安倍元首相暗殺犯は複数…
実は、参議院議員選挙投開票の前日には、このブラジル日報配信記事を取り上げるつもりでした。しかし、状況は大きく変わったといわざるをえないでしょう。
私もかつて東南亜諸国を旅する中、わが国の危機を感じたことが今日の政治活動に大きく影響しました。「海外から日本がよく見える」というのは、在外日本人の本音かもしれません。
彼らのいうように、先の自民党総裁選挙で高市早苗政務調査会長が選出されていれば、ここまで参政党が注目されなかった可能性はあります。安倍晋三元首相が保守層の自民離れを非常に警戒し、高市氏を強く推していたのは、やはり正しい判断でした。
その高市氏の地元・奈良県で、まさか安倍元首相が凶弾に倒れようとは、私たち国民の誰もが思いもよらなかったことです。(昨日午後十時半配信記事を参照)
逮捕された山上徹也容疑者の背景については、まだいずれも憶測の域を出ないとして、警察発表の限りでは、例えばSNS上に数多溢れた「反アベ」「アベガー」たちの吐き散らした誹謗中傷が彼に「特定の団体との関係」を強く思い込ませたかもしれません。
政策を批判するというより、安倍元首相の人格攻撃を連日、数年にわたってやり続けた連中の歪んだ思い込みこそが、そんな彼らが昨日こぞって白白しく口にした「民主主義に対する暴力」を招いたのです。
日本会議や神社本庁、はたまた統一教会(世界平和統一家庭連合)に至るまで、確かに統一教会は仮にもまずいでしょうが、議員懇談をやって「何が悪い?」といいたくなることまで人格攻撃のネタにしていた連中は、ただの一度も(菅直人元首相などとは違って)名誉棄損を争って提訴しなかった安倍元首相が実は、著作権問題などでも言論・表現の自由を擁護する立場にいたことなど、知る由もないのでしょう。
安倍元首相が暗殺された瞬間の映像は、少なくとも昨日夜の報道で扱われなかったものを含めてすべて拝見しましたが、警護体制への批判が相次いだ背景にも、安倍元首相への人格攻撃が招いた或る一件が関係したと思われます。
それが「北海道野次裁判」です。ドンチャン騒ぎでお馴染みだった極左学生団体「SEALDs」の決まり文句だった「アベやめろ」を、街頭演説中の安倍首相(当時)に向かって叫び続けた男性二人が北海道警察に排除されたことを恨んで起こした札幌地方裁判所(広瀬孝裁判長)での裁判で、まさかの道庁・道警側が敗れました。
これは、警察庁が安倍元首相の警護をやりにくくなった原因の一つとして、大いに考えられます。厳重警戒を忌避するような体制で街頭演説が行われていたのかもしれません。
莫迦騒ぎの音に慣れておられたであろう安倍元首相は、山上容疑者が放った一発目に動じる様子もなく、ゆっくりと白煙の上がったご自身の背後を振り返っています。その瞬間を二発目が襲い、安倍元首相は、胸を押さえるようにしてその場に倒れてしまいました。
敢えて申します。昨日「これで満足ですか?」と問いましたが、政策批判もせずに人格攻撃に興じ続けた連中が一人の人間を殺したのです。人を殺せば何と呼ばれますか? 人殺しです。
そこへ立憲民主党の小沢一郎衆議院議員が昨日の街頭演説で「驕り高ぶり、勝手なことをやった結果だ」などと語る映像を見て、もはやこうした連中の暴虐さも末期だと思いました。
このような日本は、決して平和国家などではありません。
わが国の平和の安定を目指し、日米豪印戦略対話(クアッド)を提唱して実現させた安倍元首相は、人殺したちが叫ぶ「戦前に逆戻り」とは全く逆の道を常に模索し続けていました。
経済政策は失敗し、政権末期の日中外交に疑問符もつきましたが、昨日の半日だけでも目も当てられない言動に溢れたわが国は、もう汚らわしい好戦的国家に堕ちたのです。
安倍元首相の御霊に祈りと感謝をささげた多くの人びとと、わが国を守ろうとする明確な保守層とが一体となってそれを打破し、本当に美しい国を再興しなければなりません。
参議院議員選挙の投開票は明日、十日です。
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