大阪維新のブラックなところ

皇紀2672年(平成24年)2月15日

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120207/lcl120207……
 ▲産経新聞:大阪府市併任の特別顧問に余語氏 府市特別参与に4氏

 公務をあまりに軽視した市職員らの組合活動を根絶させる取り組みには支持を表明してきましたが、私が最初から大阪府の松井一郎知事と大阪市の橋下徹市長ら「大阪維新の会」の掲げる政策公約をまったく評価していないことは、彼らが当選することになった選挙の前にはっきりと申し上げました。

 その理由は繰り返しませんが、私が提示していた悪い予感の一部分が透けて見えるような人事を、とうとう大阪府が発表してしまったのです。馬脚の現し方があまりにもまずいと言わざるをえません。

 府の特別顧問に就任した余語邦彦氏といえば、重田康光氏が設立した「光通信」の経営に関与し、売れるものはすべて売るという手法で一時期の危機を脱して見せたことは有名ですが、当時の「クレイフィッシュ」を乗っ取った張本人とも指摘され、パチスロメーカー「アルゼ」の最高経営責任者も務めた実績不明の人物です。

 産業再生機構に在籍(執行役員)したときの「カネボウ化粧品」の「花王」への売却(実質押しつけ)の手腕が取りざたされたこともありますが、実態は断り書きのとおりであり、売却益を生んだものの肝心なカネボウの再生を花王に押しつけて自らは知らん顔をしたに過ぎません。

 なぜこのような人物がわざわざ特別顧問に選ばれたのでしょうか。大阪維新の会がどのような人脈で動いているのか、なぜ橋下市長が在日韓国・中共人地方参政権の付与に賛成なのかよくわかり、これ以上は申しませんが、よく考えてみてください。私に彼らの政治塾への参加を促した人がいましたが、絶対にごめんです。今話題のあれも、ただの「政治をネタにした商売」ですから。

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『大阪維新のブラックなところ』に7件のコメント

  1. :re:

    合理主義者の橋下。腐敗した大阪市政や労組の合理化を図る分にはそれでも十分ですが、国政進出は頂けません。
    但し最後の中共人に地方参政権付与賛成というのはデマです。府知事時代ですが、中共人も含め永住外国人にも参政権付与する民主党案には強硬に反対表明をしています。土地柄、在日韓国朝鮮人には「配慮」を見せているようですが。

  2. yuki:

    記事の内容とは直接関係ありませんが、
    本日の参議院憲法審査会で、西田昌司先生がこの度も 「(憲法)改正の話をする時必ず日本国憲法を土台に話をするが、なぜ明治憲法が考えの基になる話として出てこなかったのか・・」 等の素晴らしいご指摘をされました。結局満足のいく返答は得られませんでしたが、是非ご覧になって下さい。

    http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
    検索<2012年2月15日 憲法審査会>- 西田昌司議員のご発言 1:34:02~

  3. ノッポ:

    いつも有益な情報ありがとうございます。
     橋下市長の評価すべき点は認めます。でも国政の素人達が多数を占めて本当に日本のため、国民のためになるのでしょうか?民主党のニの前になりそうで、怖いです。国民は又同じ過ちを犯すかもしれません。
    ネットでは大前研一氏との胡散臭さを指摘している人もあります。
     府知事の時にWTCを90数億で買い、3.11の時にかなり壊れたり、液状化となり、96億の賠償請求されていることなど、どのTVもやりません。いつも偏向報道です。
     みんなの党は公約が全くといっていい程一致していると(勝ち馬に乗りたい気満々)
     すでにブログに乗せていらっしゃるのかもしれませんが、道州制とか地域主権とか解説していただきたいのですが?私は田舎に住んでいますので格差が広がったり、教育に地域差出て将来、日本の運営がうまくいかなくなるのではないだろかとか心配になります。

  4. 遠藤健太郎:

    >但し最後の中共人に地方参政権付与賛成というのはデマです。

     どちらの情報かは存じませんし、正確にどう発言なさったのか実際にわかるのであればよいのですが、「民主党案」に反対なのか、在日韓国人だけにしてほしいという意味だったのか、いずれにせよ、私が複数の方から橋下氏の発言を確認したところ、彼は在日外国人にも地方参政権を与えることには賛成だったと言っています。

     さらに申しますと、彼がどこかで「反対だ」と仮に言ったにせよ、橋下氏はいつも最初から腹の内に妥協案を隠しているのか、これまで何度も重要な政策方針を二転三転させています。それでもなぜ誰もがそのことを指摘しないのかは、ほかの方が言っておられるとおりでしょう。メディアもご本人もいわゆる「小泉政権型」になっているのです。

     だから決して彼らの「船中八策」なんぞに騙されてはなりません。あれはまだ骨子に過ぎませんが、これから先述の妥協案が出てくるにせよ、国家破壊の地方分権や占領憲法の改正は決して譲らないでしょう。大阪維新の会、或いは橋下氏に対して批判するのは「すべてサヨク」だなんて思っておられたら大間違いです。批判の急先鋒にいる香山ナントカさんらの質が低すぎるのも、わざとか、雇われているのかと思えるほどで困っています。

     :reさまのおっしゃるとおり、いわゆる彼の「合理性の追求」は大阪市政レヴェルであり、国政には適しません。件については今後も注視しなければならないとわかるご指摘を、ありがとうございました。

  5. 篠の目:

    塾や政党の立ち上げなど、私はこの人の資源が気になっています。
    マスコミもなんだかんだと言ってこの人たちを露出させていますから、
    ポピュリズムが続きそうでうんざりしています。

  6. :re:

    遠藤様
    やや心外なお返事です。私のことを橋下賛美派と思われましたか?
    「複数の方」がどういった方か存じませんが、ひとまずは本人の公の場における発言に則って話を組み立てるのが筋道ではありませんか?
    橋下が民主党案に反対のソースは大阪府議会の議事録や「スーパーニュースアンカー」などです。
    私が心配しているのはネットに転がる橋下の種々のデマです。橋下賛美派につけ込まれてこの記事自体の信憑性が問われるのを恐れたため行ったのが最初の書き込みです。

  7. 九州男児:

    遠藤先生こんにちは、いつも良質な記事をありがとうございます。言うまでになく橋下は『似非』です、どんどんメッキが剥がれて言ってます。まぁ 参政権の話題ですが、

    http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid809.html

    2010.04.10 の関西テレビのアンカーに出演し、青山さんと対談してます。

    青山繁晴
    「はい。あの、これはどうしても聞きたいんですけど、外国人地方参政権についてですね、どうお考えなのかズバリ…」
    橋下徹
    「いや、僕はあの、やっぱりこれはもう国が決めるべきことだと思ってます。で、ただ、大阪の場合には、在日韓国人、在日朝鮮人が多いという特殊事情もありますので、そこに対しては一定の考えは必要でしょうけども、ただ僕は、これやっぱりもうほんと国のね、もう根幹に関わることなので、そんな簡単に結論が出る問題じゃないんで、今の民主党さんのこのスピードで結論を出すのは、これは絶対猛反対。絶対反対」

    橋下徹
    「そういう人たちに参政権を与えるのは、それは反対ですよ。僕はだから特殊事情で、在日韓国人…」

    青山繁晴
    「じゃあ特別永住者だという…」

    橋下徹
    「特別永住者だけです。特別永住者だけです。そこに対する配慮は必要だと、僕の今、大阪の長としてではですね。それ以外の外国人はそれは絶対反対ですよ、それは」

    橋下徹
    「あれ、民主党、特別永住者に限ってないんですか…」

    青山繁晴
    「限ってません」

    橋下徹
    「それはもう、それは反対です。それは反対」

    青山繁晴
    「なるほど」

    橋下徹
    「それはもうやっぱりね、民主党さんはね、日本国、日本国民というのを忘れ去ってます。あの、子ども手当にしてもね、外国の方にもう、外国の子どもに渡すとか、こんなのやっぱり日本国、日本国家ってものは絶対大切」

    青山繁晴
    「はい」

    途中 略しましたが、詳細はサイトからご覧になって下さい。

    胡散臭いですね、当時は府知事の立場で『国が決めること』と言ってますが、現に国政進出が現実味をおびてきてます、『特別永住者には配慮が大切』とか言ってますが、そこをきっかけに拡大解釈を展開するのが、あいつらの常套手段です。青山さんもわかっていると思います。

    『ぼやきくっくり』さんの文字書き起こしは、非常にありがたいですね。