前原外相辞任に妙な周辺

皇紀2671年(平成23年)3月7日

 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201103/2011030600227
 ▲時事通信:脇の甘さ命取り=2度目の挫折−前原氏

 私は以前から前原誠司衆議院議員の政治姿勢を疑い、次期首相に就任するなど到底支持出来ないことだと明言してきました。

 よもや今回の辞任劇を「潔し」とし、「予算に関する円滑な審議のために菅政権を救った」として逆に高い評価を受けることのないよう、釘を刺しておきたいと思います。

 と申しますのも、前原前外相は小沢一郎元民主党代表の政治資金規正法違反容疑について、さかんに極めて厳しい認識を示し続け、「反小沢」色を鮮明にしてきましたが、前原前外相の違反容疑こそもはや明白であり、しかも5日記事で指摘した通り、公民権停止の罰則規定に抵触しているのです。

 東京地検特捜部によって事件化された当初から私は申してきたように、残念ながら小沢元代表の該当案件を有罪にすることは(よほど政治力の介入がない限り)出来ません。皆様の中には、この見解に得心がいかず私に腹を立てる人がいるのも分かりますが、民の扇動によって道理を曲げてまで仮にも人が処刑されることをよしとする「国民主権」をこれ以上許してはならないのです。

 私たちが有り難がってきた「国民主権」の正体を丸晒しにしがちなネット言論の恐ろしさをそのままに小沢元代表を責め立てても、結果は「無罪」で(ほかにもっと強烈な売国・守銭奴的行為が小沢元代表にはあるであろうものを摘発もされないまま無駄な本件に時間を割かれて)脱力させられるだけだ、と私は何度も申してきました。

 しかし、前原前外相は大臣はおろか、衆議院議員を辞任しなければならないほど違反行為が明白なのです。

 早速今回の辞任劇を、我田引水で露国が「対露強硬派の辞任」だの、中共が「タカ派の辞任」だのと愉快そうですが、韓国政府や米リベラル派、すなわちオバマ政権に近いロビイストたちは失望したことでしょう。だから年初に「早く前原とは縁を切ったほうがいいよ」とこの人たちに警告したのです(読まれてないか……)。

 それにしても、西田昌司参議院議員によって追及したはずの自民党に、石破茂政調会長という前原前外相の友人がおり、これが「潔い判断だ。評価したい」などともう発言しています(産經新聞該当記事参照)。安倍晋三元首相も同じ見解なのでしょうか。

 なにが潔いものですか。前原前外相は代議士を辞めていないではありませんか。在日韓国人から献金をもらうことは駄目だと言える大衆迎合の事大主義者たちが、揃いも揃ってよくも在日中共・韓国人限定地方参政権付与には賛成したり出来るものです。

 これがわが国の政治の出鱈目にほかならない。

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『前原外相辞任に妙な周辺』に2件のコメント

  1. Candy:

    反小沢というイメージで、クリーンさを売り物にしてきたような前原氏の辞任劇、それをマスコミは「辞任までする必要があったのか?」的論調で、まるで「居座るべきだった」とでも言いたげです。

    西田氏の、歯切れの良い追求場面を放映しながら(これを見れば辞職すべき問題だと誰でもわかるはず)、次のスタジオの画面で「辞任までする必要が…」って?マスコミ関係者の常識を疑ってしまいますね。

  2. 心神:

    米国も反発?反応しましたね‥「たかがこの程度の金で、異常だ!」と・・・
    やはり国際問題研究所?でした‥?
    本当はこの問題は、色々な意味を含んでいるとは思うのですが~
    やはり、国内に在住される朝鮮人の方々は人権的擁護(差別)されるべき、弱い立場であるとの一貫性は変わらずですね。