こんな野党に投票するな!
先の自民党総裁選挙を経て、今月末投開票予定の衆議院議員総選挙で自民党が惨敗する可能性はかなり低くなりましたが、それでも「自民党政権にお灸を据えたい」という意見は少なからず存在します。
過去にも同じことをいって野党に投票した結果、誕生したのが旧民主党政権でした。それがどのような代物だったか、もう忘れたのでしょうか。
旧民主党政権の面面と現在の立憲民主党、国民民主党、社民党(一人しかいない)は、ほぼ変わりません。同じ過ちを繰り返したいなら構いませんが、利口な者なら決してそのような選択はしないでしょう。
無論、自民党の施策も失敗だらけです。しかし、立民の生方幸夫衆議院議員に「自民党の議員も誰も思ってない」などと決めつけられるほど莫迦ではありません。
この発言は、北朝鮮による日本人拉致事件被害者の生存について、それを否定する自身の暴論がまるで自民党議員にまで及んでいるかのように述べた部分です。
生方氏の発言で最も許されないのは、拉致事件を「本当にあるのか、なかったんじゃないか」などと述べたことであり、既に明らかになっている北朝鮮の犯罪を今更なかったというとは、もはや正気の沙汰ではありません。
間違いなく議員辞職すべき案件であり、生方氏が立民の比例代表枠で当選しているだけに、立民の党としての毅然たる処分がなければ政権など到底任せられるものではないのです。
これは、政治資金規正法に関することなどとは次元が違い、私たち国民の人権を完全に軽視したものですから、絶対に許してはいけません。
十一日に大阪府議会で採択された拉致事件に関する「啓発活動を推進する決議案」も、日本共産党は反対し、立民系の民主ネットは投票を放棄しました。極めて無責任、且つ拉致事件解決を拒否する態度です。
次元が違うと申せば同日の衆議院本会議で、同党の辻元清美議員が自身の有罪事件と単なる政治資金収支報告書の疑義を同じように扱って、自民党の甘利明幹事長に説明を求めました。
お前の犯罪行為は、その程度のものとは次元が違うんだよ!
思わずそう叫びたくなるような代表質問しかできない議員が立法権力にいてもらっては困ります。それを「身を切る質問」などと褒め称えてしまう知性の低さを晒して恥じない立民支持者たちこそが、わが国の政治を駄目にしているのです。危機感の欠落した自民党支持者と同類でしょう。
東京八区の候補者選定をめぐる混乱も、立民に政権担当能力がないことを示しています。れいわ新選組だか何だかの山本太郎代表の暴走すら事前に止められないようでは、行政権力も何もコントロールできません。
何度も申しますが、小選挙区制を舐めてはいけません。私たちのほんの出来心が国政を転覆させてしまいます。
まず選挙制度を国民性に合わせる(中選挙区制に戻す)べきですが、とりあえず今月末の軽率な選択は禁物でしょう。