天皇、皇后両陛下御陵問題

皇紀2673年(平成25年)11月15日

 http://sankei.jp.msn.com/life/news/131114/imp13111419440001……
 ▲産經新聞:天皇、皇后の葬送「火葬」に 合葬は見送り

 宮内庁は十四日、天皇陛下と皇后陛下の御陵のあり方と御葬送の方法について、江戸時代初期の後光明天皇以来行われてきた土葬を改め、奈良時代の持統天皇からしばらく続いていた火葬とすることなどを公表しました。

 天皇陛下が「合葬」に言及されると、皇后陛下は「畏れ多く、御遠慮したいと思います」と述べられたそうで、武蔵陵墓地(東京都八王子市)にそれぞれ小規模な御陵が並んで設けられることになります。

 私は、この是非を論じるつもりも資格もありません。ただ一点、大きな懸念は、占領典範(現行の皇室典範)のもとで皇族会議(原則議長は天皇陛下)もなく、本当に天皇陛下の御意向で御決めになったことなのか、ということだけです。

 一連の経緯というのは、あくまで宮内庁の風岡典之長官が話したことですから、今ここまで話す必要があったのかということも含めて、私たち臣民には分かりませんし、また、宮内庁に質すのはともかく、天皇陛下の御考えを詮索するような真似は決して好ましくありません。

 その中で、皇后陛下が「合葬」を御断りになった際に発せられたとされる御言葉に、私は率直に改めて大きな感銘を受けました。さらに、天皇陛下が御陵の規模(敷地の確保など)についてまで御考えになったとすれば、それだけで皇統の永続性を感じます。誠に畏れ多いことです。

 では、今回のことで私たちが気をつけなければならないことは何でしょうか。それは、最も重要な祭祀の改変に繋がってはならないということです。そのような外圧を皇室に加える者が現れないとも限りませんから、私たちは今一度、天皇陛下が世界唯一の「祭祀王」「最高神官」のような御存在であることを確かめなければならないでしょう。

 天皇陛下が「国民に寄り添って……」とおっしゃるのと、私たち臣民が「天皇は国民に寄り添え」などとわめき散らすのは、内容も招く結果も全く違います。占領憲法(日本国憲法)を有効なものとして放置し、その改正さえすれば「日本は強くなれる」と考える現世臣民の知的程度を考えると、私は極めて憂慮すべき事態を想定し、こう警告せざるを得ないのです。

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『天皇、皇后両陛下御陵問題』に2件のコメント

  1. *:

    今の時点で、わざわざ会見などする必要なし。

    皇太子殿下への『嫌味会見』を思い出しました。

    天皇陛下から手紙を受けとるのに、片手で受け取るような宮内庁職員は解雇してもいいと思います。
    両手で手紙を受け取るべきだと思いました。

  2. :

    学校では「天皇は日本の象徴」という教え方しかしません。
    だから周りの大人が教えていかないと、子供は天皇陛下を敬うことを知らずに
    育ってしまいます。
    なんでもかんでも平等平等と繰り返し教えられるうちに、天皇陛下も同じと
    勘違いして山本太郎のような人間が育ってしまうのでしょう。

    昔、近所に大正生まれのお婆さんが一人で住んでいましたが、戦争で
    亡くなったご主人や息子さんと一緒に天皇陛下のお写真が飾ってありました。
    当時は私も子供だったので何もわかりませんでしたが、今思い出すと感慨深く、
    戦後一人残されたそのお婆さんの苦労や悲しみを想像するだけですが
    それでも天皇陛下を敬い続ける姿に日本人の強さを見た気がします。