中国に堕ちた二人の大統領

皇紀2683年(令和5年)7月15日

 直近では六月二十一日記事で扱った米民主党のジョー・バイデン大統領の次男、ハンター・バイデン氏が訴追された件ですが、バイデン家とウクライナの大問題に加え、そもそも言われていた中共との関係について最近、共産党のエネルギー複合公司「華信能源(CEFC)」との利害関係が明らかになりました。

 CEFCの葉簡明董事長に一千万ドルをハンター氏が「バイデン家を代表して」出資し、共産党人民解放軍の情報担当へ繋がる人物から多額の報酬を受けていたというのです。

 これらを証言したのは、CEFCの顧問だったグローバル安全保障分析研究所のガル・ルフト共同所長ですが、この告発からわずか一週間後、司法省に外国代理人登録法違反などで起訴されてしまいました。彼は現在、所在が分からなくなっています。

 米民主党は、バイデン氏を大統領にするべくドナルド・トランプ前大統領のいわゆる「露国疑惑」をでっち上げましたが、その証拠はとうとうないまま、最も深刻な米大統領と中共の疑獄事件が発覚したのです。

 二月五日記事で申した例の「気球事件」がバイデン政権と中共による茶番劇だったように、米民主党と中共産党の蜜月は、今に始まったことではありません。例えばクリントン政権でもそうでした。

 これが直ちに日米の太平洋防衛に影響を与えませんが、首脳間の次元でおかしなことになるのは目に見えています。ともすれば岸田文雄首相がおかしなことばかりしているのは、中共の「日本破壊」を背景にしたバイデン政権の要求を丸呑みしているからかもしれません。

東京は「北大西洋にあらず」 NATO事務所開設に反対―仏大統領:時事ドットコム

【ビリニュス時事】フランスのマクロン大統領は12日、北大西洋条約機構(NATO)が検討していた東京事務所の設置について「地理は不変だ。インド太平洋は北大西洋ではない」と強調し、反対の立場を示した。ビリニュスで行われたNATO首脳会議の閉幕後の記者会見で語った。…

(時事通信社)

 中共の軍門に下ったのは、仏国のエマニュエル・マクロン大統領もそうです。以前から申していますが、この出来損ないを大統領にしてしまった時点で、仏政治の次元が大きく後退するのは火を見るよりも明らかでした。

 台湾有事を誘発するような無責任な発言に次ぎ、北大西洋条約機構(NATO)東京事務所の設置に反対したのは、明確に中共の要求を呑んだものです。

 ただし、そもそもNATOの戦線拡大に異論があるのは認めますし、NATOの規定では、加盟国が攻撃された場合、他の加盟国がいわば報復することになっていますが、仮にわが国がNATOに加盟することにでもなれば、それ自体が現行憲法(占領憲法違反になってしまいます。

 わが国が占領憲法を放置し続ける以上、中共のような好戦国家による戦争で傷つく人びとを助けることもできません。私たち国民が殺されても何もしないかもしれないのが、占領憲法のわが国なのです。

 よって米民主党が目論んでいるのは、単に東京事務所を設置し、不足するNATOの戦費などをわが国に負担させるだけに留めることでしょう。そこまで見抜けない仏大統領が「中共寄り(莫迦)丸出し」の発言をしてしまった、というのが今回の報道です。

 この「足りない」大統領を直ちに引きずり降ろさない限り、仏国民の社会福祉なども改悪が続くに違いありません。同じく諸制度の改悪を続ける岸田首相といい、経済・財政が全くよくない米国も、ろくでもない者を為政者に据えた「選択間違い」が重大な結果を生むのです。

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『中国に堕ちた二人の大統領』に5件のコメント

  1. 日本を守りたい:

    松浦大吾氏によれば、「性同一性障害」の診断は そのように自己申告する「患者」に対して 日本の医師は わずか三分間の問診の後に 診断書に書き込む という事だ。茶番そのもの。

  2. 日本を守りたい:

    「女の心」だと自称しているくせに、裁判に勝ったら「アナルファックチンポコはめ太郎」と名乗る と言う くだんの経産省の職員。女なら、太郎なんて名乗らないだろうが。語るに落ちてるじゃねえか、ニセモノだって。こ奴は 日本の省庁にウジャウジャ居る 厚顔無恥の反日勢力の輩だな。

  3. 自由貿易反対:

    占領憲法は廃止が良いとは思いますが現実的な路線で9条2項削除で良いと思います。 9条2項削除に反対する人って何を考えて生きてるんですかね。それこそどこかのスパイかただの馬かでしょう。自衛隊は軍隊にすべきです。一般国民は自衛隊と軍隊の違いもわからないのですかね?そのぐらい自分で勉強しろよと言いたいところですが、そんなことに興味ある一般人も少ないのでしょう。やれやれ。

  4. 波那:

    暫く前にマクロンが日本のNATO事務所開設に反対したと言う記事を読んだ時、マクロン如きに…と思いましたけど、マクロンは安倍総理の日本になら同じ事を言えただろうか、と思いました。岸田クンになってから国の格が絶賛ドカ下がりです。もう目も当てられない日本に成り下がってしまいました。

    あのバイデンに褒められるなんて恥ずかしい。穴が有ったら入りたいとはこの事です。バイデンに褒められたからって支持率上昇しないんだから。

    【ビリニュス=坂本一之】先進7カ国(G7)首脳が12日、リトアニアの首都ビリニュスでウクライナ支援の共同宣言を発表した際、バイデン米大統領がロシアのウクライナ侵略に関する岸田文雄首相の対応を称賛し、安全保障問題に関する日本の取り組みも合わせて紹介した。

    演台に立ったバイデン氏は突如、「話すつもりではなかったが言わせてほしい」と切り出し、「この男が立ち上り、ウクライナを支援すると思った人は欧州や北米でほとんどいなかった」と持ち上げた。

    プーチン露大統領のウクライナ侵略が「世界全体に影響を及ぼすことを理解していた」とも述べた。

    自身が北大西洋条約機構(NATO)内で取り組む国防費拡充と同様に、岸田氏が防衛費増額を進めていることを紹介し「彼は日本を強化した」と強調。「改めて公の場で感謝したい」と述べ握手を交わすなど、強い連帯を示した。

    バイデン氏は同日、ウクライナのゼレンスキー大統領との個別会談でも、岸田氏の名前を挙げながらウクライナ支援や防衛費増額は「すばらしい」と語るなど、べた褒めを続けた。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/d84b387370567e609a99f3073d8b08efc4c3a19b

  5. 日本を守りたい:

    今から四十年余も前の事、学生だった私のアパートに 深夜 雨の中を 若い女が訪ねてきた。統一教会の信者だった。布教のノルマを果たすための来訪であった。私は即座に拒絶してドアを閉めた。その後すぐに、後悔した。「あなたは騙されているのだ」と 言ってやるべきであったと。今もなお、統一教会は日本に根を張ったまま、日本人を騙し続けているようだ。日本政府の 責務放棄の罪は 限りなく深い。半世紀もの長きにわたり 統一教会への処断を怠っていることだけでなく、宗教を偽装して日本を蝕む邪悪な者どもを 判別して拒絶できるための教育が 日本人には必要なのに、故意に看過して来たのだ。文科省の腐敗・堕落そして反日ぶりは、前川喜平を見るまでも無い。

     宗教哲学の立場から、書かせて頂く。教養とは「その本 読みました」「その学説 知ってます」ではない。ただ真剣に生きた者だけが経験する人間性の深みを 知っている事だ。その深みで 人は神と出会う。出会っているのである。それは特定の宗教の 特定の神話の神ではない。宗教によって知る神ではない。愛する者だけが神を知る そのような神である。如何なる宗教であれ 宗教それ自身を終わらせ給えと祈るべきなのである。それこそは、神だけが成し得る事だからである。宗教を終わらせる神こそが 真正の神なのである。

    例えば クリスチャンであるなら、クリスチャンである事が 特別な事だと思っているうちは 救われてはいない。特別な事ではないと思えるように成る その時こそ 恩寵を頂いたのである。救われているのである。

    人は 宗教を超えるために 宗教を必要としている。宗教は 最後の偶像と成らねばならぬのである。最後の偶像によって 時満ちて 偶像から解放される。そして 人は 神と結ばれている事に気づかされる。

    神は神性を与えて偶像を立たしめ 神性を失わせて偶像を倒す。人は 偶像を与えられ 偶像を失って 神を知るに至る。
    真の希望が ただ神のみによって与えられるように 真の絶望もまた 神のみによって与えられるのだ。そして真の絶望こそは 覆って 真の希望と成る。
    その時には 人は 世界の全て 時の全てが 神のものである事を知る。自己の生命さえも 自己のものではなく 神のものである事を知る事に成る。
    そしてその時こそ 人が 全てを得ている事に気づかされるのである。所有ではなく 結ばれているという事に。神の関与によって。神と結ばれている事によって。