中国は尖閣侵略準備に王手

皇紀2676年(平成28年)8月30日

 http://www.sankei.com/world/news/160829/wor160829……
 ▲産經新聞:習近平氏と李克強氏、人事で激しい攻防 習氏「経済主導権」との情報も 共青団の排除鮮明に

 ここでは十八日記事で「緊張の北戴河会議では、習近平国家主席が李克強国務院総理を抑えて経済政策をまとめることになったようです」と申した情報が、ようやく報道にのり始めました。

 目下中共は、初めてわが国が中心になって開いた第六回阿大陸(アフリカ)開発会議(TICAD)を巡り、安倍晋三首相が訪阿してまで経済協力などに積極的なことを誹謗中傷しています。

 皆さんもご存知の通り中共はこれまで、対阿投資を約二十兆円規模まで加速させ、阿大陸各国への影響力を拡大させてきましたが、現地から収奪してきた資源の価格が下落し始め、入植した中共人に対する評判が各国で著しく悪いことなどから、中共経済の大失速とともに行き詰っており、まして日本の台頭だけは何としても妨害したいのです。

 しかし、もっと恐ろしいのは、沖縄県石垣市尖閣諸島から北西約三百キロメートルにある南麂(なんじ、なんき)列島最大の島である南麂島に、共産党人民解放軍海軍艦用の埠頭や艦載機用のヘリポートを整備していたことが発覚しました。

 http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20160828……
 ▲夕刊フジ(産經新聞社):尖閣の北西300キロに中国が新軍事拠点 藤井厳喜氏が警告「公務員の常駐を」

 十七日記事で申したように、確かに米中開戦前夜に至りながら一旦その危機を回避しましたが、わが国ではこの経緯すらまだ大きく報じられていません。

 米中がいわば「手打ち」したからといって、尖閣強奪を中共がわが国に対して諦めたわけではないのです。いつでも侵略のための軍事行動に出られるよう準備に余念がありません。

 現行憲法(占領憲法)下のわが国のように「話し合って落ち着いたから」と莫迦正直に信じ込み、或いは信じるふりをしてでも交戦権がない限りどうせ何もできないため、何の備えもしない国などないのです。

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『中国は尖閣侵略準備に王手』に2件のコメント

  1. 諸島:

    安倍政権、対ロ経済協力を先行 北方領土進展待たずに
    ttp://this.kiji.is/143042117920769533?c=39550187727945729

    共同通信の記事です。
    尖閣侵略問題も含め、このような姿勢で日露講和は可能なのでしょうか。
    個人的に、北方領土問題解決と日露講和は切り離せないものと考えています。そのため領土問題解決の進展を待たずして経済協力の先行、ということは私自身の感覚からはあり得ないことであり、その旨を何度目かの意見として官邸に届けましたが、ただ一人の国民の声など何の影響もないだろうな、という無力感があります。
    と申しますのも、領土問題に関して、対露中韓に対する日本国政府の姿勢からは、領土を守るという断固とした意志が全く感じられないのです。私はしばしば首相官邸や各府省、自民党に意見を出しておりますが、こと領土問題(と対韓外交)となると、他の問題と違ってまるで耳を傾けて貰えているという感触がないのです。
    私はただの一般人でしかなく、得られる政府内部の情報など何もありませんから、上記記事のような情報が出ますとどうしても「また国益を損なう結果となる政治判断をするのか」といった不信感を抱いてしまいます。他国ではなく、自国政府に対してそのように疑心暗鬼となることが情けなく、もうずっと疲弊している状態です。

  2. 心配性:

    ‶あの”メイド大好きアルジャジーラが、今度は、沖縄高江のヘリパッドを取材したようですね。

    よく言われる事ですが、やはり沖縄の基地問題が本土の共感を得られない最大の原因は、極左活動家や過激なプロ市民ばかりが集まって世間を‶ドン引き”させている事に加え、彼らが海外で「植民地主義」だの「本土による差別」だの「我々は先住民だ」のと「デマ」を交えて、あらぬ方向へ話を大きくしているからだと思っています。
    例えば、こうした運動にあの「しばき隊」が参加していると知れば、保守派の多くは、例え基地問題で沖縄に同情的であったとしても話し合いすら躊躇うでしょう。

    海外メディアの「反日十字軍」たちに、丁寧な取材ができるとは思えません。

    フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、ダバオ市長時代「テロリストもギャングも麻薬密売人も皆殺しだ!悪党の死体を引きずって来たやつは褒めてやる!」と言って、実際に悪党を皆殺しにして治安を劇的に回復させました。
    大統領になってからも、超法規的な手段による「死体の山」を築いているようで、大統領就任以降殺害された人数は4桁に上るそうです。

    日本国内には、アメリカや国連に喧嘩を売るドゥテルテ大統領の姿を見て「痛快」だと共感する人々もいるようです。
    個人的に全く賛同できませんが、民主主義の「偽善」と「人権の押し売り」と自由化による「無秩序」に疲れ果てた人々はそう思うのかも知れません。

    しかし、建国以来一度も民主化した事が無く、一貫して独裁を行っている中国政府が、共産党独裁体制を盤石にする目的で、「ウイグル族が暴動を起こしたり、反抗的な姿勢で歯向かって来たら即射殺してよし」と言ってみたり、習近平国家主席が、エルドアン大統領のクーデター鎮圧とその後の政敵弾圧の手腕を研究して真似するのは問題です。
    民主主義を経験し、その弊害に苦しめられた経験の無い人間が、民主主義を批判するのは、やはりおかしな事です。
    その上習近平国家主席は自身の任期を延ばしたいようですが、中国は最終的にどうなりたいんでしょうね?