某民主党の弾圧・隠蔽体質

皇紀2679年(令和元年)5月24日

 とにかく「戦争」という言葉を使った者を弾圧する流れから、丸山穂高衆議院議員に対する人格攻撃が始まりました。ただ、何度も申しますが断酒を宣誓していた彼が飲酒に及んで失敗した点は、大いに本人が反省すべきことです。

 噂通りお酒と女性に弱い丸山代議士が酔って卑猥な言葉を叫んだらしいことは、確かに事実であれば咎められてしかるべきですが、彼が外出を主張したのは、恐らくわが国に領土帰属のある国後島で露国の法に従わされる(外出してトラブルになった場合、露司法当局に身柄を拘束されるため宿舎外に出ることを禁止された)ことに対する抵抗だったと思われます。

 よってこれも政治家としての主張の一つに違いありません。わが国政府の公式見解としても、北方領土(千島列島全島と南樺太)の領土帰属は今なおわが国にあって露国領とは一切認めていませんから、露国の法が適用されて日本人が身柄を拘束されること自体がおかしいのです。それに触れないで日露交渉をするからわが国が一方的になめられてきました。

 丸山代議士は、体調不良などといわず、堂堂と衆議院議院運営委員会(高市早苗委員長)の聴取に応じて主張すべきです。

 それより、ナントカ民主党の山尾志桜里衆議院議員が、国会会期中にもかかわらず無届けのまま元不倫相手(現在は離婚)の倉持麟太郎弁護士と海外旅行(米ロス・アンジェルス行き)に及んだ大間違いは、言い訳の余地など全くありません。この女は、国会よりも男が大事なのです。一人の女性としてはそれでも結構ですから、ただちに国会議員を辞めなさい。

 これを報じたのは週刊文春ですが、週刊新潮が報じたのは、ナントカ民主党の千葉県市川市議会議員選挙(先月の統一地方選挙)をめぐる暴行と組織的隠蔽の実態でした。

 新潮記事では氏名が伏せられていましたが、同党公認だった吉野明広候補が女性スタッフを殴るなどの暴行に及び、そのスタッフがやはり同党公認の門田直人候補の長女だったものですから大騒ぎで、東京新聞(中日新聞社)出身の門田候補が警察に被害届を出すといいだし、それを県支部連合会の生方幸夫会長(元副環境相)が「出すな。出したら公認を取り消すぞ」と脅迫して本当に両候補とも取り消されてしまったのです。

 生方会長がそれを「党本部の福山哲郎幹事長の決定」と主張したというのですが、陳……いや珍妙なことに福山幹事長は「県連の判断」と言い逃れました。しかし、公認の手続きは明らかに党本部の仕事であり、日ごろ政権・与党に対して「正直に述べろ」だの党としても「まっとうな政治」だのと掲げているくせに、自分たちの致命的不祥事には誤魔化しと出鱈目のオンパレードです。

 では最後に、ナントカ民主党と同種の類いで、本社が北朝鮮と中共にある朝日新聞社の日本語版記事をネタにあなたも卑猥な(?)言葉を叫んでみましょう。

G20記念撮影、背景は秀吉の大阪城 韓国反発の恐れも

 6月末に大阪である主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、日本政府が恒例の記念撮影で、背景に大阪城が入る構図を検討している。日韓外交に関わる複数の関係者が明らかにした。大阪城は朝鮮半島を侵略した豊臣…

(조일신문(朝日新聞)日本語版)

 阿呆か!! 呆け!! 去ね!!

 現在の大阪城(大坂城)は、徳川秀忠が築城したものであり、寛文五年の落雷以来天守を失って昭和六年の復興天守です。無知蒙昧な朝日の歴史歪曲なのか何なのか知りませんが、このような記事をわざわざ書きなぐって日韓対立を煽るのが朝日だということがこれで判然としたでしょう。さすがは中朝工作機関紙です。

スポンサードリンク

裁判官の井の中の蛙許すな

皇紀2679年(令和元年)5月23日

 河野太郎外相が日韓併合条約下の韓半島(朝鮮半島)在住高給労働者(異称=徴用工)問題について、大法院人事を操作して事態を深刻化させた韓国の文在寅大統領(北朝鮮工作員)に対処を求めた発言に対し、韓国報道権力各社が昨日付けで「外相の分際で大統領を圧迫した」「外交儀礼を欠いている」などと論評しましたが、ならば君たちのところの国会議長程度が畏れ多くも天皇陛下に何度も謝罪を求めたのは、大いに、身分不相応もいいところで、度がつくほど国際感覚に照らし合わせて外交儀礼を欠いた件には何も批判しなかったではないか!

 韓国国会議員団(文政権与党「共に民主党」の朴炳錫団長)十一人が二十一日、自民党議員らと面会しましたが、二階俊博幹事長は、彼らの面会要請を拒絶しました。なぜなら、多くの国会議員が「問題の対処にゼロ回答のうちは、彼らと会わないでほしい」と強く求めたからです。

 以前から申しているように二階幹事長という方は、頼まれたことに誠実に応えようとする昔気質の政治家であり、実は中共の件も党内から頼まれているにすぎず、積極的に「親中」なわけでもまして「屈中」なわけでもありません。中共の共産党側もそのことを知っていて、だから二階幹事長をつなぎとめようと訪中のたびに彼を厚遇してきました。

 二階幹事長との面会が実現しなかったということは、よほど「会わないで」という声が(ヌカガとか河ムラとか日本の機密情報を韓国にすぐ漏らして警察公安に監視されるに堕ちた阿呆が数名いるにもかかわらず)自民党を支配している証左であり、安倍晋三首相は、もう本気で日韓首脳会談を当分開催しない腹づもりです。

土下座、責任なすりつけ…被告、遺族感情逆なでする言動も

 山田浩二被告は大阪地裁での裁判員裁判の公判で、遺族感情を逆なでするような言動を繰り返した。「経緯はどうあれ死の結果を招いてしまい、申し訳ありません!」。昨年11月の初公判の冒頭だった。裁判長から証言台に進み出るよう促された山田被告は突然…

(産經新聞社)

 さて、本当は昨日記事で扱いたかった本件について。この事件は、かねてより事件報道をほとんど扱わないにもかかわらず私が最も許しがたい犯罪として言及してきたものです。この年ごろの生徒たちを教えてきたせいか、夏休み期間中に子供だけで夜遊びしていたことはともかく、事件の本質は間違いなく山田浩二被告の比類なき残忍性にあり、本人たちにもご両親にもその死に対する責任はない(夜の巷を徘徊したからといって、これほど残酷な形で殺されていいことにはならない)と主張してきました。

 大阪地方裁判所(一審)は裁判員裁判でしたが、この制度の開始から十年、実は三十七件の死刑判決のうち確か五件が高等裁判所判決(控訴審)、最高裁判所判決で覆されたはずです。そのいずれもが「公平性を保つ」という理由でした。

 裁判官が口をそろえる「公平性」は、あくまで裁判官の中での話であり、それでは駄目だということで導入されたのが裁判員裁判だったはずです。にもかかわらず「素人に判断できるものか」「死刑に積極的な市民が主張しただけ」などと相手にせず、平然と「井の中の蛙」のごとき理屈を持ち出して被害者ご家族の処罰感情を踏みにじってきました。

 山田被告が控訴を断念した理由は知りませんが、控訴審で覆される恐怖がなくなったという点では、せめて殺されてしまった二人のあまりに口惜しい想いに報いることができたか、と。そう考えますと、実は私が秘かにもう一つ許しがたいと思ってきた事件での控訴審判決が悔しくて悔しくてたまらないのです。それが、大阪市中央区心斎橋の路上で二人を無差別に殺した磯飛京三被告の事件です。

 一審の死刑判決が控訴審で無期懲役に減刑いい渡しされ、その理由も判然としません。二人も無差別に殺した犯人が死刑にならないのは、むしろ司法の公平性を著しく欠いているではありませんか。

 特に、殺された南野信吾さん(音楽プロデューサー)のお父様でいらっしゃる浩二さんは、本当はお嫌でしょうに事件現場を訪ねるなど、起こされてしまった事件と向き合われ、必死に被告の死刑確定を願って活動をされています。

 死刑存廃の議論はさておき、いわば「世間知らずも甚だしい」裁判官たちの勝手な理屈で裁判員裁判の判決が覆されるのであれば、それこそ「死刑に積極的な市民」の逆を行く「死刑反対の思想にまみれた或る裁判官」による法の恣意的運用こそ問題であり、これほど国民に不公平感を与える、すなわち国家権力への不信感から国家の瓦解へとつながる深刻な事態はないのです。その認識が世間を知らない裁判官たちに全くありません。

 私たちはそろそろ、この問題に口を出すべきです。

日韓仲裁委、拒否すれば…

皇紀2679年(令和元年)5月22日

 令和元年春と秋の叙勲について、沖縄県の玉城デニー(玉城康裕)知事がお詫びする展開に。何と県の候補者推薦書類を文化庁に提出するのがいずれも間に合わなかったというのです。

 文化庁もろくでもない底辺官庁ですが、狂った選挙と在日米軍基地反対に忙しかったのか、県庁がいずれの提出期限も守れず、遅れて出した書類はすべて文化庁に却下されてしまいました。「阿呆、莫迦」としか申しようがない。

日本政府が仲裁付託を韓国に通告 徴用工訴訟問題で

いわゆる徴用工訴訟をめぐり韓国の最高裁が昨年10月、日本企業に賠償を命じる確定判決を出した問題で、政府は20日午前、昭和40(1965)年の日韓請求権協定3条2に基づく、仲裁付託を韓国政府に通告した。 政府は今年1月9日…

(産經新聞社)

 さて、表題の件。わが国政府がいわゆる「仲裁委員会」の開催を韓国政府に勧告したのは、報道権力各社が伝えているように日韓首脳会談の開催を人質に取ったとも申せます。韓国が開催を拒否すれば、限りなく日韓会談だけが大阪での二十か国・地域首脳会談(G20)で開かれないことになるでしょう。

 しかし、この「国際的恥辱」を回避するためだけに韓国の文在寅大統領(北朝鮮工作員)が来月十八日(G20開催十日前)までに仲裁委付託を受け入れる返事をするかもしれません。

 あとは皆さんのご想像通り、まんまとわが国が騙されて日韓会談も行なったのちに「やはり納得できない」などとごね始め、結局は仲裁委開催が頓挫します。そうならないよう、韓国側の(開催同意の返事に含まれる)委員選任を厳しくチェックし、早い話が北朝鮮工作員とそれ紛いの者の氏名を出してきた場合は、素早く却下することをお忘れなく。

 そうは申しても、そもそも韓国がこれを受け入れないまま空回りする(事実無根の日本企業財産没収などが進んでいく)ことや、開催されたとしても韓国が相変わらず出鱈目ばかり主張してどうにか日本のお金をもらおうとすることが考えられ、仲裁委開催を突きつけた側の安倍晋三首相が厳しく批判されて終わるかもしれません。

 ところが、この仲裁委付託案は、韓国側で沸き始めた「日韓関係がこのままではもはや限界だ」という声に、わが国政府が好機とみて即応したものでもあります。

 万が一にも韓国側がこれを拒否した場合、間違いなくその時点で文大統領のほうが厳しい批判にさらされることになるでしょう。韓国経済は、文大統領の韓半島(朝鮮半島)全北朝鮮化目標に向け、いわば順調に崩壊の一途をたどっており、ウォン安が止まらず通貨危機の再発を招きそうな現実を前に、日韓通貨交換(スワップ)の再開を熱望する「(過去に救いの手をふり払われたわが国側から見て)調子こいてんじゃねーよ!」といいたくなるような声まで上がっているほどです。

 まして以前から何度も指摘している通り米政府が文政権を完全に見限っており、日韓仲裁の提案も「出すだけ出して様子を見てみれば」とわが国政府に助言した可能性があります。と申しますのも、岩屋毅防衛相が十八日に「日韓関係を元に戻したい」と発言したことについて、私たち日本人の間では「韓国にすり寄る莫迦大臣」などの批判が多く出ましたが、なぜ彼が突然これをいい出したかは、日米関係によるところが大きかったからです。

 米国は、日米韓の防衛関係を維持したいのですが、どうにも北朝鮮工作員の文大統領ではお話になりません。日韓関係の仲裁も、以前は「日本が折れて韓国に謝れ」とさんざん要求しましたが、朴槿恵前大統領のころから韓国側の主張の嘘に気づいて「韓国が折れて日本と向き合え」に変化しましたので、ますます文政権では仲裁が進まないのです。

 そこでこの仲裁委付託案が出されたわけで、岩屋防衛相の「元に戻す」発言は、すなわち「文政権を排除する」という意味でしょう。岩屋防衛相に述べさせることで、日米防衛の担当者である以上に(従前の発言傾向からも)国民には厳しく聞こえないという安倍政権の作戦ではなかったかと思われます。

 いずれにせよ、日韓対立を韓国側が解決しない限り韓国はおしまいだ、ということです。わが国が切ったカードは、文字通り韓国に対する最後通牒なのです。

焦る自公?衆院解散ない?

皇紀2679年(令和元年)5月21日

 維新の精神のかけらもない日本ナントカの会(大阪)なんぞ代表と政調会長の同和利権を暴けば党が瓦解し、当事者の市長はもちろん知事も引責辞任するしかないのに、自民党も公明党(創価学会政治工作部)も何を焦っているのでしょうか。一文たりともナントカの会に譲歩する必要はないにもかかわらず、まさか菅義偉官房長官の「解散の大義」を、今夏七月の衆参両院議員同時選挙を示唆したものと勘違いしているせいかもしれません。

 毎日のように潮目が変わる永田町のことですから断言はできませんが、少なくとも現段階で衆参同時選挙が行われる可能性は極めて低いです。菅官房長官の「一般論に過ぎない発言」自体がナントカの会のためでしかなかった可能性のほうが高く、その思う壺に動いている大阪府支部連合会(府連)はまんまと騙されています。

 菅官房長官は、ここまで叩き上げて見事に登りつめた政治家ですから、たとえ身内(自公)であってもあまり甘く見ないほうがよいでしょう。

 丸山穂高衆議院議員の発言を受け、わざわざ駐日露国大使館に頭を下げたナントカの会幹部連中は、確実に国賊です。十六日記事の後半に申した露国の対日感情をますますかき立てたことでしょう。そんな連中に国家を語る資格はないのです。

想定外のGDPプラス成長 衆参ダブル観測に一服感も

 20日発表された1~3月期の国内総生産(GDP)速報値が2四半期連続のプラス成長となり、与党内では、安倍晋三首相が10月に予定される消費税増税を延期し、衆参同日選に踏み切るとの観測に一服感が出ている。野党も景気の底堅さが確認され、批判の矛先を向けにくい状況…

(産經新聞社)

 しかし、産經新聞社記事にあるようなことが、同時選挙がない理由には当たりません。内閣府が発表した国内総生産(GDP)速報値は、はっきり申し上げてかなり悪い数字です。むしろこの内容では、消費税率の引き上げを中止して同時選挙に踏み切るべきであることを示しています。

 なぜなら外需は輸入が激減し、内需は個人消費と企業の設備投資ともに減少しているからです。つまり、わが国の内需(景気)が減退したことを誤魔化しようもなく明示しています。

 わが国の内需(景気)は、当時の大蔵省が大型間接税の導入を否定していた自民党の竹下登元首相を騙して消費税なるものを導入させ、さらに橋本龍太郎元首相をも騙して税率を引き上げさせた時から、致命的な萎縮が始まりました。

 その結果、私たち国民の集団心理(或る種の国民的心理)にも大きな影響を及ぼし、積極性や上昇志向が抜き取られ、ますます物を消費しなくなり、さらなる内需委縮を招くという給与・物価下落の悪循環(デフレスパイラル)を慢性化させたのです。

 にもかかわらず安倍晋三首相の手で二度も増税されるというのは、(前回は旧民主党野田政権の後始末ですが)一つの政権運営として本来ありえません。前段で申したナントカの会のことなどどうでもよいので、増税準備を民間に奨励してきた手前困難を極めますが、国民を困窮させて殺すよりどれほど真っ当なことでしょうか、ただちに増税中止を決断してください。

維新の裏を暴露してしまえ

皇紀2679年(令和元年)5月20日

 丸山穂高衆議院議員へ

 おおよその想いは十六日記事で申しましたが、犯罪容疑で逮捕されたわけでもないのに議員辞職勧告とは、単に「戦争」という言葉に脊髄反射しているだけの野党各党の反応が異常に過ぎます。それは、私たち多くの国民も同様です。日ごろから「言論の自由」をわめく人たちほど、自分の気に喰わない言論は徹底的に弾圧します。

 略称を「大阪」か「同和」に変えてもらいたい、維新の精神のかけらもない日本ナントカの会に対し、丸山代議士は党の裏を少しずつ暴露してください。何度も申しますがこの会は、もともと自民党だった松井一郎代表と浅田均政務調査会長が大阪府下の同和利権を持ち逃げし、橋下徹元大阪市長を担ぎ上げて作った出鱈目な政党です。

 どうせ「やり返す」とおっしゃるなら、そのぐらいのことをおやりになってはいかがでしょうか。私は非難しませんし、むしろ支持します。わが国政治の惨状を見る限り、ナントカ民主党をはじめとする腐った政党を一つずつ潰して整理しなければなりません。

 ただ、飲酒はもうやめましょう。政治家の「お酒の失敗」については、故・中川昭一元財務相の「命を懸けたご遺言(最期のお姿)」を思い出してください。あんな悔しい思いを、私は二度としたくありません。勉強熱心で正直な政治家が「酒に嵌り、酒で罠に嵌められる」ところをこれ以上見たくないのです。

池袋暴走の元院長が退院 警視庁が任意聴取 「申し訳ない」

 東京・池袋で乗用車が暴走し、母子2人が死亡した事故で、車を運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(87)が18日、東京都新宿区内の病院を退院し、警視庁目白署で任意の事情聴取を受けた。19日で事故から1カ月。警視庁は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑での立件を視野に…

(産經新聞社)

 さて、もう一つ。平成三十一年四月二十七日記事で「上級国民」との国民的非難を浴びていることに言及したこの事故。未だに飯塚幸三聴取対象者が安倍晋三首相の「元秘書の親」だか何だかだと信じ込んでいる人がいます。

 それ、大嘘ですから! ナントカ民主党だか何だかの莫迦議員までもがインターネット上でその嘘を拡散させ、のちに撤回するという恥をさらしています。まだまだ学校法人森友学園の件に続き「アベガー」を繰り返す「アベノセイダーズ」が数多いるようです。騙されている人がいたらすぐに教えてあげてください。

 それより、この事故が私たちに示しているのは、現在は高齢者がオートマティック・トランスミッション(オートマ、AT)車を運転し始めた初期段階にあるということです。彼らはかつて、主にマニュアル・トランスミッション(マニュアル、MT)車を運転していた世代です。

 まして進化してきたトヨタのプリウスなどは、パーキング・ブレーキ(サイドブレーキ)がそもそもサイドになく、またクリープ(ブレーキから足を離しただけで前に進む)現象がきつめに出やすいという特徴があります。

 よって事故を起こした高齢者の口から「アクセルは踏んでいなかった」「急に発進した」といった言葉が出てくるのでしょう。先日、子供たちを守ろうと身を呈した保育士さんが乗用車にひかれてしまった事故でも、六十五歳の容疑者はそう供述しています。

 つまり、道具を扱いなれていない人たちが事故を頻発させているのであり、AT車の教習も受けて免許証を取得した感覚とは違っていることにハタと気がつきました。今の車と昔の車とでは、もはや別物と申して過言ではありません。高齢になっても全く新しい道具を扱えるか否か、よく考えてから路上に出るよう心掛けたいものです。