中国はそれでも侵略する

皇紀2676年(平成28年)7月8日

 http://www.sankei.com/world/news/160707/wor160707……
 ▲産經新聞:【緊迫・南シナ海】仲裁裁の判定控え、焦る中国が小国取り込み…「敗訴」想定し世論戦

 連合国(俗称=国際連合)海洋法条約に基づき、オランダ(蘭国)ハーグの仲裁裁判所が南支那海に於ける中共共産党侵略問題を巡って十二日に裁定を下すことについて、目下中共側は、対外的に「裁定は紙屑」だの「不公正」だの「従わない」という態度を露わにしています。

 これは、産經新聞社記事にもある通り中共に厳しい裁定が予想されるためで、誰がどう考えてもフィリピン(比国)が中共に侵されているようにしか見えないので当然です。

 しかし、中共共産党の目算は、まず比国のロドリゴ・ドゥテルテ新大統領を懐柔できそうだということと、連合国の事務総長が「史上最悪」との評価を各所から受けている潘基文氏(韓国の元外交通商長官)であるため、金融支援などをちらかせて言いなりにさせるということにあるでしょう。

 上記記事では、北京市内の釣魚台迎賓館に通された潘事務総長が王毅外交部長の程度にしか会えなかったようですが、実は習近平国家主席とも会談しています。中共共産党がいかに亜州侵略計画に真剣かが分かろうというものです。

 先日も申しましたが、共産党人民解放軍の攻撃性が増しており、わが国の海上自衛隊と航空自衛隊が大変怖い思いをさせられています。自衛隊員の焦りは、私たち国民の恐怖であり、防衛省内局は何とか何ごとも起きないよう言い訳を考えていますが、もし共産党軍が火を噴けば現段階の米オバマ政権は、必ず中共を叩くでしょう。いよいよ戦争になってしまいます。

 これを回避するには、中共の暴言と暴行を黙認していてはいけません。わが国の悪口ばかり吹聴して回って中共を全く諫めなかった「自称平和主義」の致命的な過ちがまもなく明らかになるでしょう。

 http://www.sankei.com/world/news/160707/wor160707……
 ▲産經新聞:インフラ銀、韓国出身の副総裁更迭か 放漫経営放置の責任?(共同)

 さて、私が先月三十日記事で申した中共共産党主導の亜州インフラ投資銀行(AIIB)の洪起沢副総裁(韓国)が突然休職を宣言した問題が、ようやく以上の通り共同通信社より配信されましたが、他国からではなく韓国から後任を出させるよう中共は促す気でしょうか。

 習主席が潘事務総長とそのような話をした可能性もあります。

【お知らせ】今月31日日曜日午後18時より 東京講演会(東京都文京区)が決まりそうです。正式に後日お知らせしますが、万障お繰り合わせいただければ幸甚に存じます。

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『中国はそれでも侵略する』に1件のコメント

  1. 心配性:

    中国は、「南シナ海問題」も「日本のせい」にするようです。
    既にその様なプロパガンダが国家ぐるみで、力強く展開されています。
    仲裁裁判は日米の陰謀で、場合によっては、日本に対する中国国民の怒りが高まって反日デモなどが起るかも知れないのだそうです(うんざり)。
    今後、世界を股に狂ったような「反日プロパガンダ」がまき散らされ事でしょう。
    場合によっては中東・北アフリカ・東南アジア・南アジア等々のイスラム過激派を刺激し、最悪、日本人を狙ったテロが頻発するかも知れないと思うと気が滅入ります。

    これだけは言えます。
    日本は「孫子」の国の腹黒さには勝てません。

    安倍総理は、世界に誤解を与えかねない「積極的平和主義」の看板を下ろし、また、日本の実力を超えた面倒な事には首を突っ込まない主義に転換したらいいと思いますね。
    例えば、アメリカは、既に長年中東などに深く介入し過ぎ、かの地に同盟国もありますから突然手を引いたら大変な事になりますが、中立的立場、日本人である事の「アドバンテージ」を放棄してまで、およびでない自衛隊がわざわざ出て行く必要が無いのと同じです。

    平和な国ランキング9位の日本ばかりが矢面に立たされて、もううんざりです(苦笑)