コレもっと怒っていいよね

皇紀2672年(平成24年)2月16日

 http://www.nikkei.com/markets/kawase/nichigin.aspx?g=DGXNASFL1407……
 ▲日本経済新聞:日銀、追加金融緩和を決定 買い入れ基金を65兆円に増額

 一連のこの既視感(デジャヴュ)は一体何でしょう。やっても無駄なことを日本銀行がやり、それを財務相が高く評価してみせるという、結局かつて円高と物価・給与下落(デフレーション)を解消できなかった施策がただ繰り返されたのです。

 しかも日銀が極めて悪質で許しがたいのは、米国の連邦準備制度理事会(FRB)が先月末、長期的な物価上昇率の目標を二%とするいわゆる「インフレ目標」の導入を決定し、実質ゼロ金利政策を少なくとも二年先まで続ける方針を発表したのを受け、それよりもまったく低い目標で後追いしたことにほかなりません。

 わが国の私たちは、米国よりはるかに長い間デフレの辛酸をなめさせられてきたにもかかわらず、この日銀の態度を見て怒りを感じない者には、もう二度と国家を語ってほしくないのです。

 日銀は政府・与党の圧力に屈したのではなく、日本国憲法(占領憲法)を「憲法」とする立法と行政そのものに屈してきたのであり、私は本気で円高を是正するべく思い切った金融緩和が必要だと訴えてきました。それができれば、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加に目がくらむ莫迦などいなくなり、だからこそ政府と日銀は外圧をもろに受けて円高を是正してはいけないことになっているのです。

 それがどれほど私たちの暮らしを締めつけているか、皆様も真剣に考えてください。

 わずかな「インフレ目標」ではなく、わが国のすみずみまで資金が出回るようにしなければならず、そのためには資源と食料の確保と、確保するための力が必要です。資源力と軍事力を背景にしない限り、強い経済は成り立ちません。それがいやなら、今や新自由主義という「地球市民」的経済にのまれて餓死するほかない(いつも思うが、よって極左「地球市民」派が新自由主義を極右思想と絡めて糾弾するのは滑稽な自傷行為でしかない)のです。

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