与党利用の統一教会の悪質

皇紀2682年(令和4年)7月12日

 第二十六回参議院議員選挙は、予想通りの結果に終わりました。自民党が勝ち、立憲民主党や日本共産党が議席を減らしましたが、公明党(創価学会)も議席を減らし、比例代表の得票率で自民党が前回より一ポイント程度減らしたことは、少なからず岸田政権への警告となったでしょう。

 国政選挙初参戦の参政党が一議席を獲得したこともそうです。自民党は、保守系の与党として、参政党に票を投じた国民の意見にも耳を傾けねばなりません。

 しかしながら、社民党が首の皮一枚で存続したことや、特に京都選挙区の結果(福山哲郎氏の当選)は残念でした。

 岡山選挙区の小野田紀美女史の圧勝と前出の結果から、やはり自民党はもういい加減に創価学会と縁を切るべきです。彼らの低落した集票力(と裏切り)は、もはや自民党が公明党の主張に配慮しなければならないほどのものではありません。

 カルトといえば、安倍晋三元首相を暗殺した山上徹也容疑者について、当初の推測通り統一教会(世界平和統一家庭連合)絡みだったことが判然としました。

 山上容疑者は、警察の取り調べの中で「統一教会は、岸信介元首相が招いたから、孫の安倍元首相を殺そうと思った」と供述しているといいます。

 いわゆる「反共の時代」に、韓国で発足した統一教会が国際勝共連合を設立し、これを日米が利用したのは事実です。かつてこれが保守論壇の劣化を招いたとして、私は統一教会を厳しく批判しました。

 しかし、安倍元首相は、こうした日米と統一教会の経緯から、同系統のNGO「天宙平和連合」にメッセージを寄せたことがあります。実は、それ以上でもそれ以下でもありません。

 反共の流れから、国際勝共を自民党が利用し、自民党の保守系政治家を統一教会が利用するという関係が成立して久しいわけですが、安倍元首相はむしろ、距離を置いていました。これは、今からもう十年ほど前に確認しています。

 それでも「反アベ」「アベガー」たちが連日、数年にもわたって、あたかも未だ密接な関係にあるかの如く誹謗中傷し続けたことが山上容疑者の殺意を激しくかき立てたものと思われます。

 統一教会が極めて悪質なのは、それでも与党政治家との関係を高らかに謳っていたことです。まさに前述の通り彼らが自民党を利用していました。

 その裏で、ほぼ無価値な壺などを高額で売りつけたり、教会員に高額献金を要求し続けてきたのが統一教会です。全国各地で起きた壺を売りつける詐欺事件は、いずれも公安が逮捕しています。

 今さら統一教会の嘘にまみれた言い訳など聞きたくもありません。カルトは人を救わないのです。

 九日記事で申したように、安倍元首相の暗殺事件に於ける共同正犯は、そのような「反アベ」「アベガー」と憎悪を扇動した報道権力、と断言して間違いはないでしょう。

 さらに、SNS上でまだなお「安倍元首相の国葬に反対します」などと誹謗中傷を書き込み続ける連中は、自分が一体何をしているのか、人間として自らのありようを再考してください。

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日本を貶める勢力に勝て!

皇紀2682年(令和4年)7月11日

 参議院議員選挙の結果については、明日の記事で総評します。ご了承ください。

 恐らく自民党が安定多数を獲得しているでしょうが、焦点は参政党の行方です。安倍晋三元首相の暗殺で一気に流れが変わり、それを阻止ししようと対日ヘイトスピーチ(日本憎悪差別)層が一生懸命、保守層やその他多くの国民を貶めようと「悲劇に流されるな」「アベのやったことを忘れるな」「弔い票など投じては駄目」「この機に乗じた憲法改悪を許すな」などと発信していましたから、それがどこまで浮動票に影響したでしょうか。

 これも恐らく大した力を発揮しなかったものと思われます。保守層の底力とその影響力、投票行動について改めて分析し、今後の課題に生かします。

日本映画監督の女性割合12% 昨年公開の邦画調査

 映画業界におけるジェンダーや労働問題を検証する団体「Japanese Film Project(JFP)」のメンバーが5日、東京都内で記者会見し、昨年劇場公開された日本映画の監督のうち、女性の割合がわずか12%だったとの調査結果を公表し…

(一般社団法人共同通信社)

 さて、これもわが国を貶めるための言論の一つでしょう。なりたがってもいない人に要職に就くことを求め、それが達せられなければ対日ヘイトの材料にする悪質な言論です。

 それは、実は男女の違いなど関係ありません。要は「映画監督になりたいか、なりたくないか」だけです。それを単純に男女差で線引きする言論は、人の職業選択の自由を脅かしてすらいます。

 むしろ邦画界は、あの巨大な米映画界と比較しても女性監督の活躍が目覚ましいと申せましょう、この点について、私は誇らしかったほどです。にもかかわらず、単純な数字を提示していかにも女性差別があるかのように騒いでみせる男性監督のポリティカル・コレクトネス(綺麗事莫迦)には、呆れるほかありません。

 いわゆる「ハリウッド映画界」に於いて、商業的成功を収めている著名な女性監督は、映画『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督くらいでしょう。或いは、映画『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオン監督(ニュー・ジーランド出身)でしょうか。

 一方、わが国では、最近残念な話題に巻き込まれてはいますが河瀨直美監督や映画『すばらしき世界』の西川美和監督、父親譲りか尖った演出力で話題の蜷川実花監督、そして私の大好きな映画『バーバー吉野』や『かもめ食堂』の荻上直子監督と、非常に多才な女性監督が溢れています。

 それでどうしてこのような指摘を受けなければならないのでしょうか。平等のはき違えは、単なる数字の帳尻合わせにすぎず、これを人種問題でやり過ぎた米映画界は今、非常に映画が作りにくくなっています。

 人は数字ではありません。数字で人を一括りにしないでいただきたい。何やら最近やかましい是枝裕和監督も、もうずいぶん前にここで「どうも思想の背景が怪しい人物」と指摘しましたが、ついに馬脚を現し始めています。

 こんな邦画界は、ますます衰退するでしょう。牧野省三監督に始まり、伊丹万作監督や黒澤明監督、小津安二郎監督、溝口健二監督と、歴史を紡いできた邦画界の未来は、綺麗事莫迦に侵されてはならないのです。

 大体ですね、前から申していることですが、なぜ日本映画監督協会の理事長が元北朝鮮籍の최양일(崔洋一)監督なんですか!

こんなのに負けるわけには

皇紀2682年(令和4年)7月10日

 本日は、参議院議員選挙の投開票日です。政治参加の貴重な機会ですから、皆さん必ず投票に行きましょう。

 わが国を貶めようと一生懸命な人たちに負けるわけにはいかないのです。

 安倍晋三元首相がかつて街頭演説で「こんな人たちに負けるわけにはいかないんです」と力強く語った状況こそ、妙な爆音がしてもそれが殺傷能力を持った手製銃による音だと気づかせないようにしてしまうものでした。

 極左暴力の日常化が招いた悲劇を目の当たりにして、改めて立憲民主党の辻元清美前衆議院議員が安倍首相(当時)に放っていた妄言をご確認ください。

 辻元清美vs安倍総理『一生懸命、貶めようとしている努力は認めますよ』(動画)

日本居住韓国人女性、寿司屋で「お金を無駄使いした」差別に怒り

日本に住む韓国人女性が日本にある最高級寿司屋を訪ねて差別を受けたということを公開した。現在、日本に居住するという韓国人女性Aさんは3日、あるオンラインコミュニティに日本銀座に位置したフランチャイズ寿司屋を訪問した経験談を共有した。…

(中央日報日本語版)

 わが国を貶めようとする言論は、そこここに落ちています。残念ながらこれもその一つでしょう。

 まず「最高級寿司屋」なのか「銀座に位置したフランチャイズ寿司屋」なのか、ついに最後にはとうとう「食堂」なのか、はっきりさせてください。このどれかによって、客が受けるサーヴィスの質は当然変わります。どの国でも経済的常識です。

 それを「在日韓国人だから差別された」というのはおかしいでしょう。一生懸命、貶めようとしている努力は認めますよ。しかし、「嘘・大袈裟・紛らわしい」はいけません。

 しかも「該当食堂のグーグルレビューを見ると」そこには低評価が書き連ねられていた、ということはですよ、その店は人種に関係なく客に対するサーヴィスの悪い店ということでしょう。それを無理矢理ヘイトスピーチ(特定人種憎悪差別)に仕立てようとしてはいけません。

 こんな人たちに私たちが負けるわけにはいかないのです。

 日本を、わが国を想って投票してください。

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安倍元首相暗殺犯は複数…

皇紀2682年(令和4年)7月9日

在外投票=保守王国日系社会に異変=自民党から参政党に鞍替え続々?=日本に電話、選挙運動の手伝いまで – 南米の鼓動をキャッチ! ブラジル日報

 従来から日系社会には自民党支持者が多かった。だが、今回の参院選では不思議なことに新しく生まれたばかりの参政党に鞍替えする人が続出しているようだ。保守王国に激震が走っている。「日本がどうかなってしまう。そんな不安がよ…

(ブラジル日報)

 実は、参議院議員選挙投開票の前日には、このブラジル日報配信記事を取り上げるつもりでした。しかし、状況は大きく変わったといわざるをえないでしょう。

 私もかつて東南亜諸国を旅する中、わが国の危機を感じたことが今日の政治活動に大きく影響しました。「海外から日本がよく見える」というのは、在外日本人の本音かもしれません。

 彼らのいうように、先の自民党総裁選挙で高市早苗政務調査会長が選出されていれば、ここまで参政党が注目されなかった可能性はあります。安倍晋三元首相が保守層の自民離れを非常に警戒し、高市氏を強く推していたのは、やはり正しい判断でした。

 その高市氏の地元・奈良県で、まさか安倍元首相が凶弾に倒れようとは、私たち国民の誰もが思いもよらなかったことです。(昨日午後十時半配信記事を参照)

 逮捕された山上徹也容疑者の背景については、まだいずれも憶測の域を出ないとして、警察発表の限りでは、例えばSNS上に数多溢れた「反アベ」「アベガー」たちの吐き散らした誹謗中傷が彼に「特定の団体との関係」を強く思い込ませたかもしれません。

 政策を批判するというより、安倍元首相の人格攻撃を連日、数年にわたってやり続けた連中の歪んだ思い込みこそが、そんな彼らが昨日こぞって白白しく口にした「民主主義に対する暴力」を招いたのです。

 日本会議や神社本庁、はたまた統一教会(世界平和統一家庭連合)に至るまで、確かに統一教会は仮にもまずいでしょうが、議員懇談をやって「何が悪い?」といいたくなることまで人格攻撃のネタにしていた連中は、ただの一度も(菅直人元首相などとは違って)名誉棄損を争って提訴しなかった安倍元首相が実は、著作権問題などでも言論・表現の自由を擁護する立場にいたことなど、知る由もないのでしょう。

 安倍元首相が暗殺された瞬間の映像は、少なくとも昨日夜の報道で扱われなかったものを含めてすべて拝見しましたが、警護体制への批判が相次いだ背景にも、安倍元首相への人格攻撃が招いた或る一件が関係したと思われます。

 それが「北海道野次裁判」です。ドンチャン騒ぎでお馴染みだった極左学生団体「SEALDs」の決まり文句だった「アベやめろ」を、街頭演説中の安倍首相(当時)に向かって叫び続けた男性二人が北海道警察に排除されたことを恨んで起こした札幌地方裁判所(広瀬孝裁判長)での裁判で、まさかの道庁・道警側が敗れました。

 これは、警察庁が安倍元首相の警護をやりにくくなった原因の一つとして、大いに考えられます。厳重警戒を忌避するような体制で街頭演説が行われていたのかもしれません。

 莫迦騒ぎの音に慣れておられたであろう安倍元首相は、山上容疑者が放った一発目に動じる様子もなく、ゆっくりと白煙の上がったご自身の背後を振り返っています。その瞬間を二発目が襲い、安倍元首相は、胸を押さえるようにしてその場に倒れてしまいました。

 敢えて申します。昨日「これで満足ですか?」と問いましたが、政策批判もせずに人格攻撃に興じ続けた連中が一人の人間を殺したのです。人を殺せば何と呼ばれますか? 人殺しです。

 そこへ立憲民主党の小沢一郎衆議院議員が昨日の街頭演説で「驕り高ぶり、勝手なことをやった結果だ」などと語る映像を見て、もはやこうした連中の暴虐さも末期だと思いました。

 このような日本は、決して平和国家などではありません。

 わが国の平和の安定を目指し、日米豪印戦略対話(クアッド)を提唱して実現させた安倍元首相は、人殺したちが叫ぶ「戦前に逆戻り」とは全く逆の道を常に模索し続けていました。

 経済政策は失敗し、政権末期の日中外交に疑問符もつきましたが、昨日の半日だけでも目も当てられない言動に溢れたわが国は、もう汚らわしい好戦的国家に堕ちたのです。

 安倍元首相の御霊に祈りと感謝をささげた多くの人びとと、わが国を守ろうとする明確な保守層とが一体となってそれを打破し、本当に美しい国を再興しなければなりません。

 参議院議員選挙の投開票は明日、十日です。

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 政策提言や陳情に於いて必要な文書通信費等が致命的不足し始めました。このようなことをここで申すのは初めてですが、趣旨にご同意いただき、経済的余裕のある方のみ、また少額でも結構です。ご寄付を賜りたく緊急に募集します。

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安倍元首相に感謝します

皇紀2682年(令和4年)7月8日

 安倍晋三元首相が本日午前十一時半過ぎ、奈良市内の近鉄大和西大寺駅前で街頭演説中に銃撃され、午後五時すぎ、救急搬送された橿原市内の病院で亡くなられました。衷心よりお悔やみ申し上げます。

 私は仕事を終え、帰宅の途につく中、安倍元首相のご逝去を知りました。まさかと思いましたが、銃撃後には大量出血と共に既に心肺停止だったとのことで、どうしても救えなかったのだと思います。無念です。

 安倍元首相を暗殺した山上徹也容疑者は、任期(三年間)付の元海上自衛官とのことで、奈良県警察の発表では「特定の団体に恨みがあり、安倍元首相と繫がりがあると思い、殺そうと思った」と供述しているといいます。

 それ以上の詳細は、現時点で伏せられていますが、統一教会(世界平和統一家庭連合)のことでしょうか。だとすればとんでもないいいがかりであり、彼が狙うべきはその団体の代表なり何なりのはずです。

 わが国に於いて、過去六人の歴代首相が暗殺されています。現職では、原敬元首相、犬養毅元首相、浜口雄幸元首相が、元職では、伊藤博文初代首相、高橋是清元首相、斎藤実元首相が暗殺されました。ここに安倍元首相が加わってしまい、歴代七人の元首相が暴力に(五・一五事件や二・二六事件を含むが)倒れたことになります。

 私が真っ先に思い出しますのは安倍元首相が、現行憲法(占領憲法新無効論に対するご理解を賜りたく私が声を届けた際、熱心に耳を傾けて「その通りだ」とご同意くださったことです。

 安倍元首相は、讀賣テレビ放送系の某討論番組で「今の憲法は無効にできる」と発言したことを、ここでも何度か取り上げました。決して人の話を聞かない方ではありません。

 野田民主党政権で成立してしまった消費税法等の改正で、消費税率の引き上げが既定路線になったところを二度に渡って保留してくれたことも、実にありがたかった反面、そのせいで財務省理財局の致命的ミスを主計局と主税局に「森友学園問題」として仕立て上げられ、現在に至るまで安倍元首相を苦しめてしまったことを、今この瞬間に私は悔いています。

 間違った陳情をしたとは思いませんし、安倍元首相ご自身の英断こそ正しかったのですが、とんでもない「反アベ」「アベガー」を誕生させ、延延と調子に乗らせたことは、今更ながら私自身も責任を感じます。

 それでも多くの政策で安倍元首相を批判もしてきました。何もかも「私の思い通り」など存在しませんから、これもやはり仕方のないことでした。

 ご自身の第一次内閣を含め、一年ごとに首相が変わる日本の信用失墜に、第二次内閣以降をもって歴代最長政権で国際的信用を復活させた安倍元首相に、改めて感謝申し上げます。

 まだ六十七歳、本音では「道半ば」だったと思います。憲法問題も北朝鮮による拉致事件の解決も、本当は全て手をつけたかったでしょう。悔しいです。

 さんざん安倍元首相に呪いの言葉を発してきた連中は、これで満足ですか? 

 これは今回の訃報とは別に申しますが、恐らく十日投開票の参議院議員選挙は、自民党が勝つでしょう。状況が変わりました。自民党員は、安倍元首相への感謝を忘れないように。「命にかえて勝たせてくれた」と思いなさい。

 本当に悔しい。