ロシア人の感情知ったことか
これは、いつもながらの露国による「煽り」なのですが、ドミートリー・メドヴェージェフ前大統領は、いかんせん外交手腕が三流で、正しい口のきき方を知りません。このようなものの言い方ですと煽りに失敗して、つまり、つぎつぎに関係が破綻していくだけなのです。
そちらが私たち日本国民の「感情など知ったことか」と言うなら、岸田文雄首相も「露政府の誤った認識など知ったことか」と返すだけ(返せないでしょうが)であり、口汚く「哀しいなら切腹すれば」とまでののしってきたのですから、こちらも「ウォッカをがぶ飲みして早く死ねば」とでも言い返さねばならない「外交上の事件」と位置づけることができます。
日露講和条約が締結されない限り、現状日露間で締結された国際法上有効な条約では、千島列島全島と南樺太はわが国の領土です。「力で獲った」などという話も、講和が成立していない以上、主張する資格が露国にはありません。
その事実を露政府に分からせようともせず、いわゆる「四島返還」だの、挙げ句には「二島返還」だのとわが国政府が口にするから、メドヴェージェフ氏のような頭の悪い者に勘違いさせてしまうのです。
こうなれば、露国に対して「大東亜戦争を終わらせる気があるのか、何ならもう一度やるということか」と煽ってみましょう。現行憲法(占領憲法)で米軍に「お伺い」を立てなければならないような外務省に、そのような芸当はできないのでしょうが。
だから占領憲法と日米安全保障条約(在日米軍基地提供条約)では、私たちの領土すら取り返せないのです。ウラジーミル・プーチン大統領は、この「戦後体制」を打破すると思った安倍晋三元首相となら対話を重ねたのに、その気配がないと知ってわが国を信用しなくなりました。
そうしたプーチン大統領の方針に沿って、露政府がたびたびわが国を煽ってくるのですが、それにしてもメドヴェージェフ氏は、外交感覚そのものがありません。今回の発言は、明らかに暴力行為であり、前例のない抗議を重ねる覚悟で対処しなければ、もう本当に(実は露国が困るほど)日露関係が終了してしまうのです。
さて、毅然とすべきは、この問題でも同じです。令和三年十二月十六日記事でも申しましたが、わが国警察の職務質問は、警察官職務執行法に基づいて「日本人」「外国人」「日本国籍を有する者」「外国籍の者」を問わず、私たち国民の暮らしの安全を守るために行なわれています。
それを「レイシャル・プロファイリング(人種などの属性に基づいた捜査)」などと異常な切り取りに及んでわめき始めたのが、最近の左翼・極左訴訟ビジネスの一つです。一儲けの活動利権のために、何かのことに「ちょっとムカついた」らしい外国人に左翼・極左が群がって炊きつけ、商売しています。
ならば「日に何度も職質を受けるんだが」という日本人のためには、なぜ誰も立ち上がらないのでしょうか。
旧年八月三十日記事で取り上げた、職質に抵抗して警察官の頭をドライバーで突き刺し、逃走した外国人は、違法滞在だったからこそ暴れて逃げました。こうした違法行為を摘発するために、毎日のように少ない人員と予算で警察官諸氏が寒い冬も、暑い夏も、街中へ出て職質の要不要を見計らっています。
私たち国民が暮らしの安全を求めて「違法滞在が増えすぎている。何とかして」と訴えながら、一方で「外国人が職質を受けてかわいそう」などと言うのは、全く話が通りません。このような提訴をしたこと自体、全国の警察官に謝って。