仙谷長官のこの態度は何?
沖縄県石垣市尖閣諸島沖の中共漁船当て逃げ事件の映像を流出させたと自供した海上保安官について、私の基本的な立場は昨日記事に述べました。この保安官のお名前は、頭文字から「I」氏としておきましょう。
司法関係者の間でもいろいろな見解があるようですが、やはり国家公務員法第100条(守秘義務)違反とするだけの「非公知性」があったとも、中共人船長・船員を全員釈放して帰国させてしまっている現在、捜査資料としての「保護」が必要なものだったとも到底考えられません。
報道されているように、石垣海上保安部が事件の一部始終を収録した映像は、職員であれば「誰でも見られた」ものであり、当初「機密扱いになっていなかった」ということです。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010111001094
▲時事通信:「そんなこと関係ない」=海上保安官、具体的供述避ける?データ「誰でも見られた」
警視庁捜査1課は10日のI氏逮捕を見送りましたが、菅内閣の態度、すなわち仙谷由人内閣官房長官の言動から「逮捕せよ」の圧力を感じているのではないでしょうか。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101109-OYT1T00538.htm
▲讀賣新聞:映像公開で量刑下がる?仙谷長官「厳秘」資料
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010110900966
▲時事通信:報道機関の撮影を「盗撮」と表現=仙谷長官が予算委で
もはや映像公開を「流出犯人が検挙・起訴された場合、量刑が下がる」からしないと付記し、これが「まさに最大のデメリットだ」と答弁する仙谷長官の感覚は、まったく大きな国益を見ていないものと指弾せざるを得ません。しかも、この資料を菅直人首相に見せている衆議院予算委員会での讀賣新聞社カメラマンの撮影を「盗撮されたようだ」などと答弁するに至るは、被害者意識を拡大して社会的憎悪を生み出す左派弁護士の感覚をあらわにしています。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101109/plc1011091925024-n1.htm
▲産經新聞:【尖閣ビデオ流出】英雄扱いするな?仙谷氏 流出で色なして批判
民主党は情報公開を旨として各省庁からの内部告発を奨励しておきながら、いざ自分たちにとって都合の悪いことを告発した者を「守秘義務違反の犯罪者」、報道撮影した者に「盗撮された」と断罪し、「逮捕された人が英雄になる、そんな風潮があっては絶対にいけない」などと言ってのけるわけです。
ならば仙谷長官よ! 海保の巡視船に当て逃げして当然逮捕されたにもかかわらず、なぜか釈放された中共人船長が、帰国して「模範的人民」と英雄視されていることにこそ体を張って抗議して下さい。
或いは、堂々と日本政府の官房長官を名乗って、中共当局に逮捕・投獄されている劉暁波氏にノーベル平和賞の授与を決めたノーベル賞委員会に抗議してみて下さい。そして、中共から圧力をかけられた通りに日本政府関係者の授賞式欠席を発表すればよいのです。恐らく世界中から嘲笑されるでしょう。
それが今日の日本政府の姿なのです。
遠藤健太郎講演会 動画5
当日お越しいただきました皆様に、まずは心より御礼申し上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=0kGlU5x8oFk
小泉自公政権の平成16年3月、平成13年12月に東京地方裁判所で靖國神社に於ける器物損壊に対して懲役10ヶ月・執行猶予3年の判決を言い渡された馮錦華が沖縄県石垣市尖閣諸島魚釣島に上陸して器物損壊を犯したにもかかわらず、逮捕もせずに入国管理法違反で国外退去にしたのと同様の間違いを、まさにわが領土で日本政府は繰り返してきたのです。猶予期間中の再犯は実刑でしょうが!
菅政権になって発生した中共漁船当て逃げ事件にかかる一連の「日本政府の不祥事」は、このようにして自民党時代から積み上げられてきた間違いの結果として起きており、民主党は自民党のやった悪いことばかりを踏襲しています。もう本当に尖閣諸島が危ないのです。
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