安倍首相マジ切れの問題

皇紀2676年(平成28年)1月13日

 http://www.sankei.com/politics/news/160112/plt160112……
 ▲産經新聞:安倍首相「違ったら国会議員をやめます」「国論を二分しようとの策謀に引っかかってはだめ」 拉致問題をめぐり熱弁

 この産經新聞社配信記事に対し、蓮池透氏(帰国を果たした北朝鮮拉致事件被害者の蓮池薫さんの兄)はすぐに、自身のツイッターで「私は決して嘘は書いていません」とつぶやいたそうなので、蓮池氏がなぜ北朝鮮拉致事件の存在をもみ消そうとした旧日本社会党の故・土井たか子元衆議院議長に誘われて国会議員になったような辻元清美代議士らと並んで集会になんぞ出席するようになったかは、もう何も申しません。

 ただ、安倍晋三首相が民主党の緒方林太郎代議士の質問に答えたように、まだ帰国できていない事件被害者ご家族の中から、蓮池氏の著書の内容に対して「なぜこんな話になるのか、どこの誰にこんな出鱈目を聞かされて書いたのか」との指摘が複数あるのは、間違いなく事実です。

 とすれば、蓮池氏も嘘を書いたという認識はないでしょう。どこかの誰かに聞かされた通り書いたに違いありません。問題は、それが誰なのかということです。

 私は、決して日韓外相会談の件にせよ何にせよ、安倍首相を無理にでも擁護する立場になどありません。むしろ第一次内閣発足前から安倍氏に批判的で、日本国憲法(占領憲法)問題について某氏にレクチャーを頼んで以降も、あまり理解できていない様子の安倍氏を無条件に支持する人たちと私が対立することもしばしばでした。

 しかし、安倍首相の答弁内容が氏の議員バッヂを懸けた真実であることは、私が日本のこころを大切にする党の中山恭子代表やその他複数の被害者ご家族から従前伺ってきた通りです。それでも蓮池氏一人のおっしゃることが真実だとすれば、一体どういうことになるのでしょう。

 拉致事件を全て解決できない「占領憲法外交」は、決して安倍首相一人が、或いは外務省職員だけが悪いわけではありません。占領憲法を放置する限り、刑事事件として他国に踏み込んで追及することもできないのです。それゆえ五人とそのご家族の帰国は、まさに奇跡だったと申せましょう。

 安倍首相が事件被害を政治利用してきたという批判は、国会で初めてこの件を追及してみせた西村眞悟前代議士に対しても同じことを申すのでしょうか。

 政治家が件を口にすれば全て政治利用ということになるのなら、彼らはもう何も発信できません。一方で、私が被害者ご家族と頑なに名刺交換しないままきたのは、政治活動として長期温存する気がさらさらないことを肝に銘じてきたからです。常に「次回がありませんように」と願ってきました。

 蓮池氏の著書とこの国会論戦は、北朝鮮を利するしかありません。どこかの誰かが蓮池氏をそれこそ政治利用しているのではないかと疑います。

 わが国の自称リベラル派が全くリベラルに非ず、単なる「反日」「朝鮮礼賛」でしかないことを考えれば、その犯人が見えてきます。

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『安倍首相マジ切れの問題』に2件のコメント

  1. きよしこ:

    先生の表現を借りれば「無理にでも安倍首相を支持する人々」は、北朝鮮による拉致が都市伝説とまで言われていた時代から真相究明と全面解決を目指してきた安倍氏を批判するなんてとんでもないというのでしょうが、第一次・第二次通じて拉致問題に全く成果を得られていない以上、批判そのものをタブーとすることもまた適切であるとは言えません。

    やむを得ない事情も数多くあったとはいえ、やはり第一次政権時代の退陣の顛末が、民主党政権の誕生と拉致問題の混迷化の最大の原因となったことは安倍首相が死ぬまで責任を問われ続けることでしょう。しかし、安倍首相個人と現政権が問題だらけであることを十分に理解しながらも、現首相と政権に頼る以外に手立てがない御家族のことを考えれば、今回のような質問がどれほど御家族を苦しめ傷つけるか、容易に想像がつくはずです。安倍首相が激怒するのも無理はありません(もちろん怒ってばかりはいられないのですが)。緒方議員は、クズ揃いの民主党の中でもトップクラスのクズです。

    もうこれ以上、何の罪もない御家族を苦しめてはなりません。このような政党も議員も、私たちが民意を結集した末に国民の代表として国会に送り出したのです。この問題は、政治家だけの問題でも、被害者だけの問題でもなく、他でもない私たちの問題なのです。

  2. 心配性:

    大阪市のヘイト規制条例が話題になっています。
    同条例を推進して来た人々が、単に巷やネットに溢れる目も腐る様な“お下品”な罵詈雑言を規制したいだけなのか、北朝鮮や韓国に対する正当な批判を剛腕でもって封じる事を“真の目的”としているのか、ちょっと分からないですね。

    前者なら広範な理解を得られるかも知れませんが、後者なら「言論弾圧」との批判を受けかねません。
    残念ながら、今現在橋下氏や大阪維新の方々にその意識が無くても、やがて後者になって行くだろうと感じます。