河野氏の「国民人気」とは
自民党総裁選挙に於ける河野太郎党広報本部長の敗因分析で、一つ大きく間違っているのは、すぐに「キレる」浅慮にあるとする中で韓国の南官杓駐日大使(当時)を呼びつけて「極めて無礼でございます」と叱責した過去を批判していることです。
はっきり申し上げて河野氏が「次の首相」に望まれるようになったのは、あの一件以来のことで、それ以前は世論調査で上位に食い込むことなど一度もありませんでした。
すべて自民党議員が思い知るべきは、韓国政府が繰り返し吐き散らす対日ヘイトスピーチ(日本人に対する憎悪差別発言)に屈しては、到底国民的支持を得られないということであり、これに敢然と立ち向かってこそ「次の首相」候補にまで駆け上がれるということです。
河野氏の浅慮は、私たち国民個人に対してまで自身の気に食わない声にブチギレてなお当然としている態度であり、わずか二週間のうちにメッキが剥がれ、一気に支持を失いました。
すなわち、韓国に対して強く出る見せかけだけでは無論駄目で、中共に対してどうであるか、米国に対してどうであるかといったことと、何より財政政策や税制など私たち国民の暮らしをどうしようとしているのかという点に於いて、明確な政策を提示できるだけの識見、能力が問われます。
その点で高市早苗政務調査会長が経済政策(大胆な内需回復策)で頭一つ抜き出ていたのは事実です。再び政調会長に就いたことに不満の声(「またこのポストか」「内閣官房長官になってほしかった」など)もあるようですが、彼女の政務調査能力は「自民党の宝」であり、岸田新政権でいかんなく発揮されるよう望みます。
報道権力が先述の通り河野氏の敗因分析をミスリードするのは、自分たちこそが対日ヘイト派だからで、敗因をすり替えて自民党の対中韓強硬路線への転換を牽制する目的があるのでしょう。それにいちいち右往左往してきたこれまでの自民党にも問題があります。
たとえ報道権力に批判記事を書きまくられても、国民が支持する限り覚悟を決めた方針ならば貫くべきなのです。国民は必ず支持します。
いずれにしましても、国民の声を聞く気がない正体のバレた河野氏が党広報本部長とは、岸田文雄党総裁も「おまえ、ここで顔を洗って出直せ。まぁ惨めな石破茂氏と共にもう二度と総裁選には出られないがな笑笑」とでもいわんばかりの粋な人事をするものです。


