は、大阪芸術大学映像学科の元教授で、私が勤めていたころに作った大学院の土台となったお一人です。

 普段はとても物静かでいらっしゃって、お酒を飲まれるととてつもなく明るく、しかしながら怒ると本当に怖かった。そもそも撮影監督のほとんどがそうで、急に怒りの沸点が下がります。で、よく「森田先生が怒ると、顔が大魔神にそっくり」なんぞと申しておりました。ごめんなさい。

 そう、大映京都撮影所が誇る傑作映画『大魔神』は、まさに森田先生がハリウッドの合成技術を独自に研究、熱心に企画を通して実現された作品なのです。

 本作の魅力は、一見単純な勧善懲悪の物語のようで、大魔神が人の定義する善、或いは善の味方とは限らないことでしょう。悪の領主に搾取され困窮していた村人さえ掴んで放り投げてしまうのです。

 すなわち設定のヒントはともかく、西欧的なヒーローとして存在するのではなく、自然祭祀のゆえたる一部として存在しています。ですから、放っておけばすべての人に牙をむくのです。

 いわゆる「特撮」の演出は、森田先生のご学友だった黒田義之監督で、美術はやはり大阪芸大映像学科元講師の内藤昭先生。三部作が一気に昭和四十一年のうちに作られました(監督はそれぞれ安田公義、三隅研次、森一生監督)。

 森田先生はこのほか、五社英雄監督の『鬼龍院花子の生涯』『極道の妻たち』『吉原炎上』、勅使河原宏監督の『利休』『豪姫』、降旗康男監督の『蔵』など、大作を手がけておられます。後年は、「もう作品は選ぶ。やりたくないものはやらない」とおっしゃっていましたが、結局は『蔵』が劇映画最後の作品でした。

 未見の方、久しぶりの方、ぜひもう一度ご覧ください。

新暦元日、四方拝を経て

皇紀2675年(平成27年)1月1日

 グレゴリオ暦ですが、本日は四方節です。新春のお慶びを申し上げます。本年も何卒お願いいたします。

 一年で最初の宮中祭祀が「四方拝」です。これは、必ず天皇陛下がなさるもので、元日の早朝に諸神を拝されます。このようなことをこそ、ご家族皆皆様方で確認しあっていただきたいのです。

 天皇彌栄!

 皇紀二千六百七十五年 平成二十七年 一月一日

企業倒産減の背後に休廃業

皇紀2674年(平成26年)12月31日

 http://zuuonline.com/archives/29416
 ▲ZUU online:2014年大型倒産ランキングトップ5 あの会社はなぜ倒産したのか?
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/141229/bsg141229……
 ▲Sankei Biz(産經新聞社):上場企業倒産24年ぶりゼロに 資金繰り改善

 国内上場企業の倒産件数が二十四年ぶりにゼロ、中小企業を含む全体の倒産件数も前年比約一割減……よくいいますね。

 これらの数字には、主に中小企業の自主廃業や休業、解散が含まれていません。黒字経営にもかかわらず泣く泣く廃業を迫られた経営者や社員、従業員の怨念は、これらの「きれいな数字」によってなかったことにされてしまうのです。

 しかし、その条件はこれまでもそうであり、なにも安倍政権になってからのことではありません。とすれば報道企業は、昨年に過去十年で件数最多となった休廃業の実態にまで踏み込んで伝え、安倍政権の経済政策(アベノミクス)が内需回復に至るよう意見すべきなのです。

 いわゆる「日本は悪いことをした国」という世論は扇動しようとするくせに、肝心のことについてまったく意見せず、突如「公平中立」などとすまし顔でとぼけるから信用されません。

 円安が原因で企業がつぶれていくというのは、実は極めて特殊な業種に限られており、政策的通貨安は内需が回復する最大援護ですから、成長戦略さえ明確であれば、ほとんどの企業が「見通しが悪い」といって休廃業しなくて済むはずでした。アベノミクスの見通しの悪さを指摘すべきなのです。

 来年こそはこれらの点を解決しなければ、中韓の望みどおり安倍政権が倒れます。いまや大企業の「シャワー効果」で中小が潤う構造にはなっていません。かなりの手を打っていかなければならないのです。