内閣支持率下がらぬ理由

皇紀2677年(平成29年)5月30日

【加計学園】京都産業大の「落選」は日本獣医師会のロビー活動のせい? 「ご理解を得て『1校に限り』に修正」と会報に 現職大臣らに働きかけ

安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画に絡み、京都産業大でも獣医学部新設の動きがあることを知った日本獣医師会側が、計…

(産経ニュース)

 同じ産經新聞社記事に、民進党参議院幹部が「なぜこれ(二つの学園問題)でも安倍内閣の支持率が下がらないのか」と頭を抱えているとありましたが、安倍晋三首相に対する一定の国民的支持を維持しているのは、むしろ民進党の体たらくに原因があり、自民党内を見ても石破茂前内閣府特命(地方創生)担当相の態度が「次は自分」丸出しの反対意見ばかりで、決して国民的支持を得られていません。

 また、北朝鮮情勢の緊迫化と同時に韓国大統領が北朝鮮の文在寅工作員になり、米国のドナルド・トランプ大統領とうまくやれるのは安倍首相しかいないと多くの国民に思わせたことも重なっているでしょう。

 現にますますトランプ大統領と独国のアンゲラ・メルケル首相の関係が劣悪になる中、両者の間を取り持ったのは、メルケル首相の次にG7(先進主要国)古参の首脳となった安倍首相でした。

 こと貿易問題や難民・移民問題では、トランプ大統領のほうが自立した国家と国民を守る姿勢であるのに対し、メルケル首相も実のところ安倍首相もまるで間違っているにもかかわらず、以前にも申しましたが多国籍金融による世界侵略(グローバリズム)を支持するような安倍首相の間違いを指摘する者がいません。

 目下集中砲火を浴びる加計学園の件も、これまた「民進玉木問題」だと申したように日本獣医師会の既得権益を守る側についた前川喜平前文部科学事務次官が同じ旧文部省系の認可で進んだ話を蒸し返し、対立する旧科学技術庁系の困惑を誘発して、もはや「反安倍」「親北」の日教組らの支援を背景におかしな言論を繰り返しているだけです。

 ならば安倍首相が毅然とそう説明すれば一気に片がつくのに、そういえないのにも理由があるのでしょう。既得権を打ち破って規制緩和を急いだ首相官邸の数名がいわば強引に動いたことを、おかしなように取り上げられたくなくていわないに違いありません。

 それも行政の処理速度を上げるためにやむを得なかったといえばよいのに、よほど経済産業省出向の今井尚哉首相秘書官と国土交通省出向の和泉洋人首相補佐官(地方創生、健康・医療に関する成長戦略など政策担当)にあらぬ疑いをかけられたくなくて守っているのでしょう。しかしながら守りかたを間違えているような気がしてなりません。

 この状態は、決して私たち国民にとって最良ではなく、ともすれば安倍内閣への消極的支持を常態化し、すなわちそれが安倍内閣のアキレス腱になります。

 民進玉木問題にかこつけて自民党を出て行き、東京都の小池百合子知事に完全につこうとする若狭勝衆議院議員のような惜しい人材も取り逃がし、彼が早晩、小池都知事の没落と共にみじめな姿になるのを目撃するのも、決して愉快ではありません。

 これらは、私たちの政治家を見る目がいい加減であることも関係しており、詰めるべきを詰めず、つまらぬことを騒ぎ立てる国民の程度に合わせられていると思い知ることです。安倍首相以外によい為政者が見つからないのなら、彼に鋭く切り込んで道を正すのも、国民の役割なのです。

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二つの学園問題と世論操作

皇紀2677年(平成29年)5月29日

 フェイスブックなどで驚くほど多くのよい反応を頂戴した二十六日記事で申したことを受け、この度私は、田母神俊雄を応援する会公式ウェブサイト)の発起人に加わりました。本年七月二十二日(土曜日)の開催に向け、皆さんのご賛同を賜りたいと存じます。

 開催事務局の方が前出記事をお読みくださり、特に「田母神氏を『自分の商売道具』にしないこと」と申したことに「肝に銘じて背水の陣で臨みます」とお答えいただきました。何としても会を成功させたいと思います。

【世界ミニナビ】韓国でまもなく“徳政令”…借金帳消しは経済崩壊の序曲か

韓国で新大統領・文在寅(ムン・ジェイン)氏の選挙公約が実現に向け動き出した。そのひとつが借金棒引きの“徳政令”だ。100万円以下の借金を10年以上借り続ける人々…

(産経WEST)

 さて、わが国の政権を転覆させようと仕掛けられた「二つの学園問題」の背後に、どうしてもちらつくのが韓国・北朝鮮の影です。

 中共共産党もいるかもしれませんが、世論操作などの心理戦は、既に北朝鮮の人民軍偵察総局204局(百人規模)がわが国に対しても仕掛けている可能性を公安調査庁が疑っています。

 韓国に対する世論操作は当然もっと強烈で、大統領選挙の不正操作にまで及んでおり、これ自体は韓国の歴史上、もっとも「お家芸」と申せましょう。李承晩大統領(当時)を四度目の当選へと誘導した不正選挙(のちに無効となる)は有名ですが、どうも盧武鉉大統領の当選は、北朝鮮が介入した不正選挙の成功例だったのではないかと疑われます。

 今回も自由韓国党の洪準杓元慶尚南道知事が無効の訴えを起こすようです。まんまと大統領の座を強奪した北朝鮮の文在寅工作員を引きずりおろすには、目下の国民世論では極めて困難でしょうが、闘う価値はあるでしょう。

 と申しますのも主権国家が徳政令を出すのは結構ですが、その中身があまりに国民にとって不公平なものであれば、その世論が変調するでしょうし、そもそも文政権に有用な経済政策がありません。

 産經新聞社記事の指摘通り徳政令を出しても「借金地獄」の繰り返しになり、早晩国民が文大統領を引きずりおろしにかかるでしょう。となれば工作員である文大統領は、韓国を北朝鮮化するための政治工作を急ぐかもしれません。現に政権の人事がそれを物語っており、あっという間に韓国を骨抜きにしてしまえる布陣です。

 問題は、同じ北朝鮮の工作員でも派閥争いがあることで、日教組と親しい前川喜平前文部科学事務次官がひっかきまわし始めた旧文部系と旧科学技術系の争いが絡む加計学園の件のような、いえ、もっと本格的に血を見るような文政権転覆工作も始まるでしょう。

 私たちはそれを目撃することで、いかに「世論は報道でもネットでも作られるもの」かを知らねばならないのです。

ケナタッチと中国の勘違い

皇紀2677年(平成29年)5月28日

国連事務総長が慰安婦の日韓合意に「賛意」「歓迎」 テロ等準備罪法案批判「国連の総意ではない」 安倍晋三首相との会談で

【タオルミナ(イタリア南部シチリア島)=杉本康士】安倍晋三首相は27日午前(日本時間27日夜)、タオルミナ市内で国連のグテレス事務総長と会談し、慰安婦問題に関す…

(産経ニュース)

 G7主要国首脳会議(サミット)が開かれた伊シチリア特別自治州メッシーナ県タオルミーナといえば、リュック・ベッソン監督の映画『グラン・ブルー』の舞台であり、毎年六月に国際映画祭が開催される街です。

 そのタオルミーナ国際映画祭で、かつてグランプリを受賞したのが大阪芸術大学映像学科の卒業制作映画『鬼畜大宴会』(熊切和嘉監督)であり、本作は、極左暴力集団の内部崩壊(内ゲバ)に於ける目を覆いたくなるような惨劇を描いています。

 今回のG7は、欧米間の溝をわが国の安倍晋三首相が埋めるという役割を演じ、一定の存在感を見せつけたと申せば大げさ(産經新聞社が讃えるほどではない)かもしれませんが、少なくとも安倍首相は、現行憲法(占領憲法)で交戦権(外交権)がないことを多くの国民に気づかれないよう立ち回るのが非常にうまいのは確かです。そのような首相は、占領統治以降歴代で何人かいました。

 つまり、私たちの首相が世界的影響力の強い平和的指導者として位置づけられることがないのは、G7唯一の黄色人種であることに対する欧米の差別意識が下敷きにありつつ、やはり交戦権を否定された占領憲法国家の限界が首相の行く手を阻むせいです。

 安倍首相のさらなる(世界中のもめごとをことごとく解決していくような)活躍を望むならば、その安倍首相が思い切った憲法判断をするよう私たちの見解を相応程度まで引き上げねばなりません。特に保守論壇が中途半端な(第九条第三項の加憲を評価するような)ことしかいわないから駄目なのです。

 さて、タオルミーナで安倍首相は、連合国(俗称=国際連合)のアントニオ・グテーレス事務総長にも初めて会い、二十四日記事で触れたジョセフ・ケナタッチ特別報告者の発言に対するとてつもない見解を引き出しました。

 グテーレス事務総長のいう通りであれば、菅義偉官房長官が会見で述べた「特別報告者は『国連』の立場を反映するものではない」という見解こそが正しく、その後のケナタッチ氏の「菅長官の指摘は、無知からなのか」という反論が氏のとんだ勘違い、或いは組織に対する無知からくるものだったことになります。

 ということは、極左暴力集団側にたって国会の議論をミスリードしたような野党各党とその支持者たちがケナタッチ氏にしつこく告げ口をし、その「特別報告」を歪めた可能性がますます高まり、そのような特定の政治活動によって作られた話を、連合国として追認するつもりはないという事務総長の方針が示されたということでしょうか。

 ならば中韓とその支持者の「反日(対日ヘイトスピーチ)」にも左右されないよう、畳みかけて政府が連合国の見解を正すべきです。

 G7の対中方針にも大きな進展が見られました。「(中共の)一方的な行動に強く反対する」という踏み込んだ首脳宣言が取りまとめられたのです。これには、米国のドナルド・トランプ大統領が異論をはさまなかったといわれています。

 対朝方針で米中共闘の様相を呈し、「東京は捨てられた愛人」などと対日侮辱を展開していた中共共産党のとんだ勘違い、或いは太平洋防衛に対する無知をも正さねばならないのです。

日弁連とか日教組とか…

皇紀2677年(平成29年)5月27日

異例の紛糾、組織内の亀裂あらわに 日弁連定期総会

死刑制度の廃止などに関する予算措置をめぐり、異例の紛糾となった26日の日弁連の定期総会。昨年10月の「死刑廃止宣言」以降、強制加入団体である日弁連が意見を二分す…

(産経ニュース)

 強制加入という点に於いて、日本教職員組合(日教組)よりたちが悪いのが日本弁護士連合会(日弁連)です。

 私が実際に伺っただけでも日教組に加入しない教職員が職員室で嫌がらせを受けるという話はいくらでもあり、とても看過できませんが、日教組とほぼ同種の特定思想活動(早い話が「人権」の名を借りたただの「反日」)を主導する組織に加入しない限りその職に就くこともできないという日弁連は、本来弁護士個人を尊重し、組織として特定思想活動をしてはならないはずです。

 これほど簡単な理屈も理解できない組織に、彼らがさかんにいうところの「個人の権利や人権」を語る資格などありません。

 二十三日記事で、自民党の大西英男衆議院議員(東京十六区)と三原じゅん子参議院議員(神奈川県選挙区)のやり取りをあのようにまとめたのには、実は訳がありました。

 報道各社記者たちの国語力(読解力)のなさを指摘したのは、決して大西代議士を擁護する目的ではなく、そもそも喫煙または受動喫煙と肺疾患などの因果関係について、極めて怪しいのではないかと疑っているからです。

 世に「禁煙ファシズム」という言葉があるように、酒やたばこ、コーヒーなどの嗜好品をたしなむ個人の自由に公権力が介入しようとする世界的傾向に、私は強い疑いを持っています。むろんこれらを避け、たしなまない個人の自由もあるわけで、だからこそ権力が一方的に介入してはならないのです。

 受動喫煙の危険について、医学的に証明されたという言説こそ不確定であり、いくつもの医学的な反論があることをないものにし、政治家が「議論は尽くされた」などと言い張るのも不自然であり、東京都の小池百合子知事率いる「都民ファーストの会」が家庭内にまで手を突っ込んで喫煙を禁じる条例を公約に掲げようとしています。

 この禁煙ファシズム側に立った三原議員は、子宮頸癌ワクチンの義務接種に動いた政治家の一人であり、これこそとんでもない暴挙だったのです。

 私は、かつて件のワクチンに疑われた「断種」かどうかまで定かではないが、薬物有害反応(副作用ともいう)のないワクチンはなく、接種して必ず主作用(本作用ともいう)がもたらされるわけではないものを、子供たちに義務づけ、国費を投じることに強い疑問を呈し、反対しました。

 そして、著しい副作用に苦しむ女子生徒たちが全国各地に現れ、その責任を三原議員のような政治家が誰一人としてとっていないのです。この出鱈目を指摘せずしてあの話を置いてはおけませんでした。

 或る人が私にいった「病気になるのも個人の権利」という言葉は、何やら不思議なものに聞こえるかもしれませんが、できるだけ個人や家族のことに公権力が介入しない国家こそ、個人や家族を大切にする国家なのではないでしょうか。

 権力の規制に大抵はろくなものがないのです。日弁連は、弁護士全員に「死刑制度を廃止させるよう闘争せよ」とでも縛る気なのでしょうか。教育公務員の組合は、わが国の子供たちを全員「反日」に仕立てないと気がすまないのでしょうか。

誰が何と言おうと田母神派

皇紀2677年(平成29年)5月26日

【前文科次官会見詳報(1)】前川喜平氏「文科省専門教育課で作成され、幹部で共有された文書。真正なものだ」 加計学園をめぐる文書で

学校法人「加計学園」(岡山市)問題をめぐり、前川喜平前文部科学事務次官が25日、東京都内で記者会見し、獣医学部新設のための国家戦略特区指定をめぐって民進党が示し…

(産経ニュース)

 昨日記事を配信したその日、文部科学省の前川喜平前事務次官が弁護士会館(東京都千代田区霞が関)で記者会見を開きました。日教組が推した「ゆとり教育」の実現に邁進し、朝鮮学校の授業料無償化に積極的に動いた男の言葉は、しらじらしいものばかりでした。

 三流省庁の従前の職務ペースにないスピード感が求められたことに「疑問」を持つのは、まず自分たちの職能に疑問を持つことから始めてほしいものですし、首相官邸や内閣府がごり押ししてきたような口ぶりですが、それは文科省が信用されていない(文科省だけに任せていられない)ことからくると思い知るよい機会にしてもらいたいものです。

 あとは、ここでいちいち解説するのも憚られるような、まさに官邸の総スカンを喰った例の天下り問題に対する「自分自身を責任者とはしない処分案」を出したことへの言い訳や、(確かにその通りですが)文科省は無力だの、後輩たちが気の毒だの、讀賣新聞社や週刊新潮が報じた醜聞への(本当かもしれませんが)とんでもない言い訳ばかりでした。

 何度でも申しますが、旧文部系旧科学技術系の醜悪極まりない主導権争いをないことにして、本件は語れません。官邸は、ただちに戸谷一夫事務次官も更迭すべきです。

 霞が関のこの有り様は、あくまで現行憲法(占領憲法)を「憲法」とすれば、国家公務員が忠誠を誓う憲法が消費期限切れで腐りきっていることからくる官僚の窮屈が原因なのか、まるで子供の陣地取りのような幼稚な遊びに、時の首相まで巻き込んで私たち国民が翻弄させられています。

 これで思い出されるのが、航空自衛隊の田母神俊雄幕僚長(当時)を論文問題でさらし者にして自衛隊から追い出した防衛省(内局)の増田好平元事務次官です。

 あの時、田母神空幕長を麻生太郎首相(当時)が事実上更迭したように勘違いした人も多かったですが、何が何でも統合幕僚長に昇格させないよう人事を凍結し、隊内論文を問題視して、汚職防止に「内局の問題だ」と食ってかかった田母神氏をまんまと外へ放り出した張本人は、増田次官でした。

 その田母神氏は、今度は「保守主義っぽい」だけの商人に寄ってたかられた挙げ句、空自一筋の人生では知りえなかった欺瞞の世界を見させられたのです。

 詳しくは申せませんが何度もともに講演会などで登壇し、控室などで名刺交換する人と決してしない人(もうお会いしなくてもよいようにと願をかけて名刺交換をしない北朝鮮による拉致被害者ご家族の方は別です)という私の中で明確な基準があり、率直で純粋なお人柄が控室での会話で歴然と出た田母神氏は、何やら「保守ビジネス」の連中とは明らかに違っていました。

 いろいろな立場の方がおられます。私に「田母神氏を応援するな」と文句をいってくる人もいますが、田母神氏を有罪とした公職選挙法違反の東京地方裁判所判決については、瀬戸弘幸氏のブログ記事に書かれているのと全く同じ見解です。

 私が日教組に立ち向かった際、「あんなもんと闘うな」といった人がのちに「闘えばいい」などと焚きつけて私を呆れさせましたが、田母神氏は、雑音にとらわれず闘うべきだと思います。

 そして今度こそ、私たちが田母神氏を「自分の商売道具」にしないことです。法廷闘争支援にお金を集めたりするのはいただけません。私なら、田母神氏に直接お渡しします。

 三宅博前衆議院議員の告別式(大阪府八尾市)にも、田母神氏は参列されました。某商人も来ていましたが、鉢合わせはしませんでした。どちらが正義か、裁判所が気づかなかったことを私は知っています。

 公選法違反を「自衛隊員だったくせに間抜けだ」と非難する人がいますが、選挙の経験が浅ければ浅いほど、特に候補者本人は分からないことだらけです。私自身、家族の選挙を見てきて公選法違反にされてしまう仕組みのようなものを知っています。

 あれほど純然たる保守主義者を、このまま伏せ置かれてたまるものですか。今後も政治活動を続けていただくべく、私は田母神俊雄氏を勝手に応援します。