皇紀2670年の幕開け
新年のご祝詞を申し上げます。
旧年中は皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしました。お陰様で東京と大阪の憲法集会、街頭演説をさせていただく中で、多くのご支援を賜りましたことに心より御礼申し上げます。
保守論壇の論理武装を一層充実、拡大させ、國體護持をかかげて戦ってまいりますので、本年も何卒宜しくお願いします。
皇紀2670年 平成22年 元旦
遠藤健太郎
新年のご祝詞を申し上げます。
旧年中は皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしました。お陰様で東京と大阪の憲法集会、街頭演説をさせていただく中で、多くのご支援を賜りましたことに心より御礼申し上げます。
保守論壇の論理武装を一層充実、拡大させ、國體護持をかかげて戦ってまいりますので、本年も何卒宜しくお願いします。
皇紀2670年 平成22年 元旦
遠藤健太郎
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緩慢な「家族」の崩壊
皆さんは小津安二郎監督の映画をご覧になったことがあるでしょうか。小津監督は、私の尊敬する映画監督のうちのお1人(ほかに伊丹十三監督ら)なのですが、黒澤明監督や溝口健二監督と並んで国際的評価の高い日本人映画監督でした。特に欧州での人気は未だ健在です。
そんな小津ファンとして有名なのが『ベルリン/天使の詩』などのヴィム・ヴェンダース監督(独国)であり、小津研究の第一人者が(伊丹監督とも交友がありながら『お葬式』を酷評して去った)東京大学の蓮實重彦元総長でしょう。
もちろん私はここで、イマジナリーラインを超えたローアングルの、50ミリレンズで画を切り取ることに固執した小津演出(戦後全作品のキャメラマンは厚田雄春氏)を深く語るつもりはありません。『大人は判ってくれない』などのフランソワ・トリュフォー監督(仏国)をも虜にした小津映画に、保守主義の基本哲学とその滅びの警告を読み取ることができる、と申したいのです。
私が中学生の頃、初めて観た小津映画が『お茶漬けの味』(昭和27年)でした。ここでは、小津組で知られる笠智衆さんがパチンコ屋の店主を演じており、彼は言います。「こんなものが流行る世の中はイカンですよ」と。当時は今ほど事実上違法な賭博産業が幅を利かせてはいませんでしたが、小津監督は既に気づいていたのです。
そう言えるのには根拠があります。小津監督の戦後復帰作は『長屋紳士録』(昭和22年)ですが、彼は決して一度たりとも焼け野原を撮りませんでした。むしろ復興してゆく日本を切り取り、そこには工場の煙突や、いくつものビルディングの壁面が重なるショットを収め、極めて早い段階からお茶の間にテレビセットを置いてみせたのです。
小津映画に日本の原風景を求める方は多いですが、彼が今もなお映画監督であり続けたなら、臆することなく新宿歌舞伎町や渋谷109の周辺、六本木ヒルズなどを撮り収めたことでしょう。小津映画の真骨頂は、そうした物質的豊かさの向上と反比例して緩やかに瓦解してゆく日本人の心を描いたことに他ならぬ、と私は思うのです。
最も有名な作品とされる『東京物語』(昭和28年)で、笠さんと東山千栄子さん演じる父と母を、厄介者扱いする子どもたち(山村聰さんや杉村春子さん)の「個人主義」全開なさまは、まさに戦後「国民主権」の毒がまわった日本人の姿であり、さればこそ原節子さん演じる、戦死した次男の嫁の佇まいが美しいのです。これは是非ともご覧下さい。
昨日、私は或る新聞社記者の方の貴重なお話を伺いながら、わが国は大日本帝国より3度に渡る文化の隔絶があったと感じました。それは、日清・日露戦争期と大東亜戦争期、そして占領統治(戦後)期です。その都度確実に「日本人が当たり前にできたことができなくなり、さらに当たり前の存在さえ忘れられた」のではないでしょうか。
民主党のやろうとしている子ども手当などが、ことごとく個人支給の形態をとっていることは、緩慢に崩壊しつつある家族を完全に引き裂くことであり、極めて軽い存在と化した日本民族から「大和魂(大いなる和をもって尊ぶ精神)」を取り除く政治です。
これでは日本列島をとりまく自然環境を生き抜くことができません。わが民族が古代の平定によって「大和」を名乗ったのは、大いなる和なくして猛暑や台風、積雪、地震、火山噴火、津波を生き延びられなかったからでしょう。日本の日本たるゆえんを否定することは、すぐにでも死につながることなのです。
そうしたとき、私たちは小津監督の遺した映画作品から「家族崩壊」の警告を受け取り、国家社会の再興を誓わずにはいられません。日本のいかなる出身地を問わず誰もが皇室を指せば自らの祖先が皆と同じそれと分かることこそ、本当の平等であり、その生命の連繋なくして個人の存在などないのです。
日本政府の領土政策に疑問
駐ソウル日本国大使館に放火しようとしたとして5日、韓国警察当局は38歳の韓国人男性を現住建造物放火未遂容疑などで4日に逮捕したことを明らかにしました。警察当局によると、男は大使館に火を付け、職員を人質にして日本を糾弾する記者会見を開くことを計画していたといいます。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/091105/kor0911051250002-n1.htm
▲産經新聞:「対馬は韓国領」韓国人の男、日本大使館放火未遂で拘束
この男の怒りは、日本政府の歴史認識と領土政策にあるようですが、ならば私たち日本人のほうがよほど怒りをおぼえているところです。いっそのこと、島根県竹島や長崎県対馬を「韓国領だ」などとわめくような人間は「ただのテロリスト」と世界に認識させるような行動を完遂すればよかったでしょう。
とはいえ、比較的強硬な姿勢をみせた麻生前政権下ではなく、周辺国に甘い鳩山政権が始まった途端のことですから、この男もずいぶんと「腰抜け」であると失笑せずにはいられません。
しかし、最も「腰抜け」なのは日本政府です。なぜ私たちが竹島や沖縄県尖閣諸島、例えば北海道択捉島などに上陸できないのでしょうか。海上保安庁が尖閣諸島の警備を強化したのはよいことですが、属する石垣市の市議会議員さえ行政調査を目的としていても上陸させないという最近の措置は、ともすれば「尖閣諸島は日本固有の領土ではない」とする中共の強弁を補強してしまいます。これでは何のための警備強化だか分かりません。
まさに海上保安庁からそのような不当な扱いを受けたのが仲間均石垣市議会議員です。
仲間議員は、平成7年に西村眞悟代議士(当時)とともに尖閣諸島魚釣島へ上陸し、平成16年3月の定例議会に「尖閣諸島への不法入国再発防止と警備強化を求める決議案」を提出・可決させた方で、平成17年4月23日早朝、尖閣諸島の行政調査に向け出港しようとしたところ石垣海上保安部に船舶安全法と軽犯罪法違反容疑で出港を差し止めされたご経験をお持ちです。
余談ですが、現在何やら不穏な噂にまみれつつある大浜長照市長は本年4月3日、中曽根弘文外相(当時)に尖閣諸島への上陸申請をして却下されており、これは大浜市長の「自衛隊は人を殺すための装置」発言(平成20年12月19日定例議会)などから「わざと麻生政権が対応できないような書簡を送りつけて(日本固有の領土とは思えない)既成事実を積み上げていくためではなかったか」と私は非常に怪しんでいます。なぜなら、書簡の提出先がわざわざ外務省だったからです。
この大浜市長の件も含め、鳩山政権が誕生したからこそ、仲間議員に領土防衛最前線の実情をお聞きし、その内容を広く皆さんにも公開したいと考えました。
緊急!「領土と憲法」決起集会
と き 平成21年12月1日・火曜日
午後18時より(17時45分開場)
ところ 大阪市北区民センター1階 第2会議室
JR環状線「天満」駅・地下鉄堺筋線「扇町」駅下車すぐ
内 容 パネルディスカッション
仲間 均 (沖縄県石垣市議会議員)
南出喜久治 (辯護士 憲法学会会員)
遠藤健太郎 (真・保守市民の会代表)
※ご参加いただいた皆様との質疑応答を予定しております。
主 催 真・保守市民の会
詳細は改めて「真・保守市民の会」ウェブサイトにてお知らせしますが、是非ともご参加を目指して万障お繰り合わせ願いたいと存じます。因みに、南出喜久治辯護士は仲間議員が船舶安全法と軽犯罪法違反容疑にかけられた際に弁護を担当しており、ことなかれで終えようとする検察に向かって、仲間議員の意志を受けて辯護士でありながら「起訴しろ!」と闘いを挑んでいるのです。
テロリストにナメられるような政権などいりません!
http://www.shinhoshu.com/2009/10/post-102.html
▲真・保守市民の会:菅・千葉両大臣の問責決議を!
こういう議論をしなさいよ!!
http://www.youtube.com/watch?v=izDAGbORvCY
▲真保会チャンネル:第16回 「景気・内需回復を」(約5分)
http://www.shinhoshu.com/2009/11/post-110.html
▲真・保守市民の会:第16回 「景気・内需回復を」
駿河湾震源の地震
本日午前5時7分、静岡県中・西部で震度6マイナスの強い地震を観測しました。マグニチュードは6・6、震源地は駿河湾内深さ約20キロメートルの地点です。これと関連はないと思われますが、ほぼ同時刻に印国アンダマン諸島沖の海底を震源とするマグニチュード7・6の強い地震も発生しています。
大阪市内にいた私は思いがけず、ゆっくりとした非常に長い揺れで目が覚め、「これは近くで強い地震が発生したな」と直感し、すぐにテレビをつけましたが、この数年で格段に地震観測システムの機能が迅速化していることを実感しました。阪神淡路大震災では、何時間も神戸の震度が表示されなかったことを思えば大変な進歩です。
目下台風9号も接近しており、余震の発生に注意が必要ですが、静岡県内の皆様のご無事を祈念しております。
麻生首相の強い信念
私はこれまで【動画】緊急提言!麻生首相への提案を!を通して麻生太郎首相の靖国神社参拝を要望の一つとしてまいりましたが、10日夜、麻生首相は記者団にこう断じました。
「僕は靖国というものは、少なくとも国家のために尊い命を捧げた人たちを、政争の具とか、選挙の騒ぎとか、新聞のネタにするのは間違ってると思ってます。あれは、最も政治とか、そういったマスコミの騒ぎから遠くにおかれてしかるべきもんですよ。もっと静かに祈る場所だと、それが答えです」
これをもって時事通信社は勝手に「参拝した場合の中国や韓国の反発などを考慮したとみられる」と記事をまとめていますが、これは麻生首相から右派・保守派支持層を離れさせる悪質な工作のようなものであり、麻生首相は一言もそのようなことは語っていません。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009081000744
▲時事通信:麻生首相、靖国参拝見送りへ=「政争の具にするのは間違い」
私は、麻生首相が信念を貫かれたことを確認し、とても満足しています。これが仮にも靖国神社へ参拝しない理由ならば筋が通っている、と。残念ながら安倍晋三首相(当時)が周辺国に配慮する旨を語って参拝を断念してしまったのとは、大きな違いです。
麻生首相の信念は、以前よりここで何度も指摘してきた通り、ご自身のウェブサイトに設けられている「講演・論文」ページにも明記されていました。
http://www.aso-taro.jp/lecture/talk/060811.html
▲麻生太郎オフィシャルサイト:靖国にいやさかあれ(新聞投稿)
ですから、最初から麻生首相にこう答えられることを想定した上、それでも提案してみようということで皆様のご協力をお願い申し上げてきたのですが、結果は見事にご自身の信念を曲げず、しかも靖国神社を政治的に利用した朝日新聞社らを叱りつけるように語りあげたのですから、ご立派ではありませんか。
◎トップページよりサイトポリシーをご確認下さい。
衆院解散日の意外な条件
竹田恒泰氏が昨日、こんなことをおっしゃいました。「衆議院の解散が皆既日食の日(22日午前)だったら大変だった」と。実は、皆既日食は天皇陛下が御隠れあそばす現象なのです。御覧になられてもいけないのだとか。
日本書紀に登場する天照大神(古事記では天照大御神)は太陽の神ですが、日本民族は本能で太陽が自然の命の源であることを知り、神話にその真実を盛り込みました。これは全くの余談ですが、映画『日本誕生』(稲垣浩監督・昭和34年=皇紀2619年・東宝)では名女優だった原節子さんが天照大神を演じています。
そんな太陽が暗く光を落としてしまう(まるで天照大神が天岩戸に御隠れになり、高天原も葦原中國も真っ暗闇と化した)ように見えたのが皆既日食であり、歴代陛下はこの日を察知されると御所にこもられ、御自らの不徳が民にこのような不安をもたらしたものと悔いられるといいます。まさにこれが祭祀王の御姿でありましょう。
で、それと衆議院の解散に何の関係があるかと申しますと、これが天皇陛下の国事行為であることは皆さんもご存知でしょう。解散が閣議決定されると、全閣僚が署名した閣議書を持って内閣官房・内閣総務官が御所に赴き、上奏のうえ御名御璽をいただいた詔書を内閣官房に持ち帰り、内閣総理大臣の副署を得て、内閣官房長官が袱紗(ふくさ)に包んで衆議院議長に手渡します。
はっきり申しますが、もとより解散権は天皇陛下にあり、占領憲法(日本国憲法第7条)下の主語不明な詔書では誰もわが国の在り方、即ち國體(国体)が分かりません。「御名御璽があれば主語は天皇陛下に決まっている」との「解釈」だけでは、あまりにもいい加減です。
これほど大切な立法府の形式を天皇陛下の国事行為としている限り、まさか皇室にとって不吉な皆既日食の日に、麻生太郎首相が大日本帝国憲法下に同じ事実上の解散決定をするわけにはまいりません。ゆえにその日が前日の21日だったことは、皇族の姻戚でもある麻生首相ならではとは言えなかったでしょうか。
日本を守る政権を選択する選挙が不吉な日に解散されて始まるわけにはいかなかったのです。聞こえてますか? 民主党よ。