まだ日中韓教科書を言うか

皇紀2673年(平成25年)11月16日

 http://sankei.jp.msn.com/world/news/131114/kor131114……
 ▲産經新聞:朴大統領「共同歴史教科書を」日中韓念頭に提案、日本は否定的

 韓国の朴槿恵大統領は十四日、わが国と韓国、中共の三カ国を念頭に「北東亜共同の歴史教科書」作りを提案しました。これを受け、菅義偉官房長官は即日、共同教科書作りに否定的な考えを示しています。

 もはや誰もが容易に想像出来る通り、このような提案では、中韓が連携して「反日」教科書を作るでしょう。いわば大東亜戦争後の連合軍による対日占領統治に於いて、わが国の従前の教科書が「墨塗り」の目に遭ったようなことが、再び起こるわけです。

 一方、文部科学省はこの前日、小中高の歴史教科書の検定基準について、政府見解の尊重を求める規定を明記する方針を決めましたが、これも一つ間違えば極めて危ういと申さざるを得ません。

 教育基本法に沿って「愛国心」を教えるなどと言っていますが、その政府自体が河野談話に至った韓国での自称慰安婦十六人の出鱈目な聞き取り調査の資料さえ公表しないではありませんか。

 私はこれまで何度も、まず「日本史」を「国史」とし、歴史的事実に関して諸説あるものは、それらを併記するよう求めてきました。考古学上の議論が掲載されるように、近現代史に於いても、さまざまな見解を子供たちに教えることが大切です。

 そうすることによって、例えば南京陥落が、人口約二十万人の都市で三十万人以上もわが国軍に虐殺された事件だったのか否か、両論を読めば答えは自ずと出るでしょう。しかし、現下のいわゆる「日教組教育」では、子供たちが答えを出すに足る十分な史実が伝えられていないのです。

 朴大統領は欧州各国(特に仏独)の例を出したようですが、彼らは歴史的に何度も国境を書き換えてきました。また、最大多数の国民に選ばれて自壊したナチス党に全ての責任を負わせ、国防軍までもが戦争の罪から逃れた独国が、東亜に於ける歴史認識問題の好例とはなりません。

 その程度の感覚で訪欧した朴大統領は、既に「告げ口外交」で失敗しています。多民族同士で揉み合ってきた欧州の感覚は私たち日本民族にありませんが、韓民族(朝鮮民族)にもありません。彼らは単に唐や明や清らに朝貢させられ、日清戦争に勝利したわが国が出した条件で独立出来て、その後日韓併合条約を締結せざるを得ず、わが国の援護を失った途端に民族を割る戦争へと追い込まれただけです。

 安倍晋三首相は、何度も韓国に対して首脳会談の開催を申し込んできました。まず親書を携えた特使も送りました。ところが、朴大統領はこれを拒否し続けています。

 このような関係を自ら創出しておきながら、一体何が「共同の歴史教科書作り」なものでしょうか。私は何度でもこれに反対します。

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