菅首相ついによくやった!
菅義偉首相が次期自民党総裁選挙に出馬しない明確な気配は、横浜市長選挙の結果を経て、実は二日前にありました。暴言系タレントの田原総一朗氏は、小泉進次郎環境相が次期自民党幹事長の打診を断り続けたことが原因だと推測しているようですが、決定的だったのは自民党神奈川県支部連合会(神奈川県連)が総裁選で「菅氏を特に推さない」と決めたことです。県連の土井隆典幹事長が二日、記者団に明言しています。
そこから菅首相の決断は早かった、というのも週末の金曜日、いわゆる「報道のゴミ出しの日」に公表することを考えたのでしょう。グズグズしていると来週の月曜日や火曜日に出てしまい、延延と批判報道を繰り返されてしまいますから、菅首相は党のために即断即決したものと考えられます。
私はかねてより、菅内閣の退陣と党内政権交代を求めてきました。菅内閣の発信力では、武漢ウイルス(新型コロナウイルス)狂騒曲の大音量に到底敵わないからです。或いは、安倍前内閣が長期政権を達成したため、その次は「どうしても短命政権になる」とも申したかと思います。
兎にも角にも菅首相は、最後の最後で重大な役割を果たしました。出鱈目な(日本共産党との)選挙協力の汚い性根をさらした陰険民主党らが最も嫌がるパターンで党内政権交代を宣言してみせたのですから、これで「自民党まさかの大惨敗の可能性」は低くなったのです。
よって野党各党と報道権力は、精一杯「無責任」「政権投げ出し」とわめいてみせるでしょう。
しかし、菅首相は昨日付で内閣総辞職を宣言したわけではありません。党総裁の任期満了をもって辞めると表明したのですから、あれだけ「菅内閣を支持しない」「もう辞めてほしい」といっていた人たちにすれば願ったり叶ったりではないでしょうか?
安倍前首相も菅首相も、政治的空白を作らない引き際を見事に実現しています。安倍前首相は、体調不良から次期首相が決まるまで任務を全うしましたし、菅首相も次期首相が決まるまで内閣を維持し、武漢ウイルス対応にも当たるのです。
辞めずに出馬すれば「国民の不支持の声を聞いていない」とわめき、不出馬を表明すれば「無責任な政権投げ出しだ」と騒ぐ莫迦は、突然の総辞職と任期満了の区別もつかない己の文字通りの莫迦さ加減を嘆くべきでしょう。
多くの国民にとって「自分の政権ではないほうがいい」と判断して引くことにした菅首相は、しばらくは憶測だらけのいわれ放題になるでしょうが、本当によくおやりになったのです。新しい政権の武漢対策に期待してみたらいかがでしょうか?
二階俊博幹事長の後任を務めるのは難しいため、党役員人事が難航する可能性はありますが、既に勝負に出ている岸田文雄元外相と、武漢狂騒曲で化けの皮が剝がれたデマ野太郎ウイルス担当相、そして、推薦人二十人を(安倍前首相らの動き次第では)何としても集めてほしい高市早苗前総務相らが次期総裁、次期首相候補です。
昔は総裁選に「三回出て駄目だったら二度と出られない」はずだったのに、恥の概念も頭の中身もない石橋ゲル元北朝鮮女・女担当相がまさかの二階派の推挙でまた出馬したら、すべて国民で指をさして嘲笑してあげましょう。夫が元暴力団組員の反社ナノダ聖子元総務相も……。