誰が増田でいいと言った?

皇紀2676年(平成28年)7月9日

 明日は、参議院議員選挙の投票日です。明日の都合が悪い方は、本日中に期日前投票をお済ませください。これが極めて簡単にできるようになっています。私たち日本人のこころを込めて投票しましょう。

 http://www.sankei.com/politics/news/160709/plt160709……
 ▲産經新聞:【東京都知事選】増田寛也元総務相、10日に出馬表明へ 民進党に石田純一氏擁立の声も

 さて、参院選が済めばすぐ東京都知事選挙に突入します。私が自民党の小池百合子元防衛相を批判し続けてきたため、十日にも出馬表明する予定の増田寛也元総務相を推していると勘違いする人がいるようですが、ご承知の通りそのように申したことは一度もありません。

 そもそも猪瀬直樹元都知事について私は、辞任前の平成二十五年十二月十二日記事医療法人徳洲会側からの五千万円借入問題(返済済み)の追及が異様にきつすぎると指摘し、辞任後の翌年一月二十七日記事で「猪瀬直樹前都知事を、五千万円の借入問題で寄って集って虐めぬき、引きずり下ろした東京都が、金銭問題で全く綺麗ではない人物を再び都知事にすることは考えられません」と申しました。この「全く綺麗ではない人物」たる舛添要一前都知事がそのまま辞任に追い込まれ、今日の混乱を引き起こしたのです。

 その辞任劇の引き金は、例えば先月十四日記事でも繰り返したように当時日韓対立を煽った韓国政府に対する「都市外交」を断行し、都の福祉に関する基本方針を無視して都有地を韓国政府に貸与すると言いきり、新宿区役所の困惑と多くの都民からの批判を完全に無視しようとしたことに他なりません。

 このようなことを繰り返しそうな人物を二度と都知事にしてはならないのです。

 確かに小池元防衛相は、都有地を韓国政府に貸与する計画の白紙撤回に言及していますが、それ以外の余計なことをして都政を混乱させる可能性を否定できない政治家であり、俳優の石田純一さんは、実際にお会いすると腰の低い感じのよい方なのですが、残念ながら都政の目標を持ち合わせず、やはり余計なことしかしない展開を容易に想像させてしまいました。

 では増田元総務相はどうでしょうか。目下一部で指摘されている「親韓派」ということよりも、彼が岩手県知事三期目の終盤、いわゆる「改革派」と呼ばれた現職知事が次つぎと逮捕されていったのを受け、四期目を断念したという経緯にこそ何やら怪しいものを感じるのです。

 これについて申せば、実は片山善博元鳥取県知事が最も怪しく、いわゆる「親韓」の所業も増田氏以上に県への実害をもたらしました。民進党が本当に推薦したかった都知事候補は、増田氏ではなく片山氏だったと聞いています。

 自民党がこのまま増田氏を推すというのなら、もう一度申しますが「都の基本方針に従い、余計なことをしない」と本人に誓約させねばなりません。

 時事通信社の田崎史郎解説委員が自民党実施の世論調査について、与党推薦の増田氏ということであれば小池氏に勝てるという結果が出たと伝えましたが、一部の自民党議員から「都議会に対する都民の不信が増し始めたため、このままいくと増田氏では負ける」との声が上がっており、私もそのように思います。

 読者の方から「参院選では投票したい人がたくさんいるのに」とのお声を頂戴しましたが、都知事選の投票はどうやらいわば「消去法」になるでしょう。報道各社が泡沫候補のように扱う人物の中に適任者がいないかどうか、私たちはそこまで目を凝らして判断すべきです。

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『誰が増田でいいと言った?』に5件のコメント

  1. 都民です:

    都知事は誰が最もふさわしいかではなく、マシな方を選ぶしかありません。増田氏よりは小池氏のほうがマシでしょう。

    外国人(在日)に地方参政権を付与すると県議会で明言した増田氏は、舛添氏よりももっと悪い。東大法学部で何も勉強したんでしょうか。外国人地方参政権の危険さの資料をつくったのが小池氏なのですから、対決が見ものです。都議団のご都合主義にはあきれます。

    https://www.jimin.jp/news/policy/recapture/130379.html

  2. きよしこ:

    私事で恐縮ですが通常国会終了後は公私とも超がつくほどの多忙で、あっという間の選挙期間でした。
    また繰り返しになってしまいますが、猪瀬都知事さえ辞職に追い込まれなければ、参院選と都知事選の報道が並行してなされるという異様な事態を避けることができたはずなのです。そして本当に「こっちのほうがまだマシ」という、今にも聞こえてきそうな都民の溜息もなくて済んだはずで、つくづく政治と国民の著しい劣化を嘆かずにはいられません。その元凶であるメディアはまたも「パチンコ撲滅」や「NHK解体」を訴える候補者を泡沫扱いしています。無論、彼らが組織的な後ろ盾がないことや当落線上にも及ばないことは承知の上ですが、いい加減「消去法」で都知事を選ぶという低い次元からは脱却させてほしいものです。

  3. AD:

    書かれているそれぞれの評価、もっともだと納得。
    だが、それでは誰をどういう理由で押す
    というものがない。

    今回の東京都知事選、もう変な動きをする人物にはゴメンこうむりたい。

    つまり出馬意欲がある人物の中で消去法というもので、考えたら松沢成文さんでどうだろう。

  4. やす:

    石田純一って安保法反対のデモに参加して戦争は文化ではありませんと叫んだ人ですよね
    極左の片棒を担いでいた売国奴同然の彼が都知事に出馬なんて、普通に考えてとんでもないことですが、恐らく票を割らせようと裏で動いている人がいるんでしょうと考えてしまいます
    出馬するのは構わないと思いますが、なんか東京都知事という役職が舐められているような気がしてならないんですよね
    田母神さんが逮捕された時に、「私を選挙に出させないために・・・」と言っていて、舛添叩きが始まったのが、その後ということを考えると今回のような事態は大分前から計画されていたのかなんて個人的に考えてしまいます
    こういう人材不足の中では、もうお飾り同然で何でも言う事を聞いてくれそうな人物を選ぶしかないのではないでしょうか
    そういう意味で言うと、反論はあると思いますが、増田氏を推薦するのは何となく分かるような気がします
    し自民党も増田氏に何かを期待しているわけではないと思います

  5. 心配性:

    「女性が安心して子どもを産んで育てられる社会」「お年寄りが安心して老後を暮らせる社会」「災害に強い街づくり」はいいですけれども、石田さんが都知事になったら、また色々と問題が出て来て再び都知事選挙になりそうで嫌ですね。

    保守系の全国紙なども「改憲派で3分の2」と、「改憲派」をやはり一面で強調しています。
    という事は、やはり殆ど全てのマスコミが「改憲派」に3分の2は取らせたくないのだな、だから大袈裟に報道しているのだろうな、と感じます。

    与党大勝利はないのでは?
    少なくとも「大勝利」ではないのでは、と。
    さぁ、どうでしょう。