日本はチャンスを逃した?

皇紀2683年(令和5年)6月26日

プリゴジン氏がベラルーシに出国へ、「反乱」収拾か…衝突回避でプーチン氏譲歩の可能性

【読売新聞】 タス通信によると、ロシアの大統領報道官は24日、露民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏に対する武装反乱を扇動した容疑での捜査が中止される見通しを明らかにした。プリゴジン氏はベラルーシに出国するとも述…

(讀賣新聞社)

 露国のウラジーミル・プーチン大統領は、露民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏によると見られる武装反乱を、わずか一日で収束させました。

 首都モスクワから政府専用機二機がサンクト・ペテルブルクへ飛び立ったとする情報が飛び交い、ウクライナ侵攻後もキーウに居続けたとするウォロディミル・ゼレンスキー大統領との差を強調する言論も散見されましたが、内部の一時的混乱(危機)という状況から、こうした単純比較に何の意味もありません。

 讀賣新聞社の報道では、プーチン大統領がプリゴジン氏の「裏切り」を不問に伏す可能性に言及していますが、果たしてどうでしょうか。

 ウクライナ侵攻が米民主党のジョー・バイデン大統領によって扇動されたものである以上、二十一日記事で取り上げたハンター・バイデン氏の訴追問題とプリゴジン氏の異常行動が連動した可能性もあります。

 とすればプーチン大統領は、プリゴジン氏らを捕らえて厳しく追及し、もともと侵攻の原因が米民主党バイデン政権にあることを証言させるのを諦めないはずです。これがうまくいけば、ますますバイデン氏の再選などありえないでしょう。

 翻ってわが国はどうなるでしょうか。岸田文雄首相は、バイデン政権に要請されるがままウクライナ側に着き、いずれ汚職にまみれて腐敗しきっているゼレンスキー政権と共に沈んでいくかもしれません。

 ウクライナ復興に莫大なカネを用立てるよう要請もされている岸田首相は、ともすれば「復興増税」さえも決断しかねない勢いですが、これほど筋の通らない愚かなことはないのです。

 むしろ侵攻直前に訪れた日露講和の機会を逃し、今また露国内の混乱によって再び講和の機会が訪れているのですが、当然これを見逃す岸田首相は、そもそもその好機が訪れていることすら認識できていません。

 千島列島と南樺太の領有を主張して少なくとも択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島を取り返せるというのに、何一つわが国の利益にならないウクライナのために私たち国民からカネを巻き上げようというなら、こんな日本政府は阿呆そのものというほかないのです。現行憲法(占領憲法)の毒が回っているのにも程があります。

 こうした指摘が永田町、霞が関に全くないわけではありません。あるのですが、そして外務省にも分かっている職員がいるのですが、首相が決断できない、或いは決断できないことこそ丸分かりなので、誰もそのような進言をしないのです。

 ウクライナを「善」とする偏見は、もう本当にやめるべきです。何一つ私たちによいことなどありません。

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