比大統領、日本の議論に…

皇紀2675年(平成27年)6月5日

 http://www.sankei.com/world/news/150604/wor150604……
 ▲産經新聞:中国をナチスになぞらえ批判 比大統領
 http://www.sankei.com/world/news/150603/wor150603……
 ▲産經新聞:天安門事件の反省問われ日本批判  中国外務省報道官

 何でもかんでも「旧独ナチス党」に喩えるのはいかがなものかと申したことがかつてありましたが、中韓やわが国の野党は安倍政権を「ナチス」呼ばわりするものの、来日したフィリピン(比国)のベニグノ・アキノ三世大統領は三日、中共をこそ「ナチス」と表現して痛烈に非難しました。

 その上で同日、参議院本会議場で演説したアキノ大統領は「安全保障法制の国会審議に最大限の関心と強い尊敬の念を持つ」「日比両国が最も大きな声をあげ、脅威にさらされている地域の安定を擁護するのは当然の流れだ」と述べています。

 今国会に於ける審議では五月二十八日記事で指摘したような懸念があり、亜州太平洋の問題に限定して体制確立を明確にすべきと申しておりますが、日米で示し合わせて走り出した議論を止められる見込みは正直に申し上げてありません。

 しかし、少なくとも「わが国が亜州で果たすべき役割を特に東南亜各国から期待されている」と何年も前から指摘していることが嘘ではなかったと明らかになったでしょう。決して比国だけではないのです。

 ヴェト・ナム(越国)もインドネシア(尼国)も安全保障体制を強化する日本との連携を望んでいます。それほど中共の脅威がひどいということを、わが国で身をもって感じているのは海上保安庁保安官と一部自衛官、そして漁師の皆さんだけではないでしょうか。国会議員も一部の政治活動家も現状を正しく理解できていません。このままではそうなりかねない日中開戦の危機を回避しなければならないというレヴェルなのです。

 最後になりましたが、私たち国民の心とともに比国大統領を歓待された天皇陛下、皇后陛下、皇族の方方に御礼を申し上げます。日比新時代の幕開けに。

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『比大統領、日本の議論に…』に1件のコメント

  1. 魔蘭:

    はじめまして。 遠藤様のわかりやすく簡潔なブログ毎日楽しみにしています
    此度の天皇陛下のスピ-チですが、先の大戦ではアジアの人々を苦しめたのはわが国といった
    ニュアンスのお言葉にがっかりいたしました。 しかし、それに対するアキノ大統領の未来志向の柔らかい返答はほっとさせてくれました。  また支那への強い非難も頼もしい限りです
    特アの酋長どもやオランダ国王と大違いの高潔な方とお見受けします
    私は白人達の植民地支配を終了させ比国をはじめ亜細亜各国を独立へ導いたのは日本だと思います

    畏れ多いのですか 天皇陛下、皇太子殿下の平和憲法護持や満州事変へのご発言。
    また、皇后陛下も我が国にはいないA級戦犯に言及されました  内廷皇族の方々に不安を感じてしまいます 
    皇位継承者がお二人いらっしゃる秋篠宮家にはこういったご発言がないのは幸いですが・・・・・